牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

2013年1月1日(火) 「自然に成長する教会」 クリスチャン・シュヴァルツ著  JCMN出版

2013-01-01 09:10:14 | 日記

 今日から新しい年がスタートする。新しい土地(北海道)での新しい出発になる。チャレンジ精神を持って前進していきたい。


 さて「自然に成長する教会」だが、本書の副題は「健康な教会への8つの不可欠な特質」。著者は世界各国の教会を調査して分析してこの本を書いている。本からの引用。「本書は教会成長について別のアプローチに立っている。私の研究機関では、それを「自然な」あるいは、「生物的教会成長」と呼んでいる。「生物的」とはいのちの法則の再発見という程度の意味である。目的とするところは、人間の作ったプログラムに力を費やしていく代わりに、神の成長の自動性(オートマティズム)によって、豊かに花を咲かせていくことである。なぜ、ここで「自然な教会成長」と呼ぶのか。「自然な」とは自然から学ぶという意味であり、自然から学ぶとは神の創造から学ぶという意味である。そして、神の創造から学ぶとは、創造者である神から学ぶという意味である。、、、、、イエスご自身、神の国について説明するのに、しばしば自然や畑からの譬えを用いておられる。」

 「 「自然な教会成長」の中核にあるものが、「成長の自動性」という言葉である。この言葉の背後にある聖書的概念はマルコの福音書4章26節~29節のみことばの中に最もよく表されている。「また(イエスは)言われた。『神の国は、人が地に種を蒔くようなもので、夜は寝て、朝は起き、そうこうしているうちに、種は芽を出して育ちます。どのようにしてか、人は知りません。地は人手によらず実をならせるもので、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実が入ります。実が熟すると、人はすぐにかまを入れます。収穫の時が来たからです。』」 この譬えがはっきりと教えていることは、人ができること、人がすべきこと、人ができないことである。人は種を蒔き、刈り入れ(収穫)をしなければならない。実を結ばせるのは、人にできないことである。このみことばの中に、地は「おのずから」実を結ばせるという不思議な表現が見られる。 」

 「 「自然に成長する教会」とはどういう意味か? 神の「成長の自動性」を働かせることが、教会成長の戦略的秘訣である。自然な教会成長とは、神ご自身が教会を建て上げるための「成長の自動性」を解放させることに的を絞っていくことである。、、、、成功のための人為的処方箋に背を向けて、すべての被造物に対して、神から与えられている成長の原則の方向へと足を向けていくことが「自然な教会成長」の意味するとことである。 」


 以前にもこの本を読んだことがあるのだが、農業を始めた今、より本書が伝えようとして内容を深く理解できるのではないかと期待している。農業において確かに人にできることと人にできないことがある。成長の障害になるものを取り除けば、自然界には成長させるいのちがあるので、自然に成長していくということであろう。それは教会成長にもあてはまるというのが著者の主張である。そのことを世界各国の多くの教会を調査分析したことによって、神の創造のみわざである自然界を観察することによって、聖書を学ぶことによって、説明できるとしている。