ご無沙汰しております。
みなさまお変わりございませんでしょうか。
この日本語を聞くたびに、「居候、三杯目にはそっと出し」を思い出すわたくしです。おかわり違いです。おさわりだったら犯罪です。新潟の歓楽街に「サワリパーク」って店があったんだけど、なぜかそのビルの壁面にはチェ・ゲバラを彷彿とさせるおっさんの絵が描いてありました。なぜ?
こんなわたくしの最近の楽しみは、新潟では受信できなかった
TBSラジオで土曜日の朝8時半から「永六輔 その新世界」をだらだら聞くことです。
2週間ほど前だったか、
すさみ町立エビとカニの水族館の館長さんが来て、衝撃の告白をしていました。
「みなさん、タラバガニはカニだと思っていらっしゃるでしょうが、あれはカニではありません」
ええええええええええええええええええっ?
それは告白じゃなくて単なるお話ですという突っ込みをまともにくらってしまうほど衝撃を受けたのはわたしのほうです。どうせ無知です。
「あれは、やどかりの一種です。ほら、カニははさみ一対のほかに脚が4本ずつ合計8本ありますよね? でも、タラバは3本ずつ、合計6本しかないんです」
えええええええええええええええええええええええええええええっ?
寄らば大樹の陰、タラバやどかりの一種、おら東京さ行くだ。
タラバガニがやどかりであることよりも、
脚が6本だという事実を認識していなかった自分がショックだ。びんぼー人はつらいよ。
あ、ほんとだ……。
あと、TBSでは「伊集院光 日曜日の秘密基地」とか「安住紳一郎の日曜天国」とかも面白いんだけどね。
安住紳一郎のお姉さんはチアリーダーの世界チャンピオンかなんからしいんだけど、その実姉がNHK(教育かもしれない)のチアリーダー大会の解説者として新聞のテレビ欄に乗っていた朝の放送は、特に面白かった。姉をネタに安住、淡々と、しかし飛ばす飛ばす。
「わたしの姉は大変熱い人で、テニスのサークルを作ったものの会員がさっぱり集まらず、なきながら一人で壁打ちをしているような人でした」
「姉にはまったく頭が上がらないんです。『おまえ何年アナウンサーやってんだよ!? 10年? 大工だってなあ、10年やりゃあ家が建つんだよ』とゲキを飛ばされています……」
「そんな姉は、今北海道で、自分たちの手で家を建てています。木を切り出すところから、自分たちで」
あ、もしかして安住じゃなく安住姉が面白いの?
他にも♪文化包丁~……は、猫ひろしの数すくないちょっぴり笑えるギャグ。ではなく、
文化放送にも面白い番組が多いんだけど、日本語でも英語でも言葉を聴いてると仕事にはならないので、一日中ラジオを聴いているわけにもいかず、実にもったいない。「伊東四朗 吉田照美親父・熱愛(パッション) 」あたりはもうちょっと聴きたいわたしは親父萌え。人間40過ぎると何でも告白できるな。
しかし、一番面白いのは、やっぱり野球中継かなあ。牛島君(わたしの世代にとって、牛島監督はいつまでたっても牛島君)が解説をやめて監督になっちゃったので、話のうまい人が減ってちょっと残念なここ数年だけど、実況のアナウンサーは本当に大変なんだろう。ときどきとんでもないNGをかましてくれて楽しい<いやな客だな。
こないだのヒットは、素晴らしいバッティングをほめるつもりで言ってしまったこの一言。
「まさに、
ひのつけどころのないバッティングでしたね!」
放火魔か。
非の打ち所のないとケチのつけようがないがごっちゃになったのかもしれないけど。
でも、今のところラジオ生中継で最高傑作は、横浜ベイスターズ優勝パレードにおけるこの一言。
「あ、今、○○選手が見えました。息子さんを抱いてパレードカーに乗っています! 1歳(だったかな)の息子さんの目にも、今日のこのパレードが、
トラウマのように刻み込まれるに違いありませんっ!」
心の傷にしてどうすんだよ。
早くこの傑作を上回る大作に出会いたいと願ってやみません。
なーんてプロの揚げ足をとって喜んでいるわたしは、日常的にもっと恥ずかしいのにネタにはならない駄目な日本語をしゃべったり書いたりしてることでしょう。せめてネタになる程度には精進したいと思います。
では、みなさん、楽しいゴールデンウィークを。
あたしゃラジオ聴きながら、ごろごろウィークしています。ごきげんよう。