牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

2月21日(金) 「モルグ街の殺人・黄金虫」 エドガー・アラン・ポー著  新潮文庫

2014-02-21 07:41:58 | 日記

 本書はポー短編集の「ミステリー編」である。タイトルにある作品「モルグ街の殺人」「黄金虫」はどちらも面白かった。ゴシック編に収録されていた作品はえげつなく好きになれなかったが、ミステリー編は趣向が凝らしてあって楽しく読むことができた。「モルグ街の殺人」は史上初のミステリー小説と言われているようだ。オーギュスト・デュパンが名探偵として大活躍し謎を明らかにしていく。犯人が意外だった。デュパンが名探偵として活躍する「盗まれた手紙」も面白かった。警察の目と違う視点で物事(事件)を見て解決へと導いていく。

 名探偵と言えば、天才的な観察眼と推理力を持つアーサ・コナン・ドイル著のシャーロックホームズとアガサ・クリスティ著のエルキュール・ポアロの2人だが、オーギュスト・デュパンがその前にいたことを知った。