ストラバイトSOS!

愛犬・愛猫の尿の中にキラキラ光る粒々(ストラバイト)が見えたらSOSです。尿のpHチェックに特許pHスティックをどうぞ!

排尿中の新鮮な尿の尿線カット(11)

2008年10月18日 07時27分04秒 | 犬・猫

出てますか?弱酸性尿 コトバの使い方は非常に難しいことを痛感させられました。拙著『出てますか?弱酸性尿』という書名が、思いがけず犬・猫の尿のpHを常に弱酸性に維持しなければイケナイのだ、という想定外の変な誤解を招いてしまったようです。
 とんでもない誤解です。こんな誤解を招く失敗は二度と繰り返したくありません。それなのに、少々気になることがあります。杞憂であれば良いのですが…。
 何が気になるのかというと、それは「ストラバイト運動療法」の『運動』です。もしかして、運動をさせればさせるほどストラバイトの予防効果が向上するに違いないなどと勝手に解釈する飼い主さんがいて、来る日も来る日も不必要な過剰運動を我が子(犬・猫)に無理強いしていることがあるのではないだろうか?
 そんなことがあったら大変です。若いとき猛烈な運動で肉体を鍛えあげたスポーツマンほど、短命に終わる傾向があるそうです。同じように、運動オーバーは愛犬・愛猫の寿命を縮めてしまうかもしれない。
 何卒、過剰な運動は厳に慎んでいただきたい。運動中や運動後の尿のpHが一過性に弱酸性~酸性に低下してくれて、休憩すればたちまちpHが上昇してアルカリ性の尿となり、肉食オンリーの食後に尿が酸性となる。という具合に、絶えず目まぐるしく上昇下降の変化を繰り返すのが健康の証拠です。
 そうなるように運動するのが適正運動量というものです。いつチェックしても常に酸性の尿が出続けるなら、それは運動のさせすぎです。とっても危険ですから、直ちに我が子の運動を止めてください。
 何が適正運動量なのか。それは個体によって著しく差があります。年齢・性別・去勢避妊手術の有無・体格・栄養状態(肥満)・食餌・血統・遺伝などによって大きく影響されます。
 適正運動量の見当を付けるためには、面倒臭がらず、こまめに我が子の尿のpHをチェックしてあげましょう。飼い主さんサイドの勝手な都合でpHチェックをするのではなく、数日間、排尿のたびごとに連続してチェックしてあげてください。
 私のような頻尿老人が2時間おきくらいにチェックできるのに比べ、犬や猫は1日数回、♂猫だと1回あるかないかです。そのため、多量の尿が膀胱に溜まり、酸性尿とアルカリ性の尿が混合し中和し、弱酸性~弱アルカリ性を呈する場合が多いようです。
 また、頻尿老人に比べてチェック頻度が極端に少ないため、pH変動曲線の頂上(アルカリ性)や谷底(酸性)に当たる機会が少なく、一見すると、あたかも常に弱酸性~弱アルカリ性の尿しか出ていないように思われてしまいがちです。
 そうならないように、飼い主さんは面倒くさくて厄介でしょうけれど、排尿の都度、こまめに我が子の尿pHをチェックしてあげていただきたいのです。すると、尿のpHが上下変動を繰り返していることが実感していただけます。
 尿pHの変化していることが分かれば、もう安心。ご愛犬・ご愛猫は健康です。何を食べさせたってストラバイトに襲われる心配はありません。
 我が子の尿のpHチェックには、ピンセットを使わなくても簡単に「尿線カット」のできる世界唯一の発明品特許pHスティックを、是非お試しになってみてください。
 併せて、新サイト「ストラバイトSOS!」も、是非ご参考になさっていただきたく、お勧め申し上げます。<完>