郵政公社にちまちま貯めていた500円玉をじゃらじゃら持ち込んだら、本人確認できるものはあるかと訊ねられた。
あー、偽造硬貨が出回っているからね。
持ってないよ、そんなもの。
「本人確認のできるものがないと入金できないんです」と若い局員さんが申し訳なさそうに言う。いいですよいいですよ、お兄ちゃんのせいじゃないもんね。
仕方ないから、すごすごと持ちかえった。
こんなロシアンルーレットみたいなばばつかみゲームに参加しているほど暇じゃないだろうから、金融機関の対応はわかる。身分証明を出させるだけで、別に受け入れを拒否しているわけではないんだし。
でもさ、金融機関に受けとってもらえない通貨ってなによ? 個人にとっては、資産価値がないのと同じじゃん。重たいだけデメリット大きいし、いらねーよ、そんなもの。
財務省に持ち込んだら、真贋鑑定をした上で、札束に変えてくれないかなあ。硬貨の鋳造は財務省の責任でしょ? 「硬貨は財務省の管轄だが、紙幣は日銀なので、交換はできません」と言われて終わりだろうか。
じゃあ、税金を全部500円玉で払うというのはどう?
まさか、「金融機関では受けとってもらえないが、スーパーやコンビニなら普通に使えるんだから、これで市中宇の箪笥貯金(500円玉限定)が減って消費が増え、景気が上向く」なんてせこい経済政策じゃないだろうな。政府陰謀説ってあまりに平凡で、それなら何も思いつかないぐらい発想が貧困なほうがよっぽどマシだと思ってるけど、でも言わずにおれまへん。きーっ!←暑いのに出かけて無駄足になったので、よほどむかついたらしい。
まあ、いいですよ。
これからはわたしも500円玉の受け取りを拒否しよう。
受け取りを拒否された500円玉を家庭内でまずは紙幣に変えて、ちまちま使い、おつりに500円玉をもらうのはやめる。もらわないようにお札を出すか、そうでなければ「全部100円でください」と言おう。
新たなちまちま貯金については、絵柄がきらいな5000円札をもらったら速攻で口座入金ということでどうかな。めったに手に入らないかわりに、一度の貯金額は大きくなるもんね。
そうしましょうそうしましょう。
もちろん偽造通貨を作る人が一番悪いんですが。
ぷりぷり。
それにしても、財務省さん、
あんまりこと細かに違いを説明しないほうがいいのでは。