南オーストラリア州から☆アデレードの風

~オーストラリア永住権取得を目指し、アデレードへの移住を決意した、ある小さな家族の物語~

強く優しく

2009-11-06 | 小学校のこと
             

ちょっとサボってしまいましたが
アデレードは4日ぶりに暖かい(暑い?!)日が戻ってきました
バイトの方はいましばらくトレーニング
前のお店よりお客さんとコミュニケーションを取る機会が多く、環境にも恵まれていて、とても楽しんでます


ところで、先日の友人の日記の記事にも5歳の娘さんのことで書かれてあったんですが、るんるんのクラスでも同じ問題が勃発している模様
             

小学校にお迎えに行くと、担任の先生が頭を左右に振りながら
『Mrs.H~ もう~大変なのよ~
と疲れた顔をして近づいてくるではありませんか。
”えっるんるんがまた何かしでかしたのか!?” 
先日も年上の男の子を泣かせてしまったばかりだし             


《強く優しい女の子になりなさい》
↑いきなりですけど、これ、小さい頃よく両親がトマトに言ってた言葉

かつては教室のすみっこにちょこんといるような、とてもおとなしい子だったるんるん。
よくいじられてショボンとしている彼女の先行きがちょっと心配になり
『泣かなくていい、やられたらやり返す
と、あの頃は私、とても女の子の母親とは思えないような教育をしてました
もっと自己表現の出来る活発な子にと、ダンスを始めさせたのが年中さん(4歳)の頃。
ところがちょうど自我が目覚める時期に重なり、その甲斐を通り越してやんちゃ娘に大変身してしまったのです
今だとばかりに両親から受け継いだ言葉↑を具体的に言って聞かせる。 
『いい?自分がされていやだなーと思うことは、人にしないこと。
保育所では、女の子や、るんるんよりもちっちゃい子に、いつもやさしく。特に弱い子は守ってあげてな。         
それと、やられたらやり返してもいいのは、きく組みさんの男の子か、大きいお兄ちゃん、お姉ちゃんだけやからね。
そんな親の言いつけをこれまで忠実に実行してきた彼女。
特に太字の部分を。
そうしていつしか正義感の強い子に育った彼女は、女の子や年下の子からは常に慕われ人気者に 
でもどうやら男の子には反感を買いやすいようで、日本でもよく言い合いからケンカに発展、
相手を泣かせてしまうこともありました
そのくせ男の子と遊ぶことが多いんだけど・・・


ここでちょっと学校での様子を 
その① るんるん以外は男の子。

                  

その② 平気で上級生の中に入っていくのは良いが、マイペース過ぎて、思いっきりひかれてます。

                  
             
             
そんなわけで、ヒヤヒヤしながら先生が頭を抱えているワケを聞いてみると

『ほら、女子の間でよくあるでしょ、誰が誰のベストフレンドだとかなんだとかって。
今私たちのクラスでもやってるの。”私のL(るんるん)だ、誰のLだ”ってね。もう大変、毎日もめてるのよ、頭が痛いわ。』
ほほおこれは予想に反してどこか嬉しいお話ですね
『ああ、わかります。このぐらいの年の女の子って難しいんですよね
             
そう言いながら、数週間前るんるんもチラッとぼやいていたことを思い出しました。

『○○がね、
あなたはあたしのベストフレンドなんだから、他の子と仲良くしないで。”        
って言うんよ。だから
○○とはベストフレンドやけど、みんな友達やから、みんなとも仲良くしようよ
って言ったら
じゃあ、もうあたし、Lのベストフレンドやめる!
って。
あたしが他のお友達と話ししてるだけで
Lは悪い子だから遊ばない方がいい
とか
Lがあなたのことキライって言ってた
って嘘ついて、遊ばせへんようにすんの。』
             
へぇ~、どこの国でも独占欲が絡んだ争いってあるんだーなんて思いながら
『それでいいんだよ、みんな仲良くするのが一番。るんるんの言ったことは間違ってないから、自信を持って堂々としてたらいいんだよ。』
と言ってありました。
けれどそもそもウチの子猿さん、一人っ子なせいか、単独行動がまったくもって苦にならない人
特技は、楽しいことを見つけること、というなんとも自由でクリエイティブな人なので、私もたいして心配はしていませんでした。

『嘘をついてまで他の友達を巻き込むのは良くないことだけど、○○はきっとそれほどるんるんのことが好きなんだと思うな。
そっとしておいたらそのうち帰ってくるよ
『うん、わかってるよ

             
結局、ひとりぼっちになっても、ちっとも困った様子のないるんるんを見て彼女もつまらなくなったのか、はたまた何か思うことがあったのか
次の日、小学校から帰ってくると
『今日は朝教室に入ったら○○が走ってきて”L~ I missed you~”って思いっきりハグされた~
ということでした。
             
             
              
しかしながら依然として続く女子ならではのこの問題
それならばと、ベストフレンドを作らない策を立てるも、失敗に終わる
現在は、クラス全員お互いがベストフレンドになればいいのではないかと説得を続けているということですが。 
             
             

事情は色々だけど、母国の家族や友人と別れ、移民家族の一員としてこちらにやってきた子供たち。           
寂しさや不安にその小さな胸を痛めながら、共に言葉の壁を乗り越え、環境に順応し、その中で得た喜びを分かち合ってきた子供たち。

なんだかそれを思うだけで、みんなの顔を見ると、どの子も愛おしく思えてしまうし、よくがんばってるねって抱きしめたくなってしまう


なんだかんだ言っても、きっと私たち大人が知ることのない心のどこか深~い場所で、お互いしっかり繋ってるんだろうな


                  
             
             
                           
              
                     

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1 Comments

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Unknown (ターチン)
2009-11-07 22:00:26
ルンルンは小さい頃から弱々しい友達を守ってあげたり、小さい子がケンカをけしかけて来ても、グッと堪える優しく我慢強い子供でした。正義感のある人間は、子供でも大人でもオーラがありますよね。
ルンルンは思いやりのある良い子供に育ったと思いますよ
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