あさねぼう

記録のように・備忘録のように、時間をみつけ、思いつくまま、気ままにブログをしたい。

高橋哲哉 「教育と国家」

2019-08-17 10:44:23 | 日記
教育基本法を改正すれば教育がよくなると言う論者は、学校教育の意味をまったく問い直さず、かつてうまく機能していた(と彼らが思っている)学校制度をそのまま復活させれば子どもがよくなる、と思いこんでいる。しかし、今日ではむしろ近代の学校制度そのものが新たな社会環境、メディア環境によって問い直されているのです。そこにかつてなかった学校現場の現象も生じてきているのですから、教育基本法は学校教育制度を自明の前提としているという面では問い直されるべきですが、それは現在の改正論とはまったくレベルの違う問題なのです。
目次
第1章 戦後教育悪玉論――教育基本法をめぐって
第2章 愛国心教育――私が何を愛するかは私が決める
第3章 伝統文化の尊重――それは「お国のため」にあるのではない
第4章 道徳心と宗教的情操の涵養――「不遜な言動」を慎めという新「修身」教育
第5章 日の丸・君が代の強制――そもそもなぜ儀式でなければならないのか
第6章 戦後教育のアポリア――権力なき教育はありうるか


☆ 日本国憲法と教育基本法は、1947年生まれの戦後世代の私たちにとっては、正にそれらの法律のもとで、日々の生活をしてきましたから、血肉として認識をしていなければならないはずです。しかし、当たり前のこととして毎日を過ごしていると、それらの重み・価値、大切さが忘れ去られてしまます。常に、いつであっても、初心は何であったか、に立ち戻ることが必要なんです。(つかさ)