あさねぼう

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高橋哲哉「犠牲のシステム 福島・沖縄」

2019-08-05 09:42:15 | 日記
高橋 哲哉(たかはし てつや、1956年3月28日 - )は、日本の哲学者。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。フランスの哲学者であるジャック・デリダに関心を寄せ、その現象学批判にとどまらず、政治・社会哲学にまつわる側面の紹介や解説を積極的に行っている。同時に表象文化論のコンテクストから、戦争やジェノサイド(ホロコーストなど)に関する歴史・記憶・責任等に関する表象と言説を研究対象ともしている。近年では、日本のナショナリズムを批判してきた良心的な知識人として韓国から高く評価されている。

現代社会への問題提起
歴史修正主義や歴史認識論争、戦後責任論における左派の論者の一人である。1990年代半ばに中道派である加藤典洋『敗戦後論』を痛烈に批判して論争を繰り広げ、論壇においても有名になった。以降、自由主義史観研究会などへの批判を展開している。中国や北朝鮮による日本の歴史観に対する批判にも「歴史修正主義への批判」として条件付の賛意を示している。大小を問わずさまざまなメディアで投稿やインタビューに応じている。
高橋によると、学生時代はノンポリである。論壇で名をなしてからは社会的活動も積極的に行い、辻元清美らが主宰するピースボートの水先案内人などを務める。2004年には、徐京植らとNPO「前夜」及び季刊の思想雑誌『前夜』を立ち上げたが、2007年に理事を辞任した。
「九条の会・さいたま」呼びかけ人を務めている。世界に先駆けて、日本が韓国や北朝鮮に謝罪と賠償をし、植民地支配を反省する世界的な流れをグローバルスタンダードにしようと呼びかけ、日韓併合条約は当初より不法無効であると主張する「『韓国併合』100年日韓知識人共同声明」に署名している。

☆ 戦後世代として、第2次世界大戦の中国・韓国への侵略行為・犯罪には、戦後を生きる人間にも責任があるという。中国・韓国はもとより、沖縄と福島は「犠牲」との観点からとれえる、と納得がいく点があるが、自分自身のこととしては、まだまだ深めなければならない。(つかさ)