ストラバイトSOS!

愛犬・愛猫の尿の中にキラキラ光る粒々(ストラバイト)が見えたらSOSです。尿のpHチェックに特許pHスティックをどうぞ!

排尿中の新鮮な尿の尿線カット(7)

2008年10月14日 08時38分55秒 | 犬・猫

http://www4.ocn.ne.jp/~ken2 

 懐かしやpH試験紙 「我が家の老犬が便所にしている近所の公園で、ある朝、しゃがんだダルメシアン♀の尻下にピンセットを入れる主婦の姿を見かけた。新型の採糞具かと思いきや、なんと膀胱結石のためpH試験紙で尿のpHを検査するのだという。
 そういえば昔、牧場実習で、ピンセットにpH試験紙を挟み、ホルスタインの尿線に突っ込むのを見た記憶がある。卒業して魚病診療に携わるや、pHメーターが必需品になった。養魚業者はpH試験紙で水質検査をしているから、プロらしく見せるミエもあって、重いpHメーターを肩にかついで養魚場に出かけたものである。
 そんなわけで、pH試験紙を見るのは久し振りのこと。ヘーッ、犬の検尿に使うとは!
 新鮮な驚きであった。感心しながら眺めていると、引き綱と糞袋を持つ左手にpH試験紙のケース(比色表貼付)を握り、右手にピンセットを握り締めて発色を見比べる。尿で汚れたピンセットを公園の水呑み場で洗う。ちょっと大変そうだなぁ…。
 ピカッ! 思い付きはホンの一瞬 ピンセットの代わりに細長い板紙を使えばよい。板紙の先端にpH試験紙を貼り、後端に比色表は貼っておけば、かさばるケースを携帯しないで犬の散歩に出かけることができる。使用済みの板紙は、糞袋に入れて家に持ち帰り、生ゴミとして捨てればよい。いや待てよ、長い板紙が糞袋を突き破るかもしれない。それなら半分に折ればよい。
 半分に折る…。そうだ、比色表を板紙の後端の裏側に貼れば、V字状に折り曲げたとき、pH試験紙の横に比色表が並ぶ。そうすれば、両方の色を一目で見比べることができる。と、ほぼ一瞬で思い付く。その日のうちにイメージを絵にし、パソコンで特許出願を完了する。平成11年(1999)3月19日のことでした。
   後日、動物医療発明研究会の例会で院長たちから評価され、気を良くして米国出願に踏み切る。やれ嬉しや、すんなり米国特許確定。万歳!(ひょっとして、世界商品になるかも?)」〈olds-2(newsではない)から抜粋〉
 しかし、期待に反して実用化が容易でなく、如何でしょうかと探りを入れたアメリカからの反応ゼロ。私が日本人だからなのか、無名の獣医師だからなのか、全くハナも引っ掛けてくれません。そんなこんなで安くはなかった米国特許出願料をドブに捨てたような気がし、すっかりヤル気をなくしてしまいました。
 ところが、この残念な経験はムダでなかった。世の中は味方千人敵千人、捨てる神あれば拾う神あり。この苦々しい失敗体験がきっかけになり、「乾燥遅延を特徴」とする新しいアイデアを思いついたのです。それが、現在の特許pHスティックです。<続>