ポリティカルセオリスト 瀬戸健一郎の政治放談

政治生活30年の経験と学識を活かし、ポリティカルセオリストの視点から政治の今を語ります。気軽にコメントして下さいね!

木下市長と暴力団~12日に100条調査委員会を設置

2006-05-04 04:02:19 | 市議会議員として
昨日は谷塚中学校開校60周年記念式典に参加しました。おめでたい席ではありましたが、皆さんの関心は「公共工事をめぐる恐喝事件」で、逮捕された指定暴力団幹部F氏ならびに草加市内の公共工事請負建設業者S氏と木下市長の関係についてであり、悲しいことですが、一様に草加市の現状を憂う空気に包まれていました。

5月1日に行われた草加市議会議員に対する全体説明会のご報告も遅れ、皆さまにはご迷惑をおかけしましたが、大方、新聞各紙に報道された内容です。

■木下市長就任~暴力団幹部F容疑者からの苦情事件13件

まず、5月1日の説明会は木下市長から「公共工事をめぐる恐喝事件」について、すでに以前のブログ記事でもご報告した埼玉県警の捜査概要が報告されましたが、同時に、F氏による苦情件数が木下市長が初当選して以来13件に及ぶことが報告されました。しかし、いずれも苦情対象とされた業者名が公表されず、「捜査妨害になる可能性がある。」との理由で、何も明らかにされませんでした。

しかも、今回の事件にかかわった職員については処分を検討することを示唆し、木下市長自らの当事者意識がまったく感じられない説明会でした。

■5年前~木下市長の携帯へ直接連絡~暴力団幹部F容疑者

また、木下市長自らがF氏と常日頃、携帯電話で連絡を取り合っていたことについても各議員から質疑がありました。F氏にとっては、市役所や建設会社に苦情(という名の因縁)を持ち込む際に、担当者の前で、木下市長の携帯電話に連絡をして見せるなど、「木下市長は同級生だ。」などと語りながら、「市長」の威光を傘にきるように圧力をかけていったことが分かってきました。

木下市長は、「携帯電話への再三に渡るF氏からの連絡と留守番メッセージから事態の重さを認識するにいたり、担当職員を助けるためにF氏と携帯電話で連絡をとりあった。」と述べましたが、「担当職員を助けるため」という状況がもっとも想定される草加市の「緊急災害時のための連絡網」に市長の携帯電話番号の記載がありません。ちなみに草加市幹部職員の携帯電話番号は記載されています。

■木下市長の認識~「暴力団といえども一般市民として対応」

F氏が木下市長といつでも携帯電話で連絡が取れることを示しながら、それが出来ない草加市職員や出入り業者を威圧していたにもかかわらず、木下市長は「言動が暴力といえない範囲である以上、一般市民として対応するのが当然である。」などと自らの考え方を述べ、結果的に職員や業者に対応させていました。

説明会ではF氏が同級生ではなかったと否定しましたが、F氏も○○中学校で同級生だったとははじめから言っていません。単純に同い歳の市長に対してF氏が「同級生」と語ったにすぎないのですから、市長の釈明は議論のすり替えだと感じます。私はそんな木下市長の対応が結果的にF氏の言動を助長し、業者に対する恐喝事件を繰り返すに至った政治的、道義的責任は重大であると認識しています。昨年12月に議会提案されたF氏への損害賠償事件も再調査することになりました。

■全市議会議員連判による臨時議会招集~100条委員会設置へ

木下市長が「市民と職員と草加市を守るため」に「市長として毅然と対応してきた」と説明した言葉の真実と内容如何は草加市政全般に対して大問題であると全議員が認識するに至りました。このことが、5月1日の説明会の成果であったと思います。

そしてその結果として、説明会直後に開かれた各派交渉会(代表者会議)で、地方自治法100条調査特別委員会の設置を決定し、地方自治法101条に基づき、私を筆頭に議会3役(議長・副議長・監査委員)を除く自民党から共産党ならびに無所属の吉沢議員を含む27名全議員の連判によって、5月12日に草加市議会臨時議会を招集するよう、木下市長に要求するという2つの大きな政治決断が速やかに行われました。今、草加市議会は一丸となって暴力と戦う空気に包まれています。

※地方自治法101条の発動による議員の議会招集要求は草加市政史上初の出来事。100条委員会の設置は平成9年3月定例会で請願書をめぐる有印文書偽造事件で議員逮捕にいたって以来9年ぶりのこととなります。

■事件の全容解明と原因排除に向けて~埼玉県警とも捜査協力

100条委員会の名称も「公共工事にかかわる恐喝事件等調査特別委員会」に決まり、いわゆる議運型(各派勢力案分)9名で構成することになります。そこでの調査事項は宣誓下における関係者からの事情聴取が中心で、逮捕された2人の容疑者がどのように草加市役所内に入り込み、行政をまきこむかたちで恐喝事件等を繰り返していたのかを解明していくことが調査の本丸。事件の全容解明と原因排除に向けて、埼玉県警とも捜査協力しながら、精力的に調査していきます。

※100条委員会は公開が原則。報道関係者はもちろんのこと、一般市民の傍聴も傍聴券に限りはありますが、認められることになると思いますので、5月12日以降に草加市議会事務局までお問い合わせください。(草加市役所:048-922-0151)

瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor
自由市民クラブ議員団(最大会派)団長
President, Soka Liberal Citizens' Club

ブログテーマ:木下市長、暴力団、建設業者、草加市役所、恐喝事件、苦情、因縁、言いがかり、真相解明、全容解明、原因排除、原因除去


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-05-09 00:56:56
この際草加の膿み全てさらけ出して 談合や悪さやってる議員さん達も思い当たる事が沢山あると思います

反省して素直に辞表出して解散するしかない の田代どこへ・・・
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