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東村山市の委託業者が労災隠しで書類送検?

2011-10-14 14:19:55 | 東村山市の政治、議会
今日14日の朝日新聞朝刊に
東村山市の秋水園で
市から委託されたJFE環境サービスが
従業員の怪我を隠して
労働安全衛生法違反の疑いで
書類送検されたとの記事が掲載されました。

市民の皆さんもビックリされたのではないでしょうか?

記事に接して、今日午前中 所管部の資源循環部に問合せをしました。
聞いてよくわからなかったのですが

夕方、所管部より説明の電話が入りました。
それによれば、

1月19日、JFEに雇用された従業員が、
作業中、足を置いたマットが安定していなかったために捻挫をした。
所長が、その日のうちに病院にかかるよう指示し、その従業員は病院へ。
翌日になっても、報告がなかったので所長が連絡を取ったら、
骨折をしていたとわかった。
本人が、「みんなに迷惑がかかるので自分の健康保険で治療をする」と…。

3月16日、匿名でJFE本社に、事故が起こっているのを知らないのか」と通報あるも、本社は聞いていないので放置。

不満を感じた匿名氏が、労基署に通報、
7月10日、労基署より、調査に入る旨 JFEへ連絡が入り、

東村山市には、その旨をJFEより7月11日に報告あった。

東村山市は、労基署の調査を待つ以外にないと判断
調査を待って理事者や議会に報告をしようと思っていた。
事態をよく知らなかった。
今日、新聞を見てびっくりした。


ということでした。

これは由々しき問題です。

その第1は、東村山市の施設で働いている人が、怪我をしていたのに、
事故が起こって 半年間も市が把握する事が出来なかった こと

2つ目は、法律を守るべき市の施設で、労働安全衛生法違反、
軽かろうが重かろうが、労働者が怪我をした事実を隠し、
安全衛生を確保するための措置を怠る事態が発生していた こと

3つ目は、事態を把握した、7月から10月過ぎた今日まで
手をこまねき、労基署の調査町との判断を下し
議会への報告も怠ってきた こと

です。

たとえ民間に委託されている作業であっても、
市の事業で事故が起こった場合は、報告義務を課し、他の事業への注意喚起を徹底し、より大きな事故を防ぐための手立てを取ることは常識であり、市の重要な責任であると、私は考えます。

そもそも、事故の報告義務があったかなかったかさえ、
調査をしてみなければ分からないと言う事態こそ
危機管理に対する 認識の甘さを露呈していることになるのではないでしょうか?

先の決算委員会で
奇しくも、最低賃金を守ることについての
行政の責任の所在を問いましたが
契約条項の 解約事項の中に
労働者への不利な労働条件の付与については
何の 咎め立ての対策が盛り込まれていなかったことが
分かりましたが

今回の事故報告を受けていなかったという事実は
契約の不備を 想起させてあまりあることではないでしょうか

東村山市の委託した事業で
当然保護されるべき 労働者の権利の保護が行われていない
ということが今回明らかになりましたが、
こうした危機管理に対する認識の度合いが問われています。