神奈川県大磯町の中学校給食デリバリー方式中止に思う

2017-10-29 18:56:30 | 教育
テレビで大きな話題となった大磯町の中学校給食
その残菜率がまず注目され
次に 異物混入が数多く認識され
最後に不味さが認識された?
実際の順番は違うかもしれない。
しかし、本当は
残菜率 ⇒ 不味い 
で問題にされ 改善を実践されなければならなかったはずだ。
順序は不明だが
一応メニューなどの改善はされたようだ(9/20発表)。
だが結果として中止(10/12発表)を余儀なくされ
事業者を募集するも応募がなく
中学校給食の再開は見通しが立てっていないらしい。

大磯町の教育委員会の発表(9/20)を見てみた。
曰く
デリバリー方式の導入理由は
「初期投資が抑えられるから」
わが東村山市の理由と同じだ❢
残菜率
 2017年5月12日~7月11日 平均26%
最高残菜率 55.29%
因みに
食品ロスに関する調査の回答自治体の平均は6.9%
一応改善策は実施したらしい。
メニューのリニューアル、汁物の施行など
しかし、決定的な問題の解決はできなかったのだ。
それは、デリバリー方式の致命傷と言えるものである。
と私は指摘したい。
が、それはとりあえず置いておく。

異物混入 84件(学校からの報告)
毛髪、繊維、虫、衛生害虫、植物、ビニール、プラスティック、金属片、その他等々である。
そしてこれらの内
ほとんどの種類が(件数の膳部ではなく)工場内で混入したことが明らかだという。
記者発表による内容では
業者に改善を求めたがなぜ改善できなかったのかは明らかにされていない。
そして 
同町の中学校給食は中止となり、事業者選定も困難となっている。

さて、わたくしが この問題を取り上げたのは
我が東村山市の中学校給食は今はどうなっているか
と思ったからである。
わが市も デリバリー方式である。
わが娘は 
「お母さん 今日も給食に異物が入っていたんだよ」
先生に言ったの?と聞くと
「先生は 言っても取り合ってくれないもん」
と よく言っていた。
そして、彼女にとってより重要だったのは
『不味い❢❢』
ということだった。
先に述べた致命傷というべきものがこの『不味い』ことなのである。
娘曰く
「ご飯は中途半端に暖かい。生暖かい。そしておかずはとても冷たく、合わせて食べると気持ちが悪い」
のである。
つまり
ご飯は冷たくはないが暖かくなく
 おかずは 冷凍ではないが とても冷たいのである。
どうしてこうなるのかというと
デリバリー方式は
作ってから2時間以内に届けることになっている。
ご飯はその必要がないが、
おかずは腐敗を避けるために急速冷蔵することになっている。
だから冷たいのである。
そうでなければ給食を提供できないのだ。
試食した議員たちの中には 意
外においしい と言った者もいたが、
毎日食べる子どもたちの身になっていたのかと言いたい。

私は、娘に食べ続けてもらった。
おもえば デリバリー給食導入当時の教育委員会の課長が
この給食方式に反対していたわたくしに
「福田さんは 子どもさんに給食食べさせないのでしょう」
と言い、
わたくしは
「何を言うのか。他の子どもたちと同じものを食べさせますよ」
と答えたが
それは我が子を特別扱いしたくなかったという思いだった。
今は 反省している。
わが市の中学校給食は
今日の今日給食が必要なお子さんには役に立たない。
2週間前に注文をしなければならないからだ。
お母さんが具合が悪く弁当が作れないときはコンビニ弁当にするしかない。
また、予め口座に給食費分の入金をして居なければならず
生活費が困難な世帯には利用も困難になるのである。

かつて 自民党の議員が 全員が喫食できる方式にすべきだと主張していたが、
未だに 一顧だにされていない。

中学校給食の実態がどうなっているのかは 一市民には調査のしようがない。
わが市の中学校給食の実態はどうなっているのだろう。
大磯の実態は 対岸の火事なのだろうか?


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