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秋水園(東村山市ごみ中間処理施設)リサイクルセンターに25億円?

2009-12-23 00:25:18 | 秋水園リサイクルセンター

12月議会日本共産党の一般質問の続きです。
田中議員の質問より ごみ行政についてを報告します。
例によって 黒字は田中議員、赤字は答弁、青は福田の感想つぶやきです。

東村山市の環境行政について

 市は2009年度、生ごみ集団回収事業委託(1,362千円)を残すだけで事実上生ごみ堆肥化事業から撤退した。
日本共産党市議団は10月26日、滋賀県甲賀市の生ごみ堆肥化事業を視察した。
その結果、東村山市としても全家庭を目標に、排出される生ごみを堆肥化できる確信をもった。全家庭を目標に生ごみ堆肥化事業を構築できないか。
答弁=甲賀市に問い合わせた。3万2366世帯中8000世帯が参加。回収箇所は500か所ということだった。しかし生ごみの回収コストは1Kg当たり東村山市は25円、甲賀市は98円で73円の差がある。相当な負担である。生ゴミ堆肥化は収集、中間処理、堆肥の行方の道筋が確立できずに現在にいたっている。

秋水園リサイクルセンター整備計画は、26億円もの巨費を投ずる計画。この市財政が危機といわれている時にこんな計画が許されるのかという声が市民の皆さんから沢山聞こえてくる。
公募市民を含めて12名による検討会が始まったばかりだが、11月6日の第1回目から計画の見直しを求める意見が相次いだという。検討会の結論は見えている感じである。市はどのようにとらえているのか。計画そのものをゼロから市民参加で検討しなおすべきではないか。見解を。
答弁=市民を含めて検討を始めたところである。委員もゴミ減量について発言している。リサイクルセンターの必要性は認識している。23年度に向けよりよい整備計画となるよう取り組みたい。

今、東村山市では秋水園(秋津町)へのリサイクルセンター建設が大きな議論の的になっている。

田中議員の質問で明らかなように、秋水園の中に、ビンカンなどの選別などの近隣住民への騒音対策として、リサイクルセンターを作る計画が浮上したからである。
この問題で議論を行う市民参加の場所もできた。今現在の計画で財政負担は26億円。
焼却炉の延命化対策も必要であり、ごみ行政には更なる財政出動が求められている。

ビンカンの収集・処理の騒音の問題、焼却炉の延命化と次の焼却能力をどうするかという問題等について、
財政的に、地球環境問題を考えたときに、どうすべきか
財政的問題を優先するのか、温暖化対策を優先するのか
議論が求められている。

こうした観点での質問であったが
なまごみの堆肥化に関しては、焼却ごみの半分を占める生ごみをどう処理するか、堆肥化で循環型社会の構築、焼却以外の利用方法があるはずと、日本全国で、多くの自治体がこの問題の解決に取り組んでいるとき、
わが東村山市だけは、これはあまり役に立たない。単なる ごみ問題の象徴とされることに意義があるだけという趣旨の答弁に終始したことは
、環境行政に対する認識としていささか疑問を呈さざるを得ない。

生ごみの堆肥化は、自治体によってその目的とするところに大きな違いはある。
例えば、農地の地力を上げるために、生ごみをたい肥として使用する事を目的とし、成功を収めている長井市。
焼却炉の延命化・小型化を実現するために生ごみ堆肥化を進めた甲賀市などなど
しかし、その実践への道程は、市民と共に考え、実行すると言うことである。

ごみの減量は、行政が思うほど、住民の努力で激減できるわけではない。
それは 家庭の主婦が一番知っている。
食品を買おうが、衣類であろうが、なにか物を買えば、必ずそれに付随してごみが付いてくるからである。

レジ袋をいらないとは言える。
でも、トレイをはずして 魚や肉を売ってくれとは言えない。食品と共に、ごみも買わされる。
衣類やリネン類の購入、そのた様々な生活用品の購入に際しても必ずごみは付いてくる。その最たるものがプラスチック系ごみである。

これは家庭の主婦の努力では如何ともしがたい。
従ってこのごみの削減は、製造者責任、つまり企業の責任を明確にし、容器包装の発生抑制に努める以外にない。

家庭で出来ることは 生ごみの発生抑制であり、それでも出たごみは
焼却せずに、循環させるためにどうするかという努力の方向ではないだろうか
しかるにわが東村山市は、生ごみの堆肥化はごみ減量の象徴でしかないと言ってのけるのである。
市民にごみの減量の努力を求めるのなら、象徴であっても、市民が努力の成果を実感できる取り組みをまず提起すべきである。

26億円をかけたリサイクルセンターが本当に必要か否か、26億円も掛けずに建設できるか否か、市民参加で話合いが始まったところである。

同時に、議会にこの問題での特別委員会が出来た。私もその一員に名乗りを上げた。しっかり議論をして行きたい。
いずれにしても ごみ減量 限りない焼却ゼロ への日本で初めて(?)東村山市が掲げた理想を、投げ捨てることなく 
市民と共に 取り組むことのできる市政めざして 真剣に頑張りたい。