経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

話のネタ帳13。アイデア次第の出版業界。

2010-04-19 | 愛媛の企業
 経済記者は、本当に楽しい仕事だと思います。
 今日も、不振の文学作品の出版業界についての話を聞きました。

 文学作品もアイデアで売れ始める、という話です。

 不振の出版業界の中でも、他業界と同様に、アイデアで本もヒットする、という話を聞いた。アイデアと工夫。売れるかどうかは、このキーワードで決まるのだろう。

 ご存じの読者もいるだろうが、私自身を含めて初めて知った人にとって、何かの参考になればと思い、紹介します。

 紹介する二つの例は、新しい技術も道具も必要ない。それだけに感心する点が多い。

ひとつめは、 
 志賀直哉の「城の崎にて」や夏目漱石の「坊っちゃん」は、文学作品として有名だけれど、今は売れていない。これをある出版社が、色々な文学作品に工夫を加えてヒット商品にしたそうです。どのようにしたと思いますか。
 小説に出てくる場所を、その小説の中で、写真や文で紹介したんです。そして、本を置くジャンルも変えたのです。どこに変えたと思いますか。旅行のジャンルに置いたのです。
 小説の舞台を、旅行をしながら感じる。または、イメージしながら小説が読める。そんなことができるようにしたのです。

 ほかにもアイデアで売れ始めた本があります。シルバー向けの本は、色々あるますよね。その中でちょっとした工夫でとたんに売れ始めた本があるそうです。

 今度のアイデアは、なかなか思いつきませんよ。
でも、それ自体は簡単なことなんです。
 それは、普通の本は、白い紙に黒い文字ですよね。売れ始めた本は、黒をベースに白抜きの文字にしたのです。
 するとシルバー層にとって紙面が光らないから、本が読みやすくなるのです。それで売れ始めたのです。
 どちらも最新の技術が必要な訳ではないですよね。
 それに気づくかどうかです。