ほんまかいな、そーかいな、南アフリカ と ちょびっと シドニー そして日本だ!

南アフリカ(2004年)と、シドニー(2005年)での生活の近況報告です。そして日本でも(2007年から)

サンマの塩焼き

2004年06月21日 | 南アフリカ
日本ではあたりまえに食べられるサンマの塩焼きも、ここ、南アでは手に入れるだけでも一苦労だ。
おまけにこちらでは、調理は電気ヒーターだからあのじゅうじゅうと脂が落ちる醍醐味も味わえないし、換気扇がないのでサンマなど部屋で焼こうものなら、もう、火災報知気が鳴り響く中で、窒息し、意識が薄れていく中で、焼きたてのサンマに醤油を落としてジュジューといわせながら大根おろしをほおばっている姿を思い浮かべながら、満面の笑みで、うふふ と不気味な笑い声を残して昇天してしまうこと間違いなしなのだ。
ところが、ある日、こちらにいっしょに滞在している日本人の一人が叫んだ。
”もうたまらん! ぼくはやる! サンマを炭火で焼いて醤油をジュッとおとしてほおばってやる!”
かくして、サンマ1大プロジェクトが始まった。
題して、”プロジェクトY - サンマにむせび泣く日!”
まずは、サンマの入手、これは、ヨハネスブルグのリボニアという地区にある中華食材店に車を飛ばし、冷凍サンマを買い占める。 同時にそこにある大根も購入。
ちなみに、大根も普通には手に入らない。 スーパーで帰るのは、せいぜい、カブまでで、大根もこのような特殊な食材店で手に入れなければならない。
そして、スーパーで、その他の食材と炭を購入。 炭はスーパーで簡単に手に入る。 と、いうのは、こちらでは、”ブライ” と言って、いわゆる”バーベキュー”のことなのだが、これが非常にポピュラーで週末になると”明日は、うちでブライをやるから遊びにおいで”という声が聞かれ、ちょっとしたレクリエーション施設や公園には、あたりまえのようにバーベキューの設備が備えてある。
と、いうわけで、我らが巣くうホテルでも、一応、ブライ用の炭焼きコンロを貸してくれるようにもなっている。
炭は、残念ながら紀州備長炭というわけにはいかない。 なにか豆炭のような形の炭の粉をかためたようなバーベキュー用の炭で、火付きはいいが、火持ちはいまいちで灰も沢山出る。 が、まぁ、贅沢は言えない。 とりあえず、これで十分満足!
場所は、一階に住む友人の部屋の庭 (一階の部屋には、ちょっとした庭のような外に出られるスペースがある。) これで、部屋の中で窒息する心配はない。 そして、周りを見回す。 幸い、南アには、野良猫は街中にはあまり見かけない。 つまり、サンマを焼いてもサザエさん状態にはならないわけだ。 
”よしよし、周囲の状況もOK”
これで、準備万端。 満を持して丁寧にサンマを焼く。
と、ここで、電話が鳴った。 すわ、何事か?!
”お前の部屋から、煙が上がっとうでぇ~、火事ちゃうかぁ?”
同じホテルに住む、インド人からの電話であった。
このサンマの醍醐味はインド人には、わからんやろなぁ~
さて、事態は最終段階に入った。
レモンを落とし、大根おろしを乗せ、醤油を…
”ジュジュッ!”
”お~! これや! これやんか! やっぱ、日本人の心のふるさとは、サンマの塩焼きやなぁ!”

南アの空にサンマにむせび泣く声が広がったのであった。


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2 コメント

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おめでとう! (ごもく)
2004-06-23 14:11:59
よかったね~~~~

日本にいたら分かんない喜びだね

こっちでは鰯が高くなっちゃった分さんまが安いよ

1匹80円くらいで買えるときもある

日本に帰ってきたら思いっきりさんまを食べてね

奥様食費が浮いて大喜び間違いなしw

新鮮なのが手に入ったら酢でしめたさんま寿司はどぉ?

これなら焼かなくっても食べれるじょ
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おおきに (kenken福)
2004-06-23 15:12:40
いわしもうまいね。

こっちのは缶詰で水煮、オイル漬け、トマト煮ってのがあるけど、あとはたまに冷凍のがあるくらいかな?

日本では、一時期淡路島に住んでいて、朝夕に釣りざおかついでおかず釣りにいそしんでました。

やっぱ、魚は新鮮なやつにかぎるね。

ちなみに、サンマの刺身もうまいですよ。ちょっと、さばくのがコツがいるのと、まな板が油で、ぎとぎとになるけど…。

いかんいかん、里心がついちゃう。

にほん、こいしや、ほーやれほ~。
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