ストラバイトSOS!

愛犬・愛猫の尿の中にキラキラ光る粒々(ストラバイト)が見えたらSOSです。尿のpHチェックに特許pHスティックをどうぞ!

Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos300

2011年02月28日 07時54分34秒 | 犬・猫

 たまに公園の中で猫を見つけるや、♂犬たちはシメタ
とばかりワンワン吠えたてながら楽しそうに追いかけま
わしていましたが、ある日、逃げずに犬に立ち向かう勇
敢な黒い大きな♂猫がいて、ビックリしました。
 背中を丸く反らし、尻尾をピンと垂直に立てた♂猫が、
ビーグル犬の目に爪を立てようと身構えていたんです。
 ビーグル犬が黒猫に跳びかかろうとすると、ピョンと
敏捷に後退するものの、逃げずに何度もネコパンチの反
撃を繰り返していました。
 そのとき、たまたま引き紐を付けた拙宅の柴犬デンが
出会わせ、即座にビーグルと一緒になって黒猫に跳びか
かろうとしましたが、私は引き紐を放しませんでした。
 
 それで、柴犬に襲われないと判断したらしい利口な黒
猫は、デンや私を無視して、再びビーグルの目を狙って
ネコパンチを繰り出していました。
 ああ、驚いた。凄いのなんのって、猫の猛烈な闘争心
を初めて見ました。猫ってのは凄いんだなあ。
 盛りのついた♂猫がギャーギャーうるさく鳴き叫ぶの
は普通のことですが、この黒猫は声を出さず、黙々と右
手を突き出してビーグル犬の目を狙っていたのです。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos299

2011年02月28日 07時53分51秒 | 犬・猫

 拾ってきた子猫をタオルでくるみ、スポイトで牛乳を
飲ませたり、ウンコ・オシッコの始末をしたり、嬉々と
して世話を焼きたがる。こんなふうにして飼われるよう
になった猫たちは、本当に幸運な猫だと思います。
 それとは逆に、前ページの写真の孫みたいに、猫の方
から気に入った人間に擦り寄ってくる場合もあります。
 昔から、「犬は人に付き、猫は家に付く」という言葉
があります。獣医師のくせに猫を知らない私は、それを
真に受けて、猫は人間から付かず離れず一定の距離を置
いて暮らすのを好む動物だとばかり思っていました。
 そんな私の固定観念が間違いであることをを知ったの
は、猫好きの母親から産まれた男の孫のお蔭です。本当
に、
目が洗われるような新鮮な感動でした。

 さらに猫のことで、もう一つ感動させられた記憶があ
ります。それは、犬よりも弱いと思っていた猫が、ビー
グル犬に猛然と跳びかかって行った凄まじい雄姿です。
 まだ拙宅の柴犬デンが元気だった頃、近所の仲良しの
ビーグル犬と一緒になって、放し飼いの農家の犬たちに
牙を剥き出し、縄張りの公園から追い払っていました。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos298

2011年02月28日 07時39分37秒 | 犬・猫

「糞ジジイ、ジャマだ、あっち行け! シャー!」と私
を威嚇していました。そこで、私は咄嗟に悟ったんです。
「ああ、これなんだ。猫を飼うからには、こういうふう
に猫に慕われる人間でなければいけないんだ」

 それと、もう一つ。猫好きの人々が捨て猫に優しくて
情け深く、憐憫の情に溢れているので驚かされます。
 優しすぎる飼い主さんは、どうも獣医師(猫を殺して
解剖する)に不向きだろうと思われます。が、こういう
優しい人々に
飼ってもらえたら、捨て猫に限らず、普通
の猫たちも幸せなことだろうと思われてなりません。
 たとえば、雨でビショ濡れのダンボールの箱の中で、
ミャーミャー鳴いている。お腹を空かせて寒さに震えな
がら、哀れっぽく鳴いている。そんな子猫を見付けたら
最後、見捨てるなんて出来やしない。親に反対されよう
が、入学試験が迫っていようが、何が何でも面倒をみず
にいられなくなってしまう。
 雑種だろうが、不吉な黒猫だろうが、両眼が不透明で
失明していようが、構わずに抱きかかえて自宅へ連れ帰
り、親など周囲の意見なんぞ、聞く耳なし。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos297

2011年02月27日 07時30分39秒 | 犬・猫

   クソジジー 目障りだ あっち行け! シャー!
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 ところが、後日、事件を聞いて孫の母親(娘)を叱っ
たところ、何ともはやアッケラカンとしていて拍子抜け
でした。大切な我が子が猫に引っ掻かれたというのに、
娘は気にせず、猫を怒らなかったらしい。
 もっと驚いたのが引っ掻かれた当人の孫の成長です。
赤ちゃんのときから2頭の猫に挟まれて寝ていたせいか
(猫どもにとっては暖かい湯タンポ代り)、猫を全く恐
がりません。
 猫の方も幼い孫を恐れず、何をされても怒りません。
私には驚異でした。「ヘー、こんなこともあるんだ…」
 もっと驚かされたのが、2歳の孫にノラ猫が擦り寄っ
て来たことです。拙宅横の公園の公衆便所に7頭ほどノ
ラ猫たちが住みついているのですが、非常に警戒心が強
く、人間が通ると素早くサッと草むらに隠れます。
 ところが、東京から遊びに来てくれた2歳の孫と公園
を散歩していたら、いつのまにか公衆便所のノラ猫が孫
の足にジャレついていたんです。ビックリしました。
 孫が噛まれては大変だと思い、急いで猫を追い払おう
としたら、何とまあノラ猫が怒って、私に飛びかかろう
とするではありませんか。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos296

2011年02月26日 07時57分29秒 | 犬・猫

 獣医学生にとって、腕一本、自分の才覚だけで独立自
営できる動物病院は花形の進路です。でも、私は動物病
院を諦め、地味な縁の下(研究所)に就職せざるを得ま
せんでした。憎っくき猫のせいです。
 そんな私ですので、猫を語る資格はありません。でも、
都内に住む猫好きの娘(株式会社ペーハースティック社
長:梨本佳与)を脇から見ていて感ずるところあり。
 娘が妊娠したとき、捨て猫2匹が同居していました。
「トキソプラズマの感染で奇形児が生まれたら大変だか
ら猫を処分しなよ」、という老父の願いを聞き入れず、
平気の平左、馬耳東風。
 幸い健康な孫たちに恵まれましたが、新築の家の壁を
爪研ぎでボロボロにされても気にならないらしい。外か
ら帰ってきた猫たちが泥足で室内に上がってきても気に
ならないらしい。フーン、猫好きとはこういうことか。
 驚き呆れはてたのは、孫の引っ掻き傷です。生後半年
の男の子が隣に寝ていた猫を蹴飛ばし、驚いた猫に足を
引っ掻かれて10cmほどの赤いミミズ腫れができました。
 もしも、その場に私が居合わせていたら、即座に猫を
床に叩きつけて、死刑にしたに違いない。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos295

2011年02月25日 07時02分16秒 | 犬・猫

 毛皮に包まれている犬や猫に、衣服やレインコートは
無用です。屋上屋を重なるようなバカげた過保護は、有
害無益。百害あって一利なし。可愛がり過ぎがストラバ
イトを招いているんです。直ちに止めましょう。

 さて、犬の過保護不可を書きましたので、次に私が苦
手な猫のことも書いておかねばなりません。残念ながら、
私は猫との相性が悪く、猫に嫌われがちな人間です。
 獣医学生のとき、外科実習や解剖実習で学生4・5人
ごとに犬と猫を1匹ずつ与えられます。犬は野犬抑留所
からもらい、猫は大学構内にうろつく野良猫を助手たち
が苦労して捕ってきてくれました。
 生きてる犬や猫に麻酔し、断耳術・断尾術・去勢術・
避妊術などで切開・縫合術を練習した後、傷口の治り具
合を観察してから麻酔死させて解剖します。
 その実習で、何故か私だけ猫に引っ掻かれて同級生た
ちに失笑され、教官から「お前はジューイに向かない」
と烙印を押されてしまいました。

 しょうがない。手先が不器用なことを私も痛感してま
したので、否応もなく私は臨床獣医師を断念しました。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos294

2011年02月24日 07時49分47秒 | 犬・猫

 でも、クル病一歩手前の前駆症状として、四肢の骨か
らカルシウムが溶け出すので、尿がアルカリ性になりが
ちです。
 アルカリ性の尿が続くと、ストラバイトが出て尿道を
塞いだり、ストラバイトの周りにカルシウムなどの尿成
分がこびり付いて膀胱結石になったりします。
 それ故、室内暮らしの犬や猫の健康を維持するため、
積極的に屋外で日光に当ててやらなければなりません。
 それなのに、わざわざ犬衣を着せてビタミンD不足を
助長している。まことに悲しむべき愚行です。
 犬も猫も毛皮を着ているので、寒くて震えていようと
も、人間みたいに凍死することはないんです。もしも、
凍死するような弱い動物なら、とっくの昔に絶滅してい
て、博物館の標本になっていたでしょう。
 寒くてブルブル震えているとき、筋肉が細かく動いて
発熱するので、温かい体温が保たれます。それと同時に、
筋肉が疲労して酸性物質の乳酸が生じます。
 乳酸が腎臓で濾過されて尿に入ると、尿が酸性になり
ます。だから、庭の犬小屋で寝ている犬や屋外への出入
りが自由な猫たちの尿にはストラバイトが出ません。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos293

2011年02月23日 08時08分24秒 | 犬・猫
 飼い主さんは、愛犬を雨に濡らせては可哀想だ、との
優しい思いやりでレインコートを着せたがるのだと思い
ます。でも、犬の毛に付いた雨滴なんて、ブルブルっと
1回身震いするだけで簡単に払い落とせるのです。
 だから、雨道ですれ違うレインコートの犬たちを見る
と、私は可哀想でなりません。さぞや暑苦しく、窮屈な
思いをしているのじゃなかろうか。
 また、犬衣とやらも腹立たしい限りです。綺麗に着飾
らせてやりたいと思う飼い主さんの気持ちも分からない
わけじゃないけれど、イケマセンねえ。
 屋外の日向で紫外線を浴びることが多い普通の犬や猫
は、クル病なんて全く無縁です。それなのに、紫外線を
浴びる機会が少ない室内犬に犬衣を着せ、わざわざ紫外
線を遮断しているのは実に愚かなことです。
 小学校か中学校で教わったはずですが、人間も含めて
哺乳動物は、日光に当たらないとビタミンDが欠乏し、
四肢骨の軟化・湾曲を招きます。
 室内暮らしの犬猫は、多かれ少なかれ日照不足です。
でも、若干ながら窓ガラスを通して紫外線に当たってい
るので、深刻なクル病が発症するには至っていません。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos292

2011年02月22日 07時26分39秒 | 犬・猫
 私が猫に嫌われがちなように、犬に好かれない人間が
実際にいるのです。あなたは、どうですか?
 もしも、あなたの側に犬が寄ってこないなら、残念な
がら、あなたは犬の飼い主になってはいけません。犬を
飼うならば、犬と飼い主さんとの相性が最優先です。
 人間が飼い犬を選ぶのではなく、犬に選んでもらうの
です。犬に選んでもらえたあなたは幸せです。何の努力
も苦労もなく、素晴らしい愛犬に恵まれます。
 私の犬観は偏狭で間違ってるのかもしれませんが、人
気の犬種だとか、高価だとか、血統書があるとかを他人
に自慢するために犬を飼うなんて、邪道だと思います。
 珍しい外国種の高価な犬を、これ見よがしに自慢して
いるブログを見かけますが、そんな飼い主には、健気な
ほど忠実な犬の可愛さ素晴らしさなんて、金輪際分から
ないんだろうと思います。
 同様に、金銀宝石をあしらった何百万円もする首輪や
犬衣などを見せびらかしたり、愛犬の誕生日祝いとかで
フルーツ山盛りのケーキを食べさせたり、もともと毛皮
に包まれている犬に防寒だ雨除けだのと毛糸の犬衣やレ
インコートを着せるのも非常にくだらないことです。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos291

2011年02月21日 07時18分20秒 | 犬・猫
 こういう健気な子犬たちが、飼い主や家人に忠実な名
犬になります。だから、縄文時代の大昔から、犬が人間
に飼われ続けてきたんです。
 では、犬を縛り付けて飼わなければならず、母犬が子
犬を連れて来てくれなくなった現代の日本において、ど
うすれば名犬と遭遇することができるのか?
 絶対にイケナイのが、見栄えで子犬を選ぶことです。
ペットショップのガラス越しに眺めて、見栄えや血統書
なんかで子犬を選んではいけません。
 子犬を選ぶときは、候補にしたい数頭の子犬をサーク
ルの中へ放してもらいましょう。それらの中から、あな
たの足元に寄ってきて尻尾を振る子犬の中で、あなたが
一番可愛いと思った子犬を選んでやってください。それ
が、あなた相応しい愛犬になってくれる子犬です。
 テレビで見て感心したんですが、ある動物看護士養成
専門学校の入学試験では、あらかじめ数頭の犬を教室の
中に放しておき、受験生が教室のドアを開けて入ってき
たとき、犬たちが喜んで駆け寄って甘えれば合格。犬た
ちに見向きもされない受験生は、いくら学科試験の成績
が良くても不合格とのことでした。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos290

2011年02月20日 07時38分01秒 | 犬・猫

 そんなバカ犬を可愛いと勘違いしてくれるお客さんが
少なくないもんだから、ペット業者は図に乗って、平気
でバカ犬を客に勧めることができるのです。
 普通の利口な犬たちは、格別の躾けなどしなくても新
聞配達人や郵便配達人に吠えないし、見たことの無い通
行人が道路を歩いていても唸りません。
 また、唸って威嚇すべき不審な訪問販売者と、吠えな
くて良い無害な訪問者とを、教えなくても自分で見分け
ます。だから、わざわざトレーニング教室で躾けてもら
う必要がありません。
 それが犬というものです。血統書がなくても、流行の
犬種でなくても、利口な犬たちがいっぱいいるんです。
 ほんの数10年前、犬に首輪と鎖を付けて庭に縛り付け
る悪法が強制される前の日本では、子犬を産んだ母犬が
「この子を飼ってやってください」と、犬好きの人間が
いる家に一匹ずつ子犬を連れてきたもんです。
 そうやって母犬に連れて来られた子犬は、恐れ気なく
人間の側に寄ってきて、尻尾を千切れるほど振りながら、
「コンニチワ、初めまして、飼ってくださいね」、とク
ークー甘えた鳴き声で挨拶してました。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos289

2011年02月19日 07時45分45秒 | 犬・猫
 乳肉用家畜と同様、犬や猫でも淘汰が必要です。素人
の飼い主さんたちに高く売れるからという理由で、人気
の流行犬種・猫種や、血統書のお墨付きや、姿形・毛色
・毛艶など外見の見栄えが重視されがちでした。
 つまり、見た目と血統書だけで商売が成り立ち、犬や
猫本来の動物としての利口さ・可愛さ・丈夫さなどの要
因がなおざりにされてしまったようです。
 そのため、お客さんが気付かないことに付け込んで、
本来なら売ってはいけないテンカン持ちの犬や、地面を
歩けない臆病猫などまでが商品になってます。
 でも、ペット業者の不誠実だけを詰るのは片手落ちで
す。お客である飼い主さんの方にだって、大きな責任が
あると思います。あまりにも不勉強なのでは?
 そもそも、飼い犬や飼い猫は、家畜といえども自衛本
能は野生動物と同じで、本能的に警戒心が強くなければ
なりません。親を探してミャーミャー鳴けば、恐い敵に
見付かって食べられてしまうからです。
 だから、見ず知らずの他人に尻尾を振って可愛がられ
ようとしたり、無害な通行人に怯えて吠えまくるのはダ
メなバカ犬であって、飼う価値のない家畜なんです。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos288

2011年02月18日 07時13分23秒 | 犬・猫
 その獣医療思想は犬や猫にも及んでいて、番犬の役に
立たないバカ犬や、ネズミを捕れないバカ猫を飼う飼い
主はバカだし、バカ犬やバカ猫を診療する獣医師もバカ
だと考えるのが、ごく普通の風潮だったのです。
 若者の頭に叩き込まれた教育は、時代が変わっても変
わりません。とっくに現役を引退した老獣医師の私の頭
にも、バカ犬・バカ猫・バカ飼い主の固定観念が、今も
まだ厳然と残っております。
 しかし、バカはバカでも一番悪いのがペット販売業者
です。犬や猫についてプロだと思うなら、プロの誇りに
かけて、バカな犬や猫を素人に売ってはいけない。
 どんな商売でも、欠陥商品を売るのは詐欺です。犬や
猫だけ例外であって良いわけがありません。なのに現状
は、臆面もなく欠陥商品が横行しています。
 金魚やニシキゴイなら、価値の高い体色や形状や斑紋
などを素人のマニアも知っています。だから、売り物に
ならない不良品の幼魚は、エサを食わして大きく育てる
意味がない。
 そのため、養魚業者は何度も「選別」という作業を繰
り返して不良品を淘汰(釣り堀や水族館のピラニアの餌
など)し、売り物にしていません。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos287

2011年02月17日 07時14分30秒 | 犬・猫
 でも、そんな過保護肯定派は少数で、飼い主さんの多
くは、良識を備えた賢明な社会人であろうと存じます。
 昔の老獣医師である時代遅れの私の戯言(たわごと)
に耳を傾けてくださる飼い主さんのおられることを願い、
私の存念を書き残しておきます。
 私が東京農工大学農学部獣医学科(府中市)を卒業し
たのは、昭和39年(1964)のことです。当時の獣医学生
たちは、兵隊よりも大切な軍馬の健康管理を任務とする
帝国陸軍獣医官を教育した古臭い教官たちによって、牛
や豚など乳肉用家畜の診療技術を仕込まれました。
 いわく、獣医師の使命は畜産振興に寄与し、日本国民
に貴重な蛋白源である乳肉卵を供給することにあり。
 したがって、牛豚鶏などの故障個体を診療するときは、
肉質や泌乳量や産卵率の悪い劣等個体を鋭く見抜き、治
しても採算の合わない故障個体は速やかに殺処分して、
ムダな診療をしないように心掛けるべし。
 治療費と廃棄(食肉価格)のどっちがトクか。損得勘
定の天秤にかけて畜産業者の損になることはしない。そ
れが畜産業者の役に立ち、日本の畜産振興に寄与するこ
とだと教え込まれました。
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Dr.中島健次(獣医師)の最新知見sos286(2どっちもどっち)

2011年02月16日 08時28分07秒 | 犬・猫

2.どっちもどっち

 
飼い犬や飼い猫の可愛がり過ぎはイケナイ。私個人は
断じて許し難く、イケナイことだと信じております。
 でも、無知で無邪気な飼い主さんには馬耳東風で、ど
こ吹く風。むなしい空念仏にすぎないようです。

「我が子(犬・猫)を着せ替え人形のように可愛らしく
着飾らせてやって何が悪いのよ!」
「ステンレスケージの中が安心できるからこそ、犬も猫
も喜んで自分で入ってる、檻なんかじゃありません!」
「コンパニオンアニマル(同伴動物)というコトバがあ
るように、人間と同じに扱うのが真の動物愛護です!」

 などなど立派な反論がブログを賑わしているし、私に
メールしてくる飼い主さんも少なくありません。もちろ
ん、犬や猫の可愛がり過ぎを善と信ずる飼い主さんが居
て、何をしようとも、何を言おうとも勝手です。
 私ごとき老獣医師の関与すべき世界ではなく、「バカ
は死ななきゃ治らない」と突き放すしかありません。
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