あさねぼう

記録のように・備忘録のように、時間をみつけ、思いつくまま、気ままにブログをしたい。

映画『アオギリにたくして』

2019-08-11 13:39:43 | 日記
2012年(平成24年)。フリーライターの片桐千草は、東日本大震災の被災地の取材中に、福島県の被災者たちにより植樹されている被爆アオギリと、そのアオギリにまつわる広島の人物に強く興味をひかれ、広島へ向かう。その人物・田中節子はすでに故人であり、節子の妹の田中良重が姉の遺志を継ぎ、被爆アオギリの苗木を日本各地に発送していた。千草は良重の協力を得て、節子の物語の執筆を始める。
太平洋戦争中の1945年(昭和20年)8月。広島逓信局の事務員であった節子は、婚約者との祝言を間近に控えた矢先、広島原爆の直撃により左足を失う。さらに婚約者も戦死。希望を断たれた節子はその後も、障害者差別、恋仲となった柏木隆志との悲恋、隆志の自殺、父の死など、何度も絶望の淵に立たされる。しかし、被爆で焼け焦げたアオギリから若い眼が芽吹いている姿を見にし、枯木同然になりながらも生きようとするアオギリに心を打たれ、生きる希望を取り戻す。やがて10フィート運動への協力を機に語り部となり、平和運動家への道を歩み出す。
千草の取材結果は実り、節子の物語は『アオギリにたくして』の題で書籍化される。再び広島へ向かった千草は、良重に発行を報告し、再会を約束して良重と別れる。広島を発つ千草の手には、良重から託された被爆アオギリの苗木が携えられていた。

☆ 戦争・原爆はなのは、人類が永遠に抱えなければならない問題なのでしょうか。(つかさ)