加勢牧場の朝は早い・・・。
朝の5時・・・。牛さんたちが住む牛舎の掃除から始まります。
それから、牛さんたちのブラッシング・・・
エサやり・・・。
乳搾り・・・。
最後に、もう一度牛舎の掃除を行って朝の仕事は終わります。
夕方4時からも朝と同じ作業を行います。
一日、2回。必ず牛さんたちは牛乳を搾られるのです。
これが365日、毎日続きます。
なので、加勢牧場に休みはありません。
「人を雇って、定期的に休みを取ればいいのでは・・・?」
というご意見も頂きますが、
牛さんは、ストレスを嫌う生き物です。
乳を搾る人が変わると、それがストレスになり牛乳の質に大きな影響を与えます。
ひどい時は、病気になってしまうのです。
僕も、初めて乳搾りをさせてもらった中学1年生の頃・・・。
多くの牛さんを病気にさせてしまった経験があります。
僕の乳搾りの技術が乏しく、牛さんたちに多くのストレスを与えてしまったからです。
また、この牧場に就農したばかりの頃も、中学生の頃よりはひどくありませんでしたが、
牛さんを病気にさせてしまいました。
「知らない人が、わたしのお乳を搾るの」
と、牛さんたちは不安に思い、それがストレスになって体調に変化を与えてしまうのです。
なので、極力お乳を搾る人は、毎日同じ人がイイのです。
加勢牧場は、ガンジー牛という付加価値の高い牛乳を搾っています。
どこよりも美味しい牛乳でなくてはいけません。
しかも、白黒のホルスタイン牛よりも、お乳が少ししか搾れず、非常にナイーブな品種の牛さんのため
ストレスを与えないように慎重に扱っています。
なので、未だに僕の父しか搾れない牛がいるくらいです。
いや・・・
よく考えると、父しかガンジー牛を搾っていないですね
僕や、新人スタッフのウッチーはホルスタイン種のお乳を搾っています。
そのくらい、繊細な生き物でなんです。
なので、休みは無いんですが・・・
まあ「休みが無い」と「お給料が少ない」と言うこと以外は
最高のお仕事ですけどね・・・
加勢牧場のお仕事は、自身を持って誇れる仕事です
それ一つで全然違いますよね!!
なのにそれもわからず逆にストレスかけるようなことする人もいたり…
スタッフを多く抱えてしまうと、どうしても愛情の注ぎ具合に差が出て来ますからね僕も研修で大きな牧場で1ヶ月働かせて頂いたことがあるんですが、そこでも同じような事で悩んでいる担当者がいました
やっぱり頭数を少なくして、個人で一頭一頭大切に可愛がってやれることが理想ですね