山吹(バラ科)面影草;かがみ草;八重山吹;濃山吹;白山吹;葉山吹。花言葉は、気品、待ちかねる。落葉低木の花。日本原産で各地の山野渓谷に自生する。晩春から黄金色の五弁花を咲かせ、一重と八重がある。八重は結実しない。別種に白山吹があり、花は四弁。山吹にまつわる話は多くあり、太田道灌狩りの途中で雨に遭い、農家で傘を借りようとすると、若い女が、山吹の花を挿し出して「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき」と詠んだ話は有名(『常山紀談』)。当時の「狩場」は武蔵野の辺りだったのだろうか?『三鷹が狩場で、井之頭公園内にある源泉の水場はその昔から存在していた筈。こんな推測は?』当らないか?実話として邪推は如何なものか?。「山吹や葉に花に葉に花に葉に 太 祇」「山吹や池をへだてて入日さす 青 羅」「ほろほろと山吹散るか滝の音 芭 蕉」「山吹や石のせてある箱生簀 小原啄葉」「山吹や日はとろとろと雲の中 岡田日郎」「歩かねば山吹の黄に近づけず 酒井弘治」「一重こそよし山吹もまなぶたも 永島靖子」「あるじよりか女が見たし濃山吹 原 石鼎」「やすらかに死ねさうな日や濃山吹 草間時彦」「山吹や酒断ちの日のつづきをり 秋元不死男」。(山吹や酒断ちきれず今朝の酒 ケイスケ)
矢車草(キク科)花言葉は、教育。キク科の一.二年草の花。4~7月に、痩せた長い枝咲きに頭上花を開く。色は紫.赤.白.桃など多様で、形が矢車に似ている。ヨーロッパ原産。日本には明治時代に渡来した。ヨーロッパのどこの小庭にも見かけられる、庶民的な花である。茎は細く風に揺れるさまに趣きがある。正しくは、矢車菊のことで、矢車草は別に山中に自生するユキノシタ科の植物がある。エジプトのツタカーメンの棺が発見されたとき、埋葬品といっしょに発見された花が矢車草でした。それ程古代から愛された花です。英名コーンフラワーのコーンとは麥のことで、麦畑でよく見かける花だからです。ドイツでは国花であるため「カイゼルの花」と呼ばれ、独身者が襟元につける習慣があったので「独身者のボタン」と言うしゃれた名前もありました。「茎弱き矢車草も混りをり 波多野爽波」「驟雨来て矢車草のみなかしぐ 皆川盤水」「矢車草教会で逢う恋いまも 宮脇白夜」「久女の墓低し矢車草よりも 二宮貢作」「供花に挿す矢車草の一つかみ 綾部仁喜」「遠ちを視る母の眸のある矢車草 山崎久美江」「矢車草ぐつたり咲きていくさあと 遠藤信子」。(花かざし 矢車草の ひとり立ち ケイスケ)
躑躅;きりしま;れんげ;やしお;みつば;こ{めつつじ(つつじ科)。花言葉は、燃え上がる愛。常緑低木で、たんにツツジという植物はない。山野に自生し、または花を観賞するための栽培されている。晩春から初夏にかけて、大形の漏斗状の五弁の花を開くが、紅、緋、紫、白とさまざま。形とりどりに株全体を包むように咲き競う。「れんげつつじ」は、落葉性でまた高地性であり、花は大輪、色は橙黄、葉も草色なので明るい感じだが、有毒品種である。山つつじの仲間としては、「きりしま」「くるめつつじ」が代表品種である。霧島山、雲仙岳、那須岳、赤城山、箱根、館林などは、つつじの美観で名高い。「つゞじいけて其陰に干鱈さく女 松尾芭蕉」「きりしまや葉一つなき真盛り 富安風生」「死ぬものは死にゆく躑躅燃えてをり 臼田亜浪」「山つつじ照る只中に田を墾く 飯田龍太」「花びらのうすしと思ふ白つつじ 高野素十」「躑躅野に塩くれて牛放つなり 渡辺文男」。(夕日燃え 躑躅の白は 紅染めり ケイスケ)
旧歴の3月は、春の終わりです。衣替えの季節。それを更衣という。その更衣の時節を飾るのが山吹です。「駒止めてなほ水かはん山吹の 花の露そふ井出の玉川 藤原俊成 新古今和歌州159」「かはづ鳴く井出の山吹散りにけり 花のさかりにあはましものを 古今和歌集125読み人しらず」「山吹の花色衣ぬしや誰 調べどこたへずくちなしにして 素性法師 古今和歌012」 ※山吹の色を 梔子色といふ日本の代表する色としている。流石に今朝は22度で、日中は更に上昇の気配。9時に家を出てタクシーで吉祥寺に向かう。運転手さんは、冷房を入れましょうか?と言われた。車内は適温なので、お断りした。西武信金(管理費用)りそな銀行(がん保険用)みずほ三鷹は(公共料金用」三菱UFJ、買い物用と遊び用、みずほ中央は、年金受取と東急支払用(何れも支払先を夫々分けている為5冊となる
花菱草;カルホォルニアポピー(ケシ科)花言葉は、希望、願いをかなえて。アメリカ、カルホォニア州原産の多年草。日本では秋蒔き一年草として花壇などに栽培される。草丈30~60cm、茎は多数分枝して、先端に四弁の盃状の花をつける。開花は5~6月、自生地では野原が黄金の花色で埋まると言うが、群生させると見事。その花形から「花菱草」、花形から「金英花」の名がある。園芸種は多く、花色は桃、赤、黄、白など、八重咲きもある。「地に降りし日光舞ひて花菱草 鈴木陽花」「持っ胸に形なして行く花菱草 野崎明子」「花菱草少年ドロップ缶を振り 三島よしみ」。(ポケツトに 色とりどりの ポピー持つ ケイスケ)
ヤマブキ(ケシ科)花言葉は、すがすがしい明るさ。春の花材として重用視される花。落葉低木で、高さ1m位。北海道から九州に至る全国の谷川に沿った湿気の多いところに自生する。4,5月ごろに目が覚めるような鮮黄色の五弁の花を小枝の先に開く。古くから切り花に用いられ、太田道灌の物語で有名だが、あれは八重咲きで、一重のものは実をつける。「白山吹」は属を異にするもので(バラ科)、山吹は葉が互生だが、白山吹は対生であり、花弁も4枚である。兼明親王の古歌「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだに無きぞ悲しき」とあり、八重山吹は実がならない。「ほろほろと山吹散るか滝の音 芭蕉」「山吹や暮ゆく水のとどまらず 渡辺水巴」「山吹や根雪の上の飛騨の径 前田普羅」「濃山吹俄かに天のくらき時 川端茅舎」「山吹の咲き後れたる一枝濃し 伊藤月草」「山吹の茎にみなぎり來し青し 細見綾子」「山吹やひとえ瞼の木曽女 橋本鶏二」「山吹やこの世にありて男の身 藤田湘子」「山吹やもの思はするよべの雨 室生犀星」「しばらくは山吹にさす入日かな 渋沢渋亭」。(山吹の三ひら四ひらと流れたり ケイスケ)
ベラリゴニューム(フローソウ科)花言葉は、あつい信仰;決心。南アフリカ原産。数種の原種から作出された園芸品種で、花壇や鉢物用に栽培される。日本には江戸時代末期に渡来。アオイ科の銭葵に葉が似ているので、「天竺葵」と呼ばれた。花丈20~30cm、葉の脇から花茎を伸ばし、先端に五弁花を房状につける。花色は、赤、桃、橙、白など。ゼラニームの仲間で、もつと花が大きく華やかで、一番の違いは、葉は縁が滑らかな丸葉で、葉の縁に細かい切れ込みが入りフリル状に波うっている。開花期は春から初夏にかけての4月~6月中心だが四季咲き性がある。茎や葉に独特の香をりがある。「ゼラニーム紅しばかりに焦土広し 殿村莵絲子」「ゼラニーム午後の雲満ちひろがるる 有働 亭」「ゼラニーム男二人の真昼時 和田耕三郎」。(ビル棲みの 昼間明るし ベラリゴニューム ケイスケ)
マーガレット;木春花;きだちかみつれ(キク科)花言葉は、真実の恋、濃い占い。カナリヤ諸島原産。茎の基部が木質化するので「木春菊」や「きだちかみつれ」の名もあるが、英名の「マーガレット」が一般的。マーガレットはギリシャ語の真珠に由来し、純白の一重の花が清楚な雰囲気。草丈60~100cm、葉は羽状に深く切れ込む。白花のほかに黄花や桃色もある。切り花や鉢物が冬から春に出回るが、4~6月。霜の降りない暖かい地域では越冬し、大株になって早春から咲きだす。「マーガレット東京の空よごれたり 阿波野青畝」「マーガレット主の椅子を犬が占め 中村汀女」「マーガレット束ねて消ゆる悔いならず 岡本 眸」。(占いに 次第に消ゆる マーガレット ケイスケ)
木蓮(バラ科)花言葉は、恩恵、自然への愛。中国原産。落葉低木。樹高は4m位でまで。まだ葉の出て無い枝に暗赤紫色の大型六弁花を開く。樹姿は叢状に樹を立る。単に木蓮というと言うと「紫木蓮」を指す。白い花の木蓮は、白木蓮.はくれんと呼ぶ。白木蓮の開花時期は、紫木蓮より早い。高さも10m位に達する。白い花が青空に浮き出すように咲くさまは見事だが、晩霜にあうと一夜にして黄褐色に変色していたましい。「草木瓜「木蓮は飛ぶ帆の如く散りにけり 野村喜舟」「木蓮や数えやめたる花の数 島村 元」「もくれんの花のひかりの咲きわかれ 長谷川素逝」「木蓮の落ちくだけあり寂光土 川端茅舎」「木蓮に漆のごとき夜空かな 三宅清三郎」「白木蓮や妻さはり日の翳ふかし 千代田飾彦」「白木蓮空の鼓動のあるごとし 朝倉和江」「はくれんにひき寄せられし夜空あり 江口千樹」。(木蓮の 花ちりばめる 日が昇り ケイスケ)
シャガ;著莪(アヤメ科)花言葉は、私を認めて;反抗。常緑多年草。4~5月ごろ、葉間から抜きでた茎の先端がわかれ、白紫色で中心が黄色の美しい小さなアヤメのような花をつける。山地の湿った樹下などに群生する。高さ約60cm、葉は剣状、深緑色で光沢がある。「昼まではつづかぬ自負や著莪の花 能村登四郎」「一隅を照らすに余り著莪明かり 後藤比奈夫」「著莪のはな犬を叱りに尼の出て 川崎展宏」「くらがりに来てこまやかに著莪の雨 山上樹実雄」「かたまつて雨が降るなり著莪の花 清崎敏郎」。(卓上に 束ねて置たし 著莪の花 ケイスケ)