経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

小型振動モーターを開発したシコー社長、白木学の発想

2012-05-22 | 話題のネタ
「量産できない」から「やる」の発想

 様々な場面で、企業経営者の話をテレビで観たり、直に会って聞いたりすると必ず、印象に残る言葉が出てくる。
 先日は、全国放送のテレビ番組で有名社長を紹介するテレビ番組を観た。超小型モーターの開発・製造するシコー(東証マザーズ)社長の白木学氏が登場していた。シコーはデジカメの小型オートフォーカスモーターやパソコン用ファンモーターなどを開発しているが、最も有名なのが携帯電話のマナーモードになる「超小型振動モーター」が有名だ。その開発者で社長の話した言葉に、発想の転換とは具体的には、こうした考え方を言うのだろうと思った。
 その言葉は、試作が出来た際に「敵に見せて、これは量産ができない、といわれると、それで、やろうと考える」でした。通常、競争相手には見せないし、見せた時に否定的に言われると自信がなくなり製造を躊躇するもの。そこで決断する。これは通常とは全く逆の決断の仕方だろう。
 そのシコーの製品について語られている時、全く別の番組、別の場所で聞いた別の経営者の言葉を思い出した。その言葉は「ヒットの脇に商機あり」。ヒット商品が出ると、それに付随する商品を開発すると、ヒット商品と同時に売れる。携帯電話のストラップやカバー、デコレーション用グッズなどがそれに入るだろう。
 そうした人の言葉を記録に残してはいるが、なかなか活用できるところまでに至らない。