スポーツスター883ハガーを1年で手放して乗り換えたバイクはコレ。
ハーレーダビッドソン・FXSTソフテイル
男児たるもの、ライダーの仲間入りをしたのだったら
一度はビゲストバイクを駆ってみたい。
ただそれだけの思いで、スポスタの下取りに大枚を叩いて「エイヤッ!!」って勢いで購入した。
ちょうどモデルチェンジ前でエボリューションエンジンを積んだ最後の年式
1999ラストエボリューションを手に入れた。
事前にメーカーに問い合わせると身長が170㎝は無いとステップに足が届かないだろうって事で
車両の注文と同時に短足対応ステップキット(5㎝上に10㎝手前に移動)も発注、
ショップで装着して納車してもらったお陰で短足君でもなんとか乗り出す事ができた。
このバイクを購入すると、メーカー純正の分厚いカラーオプションブックがオマケで付いて来る。
これがまた目に毒で、ネジ一本からメッキに交換できたりする。
それが国産に比べると桁違いに高価なのだ。
たとえ、メーカー純正に拘りが無いにしても、改造パーツは星の数ほどあるのだ。
このバイクを手に入れて、改造に手を付けないってオーナーは無いだろう。
先ずはマフラーを社外品に交換した。
直管にいろいろなサイレンサーを入れ替えてアレコレ試しながら乗った。
ウインカーを替えたり、リアホイールをアルミディッシュホイールに替えたり、
毎月のようにどこかここかを弄っていた。
いつもいつもショップでやって貰っていては、工賃だけでも大散財だ。
やがて、自分でできる事は自分でやってみるようにもなった。
マフラーの交換なんかはヤフオクでパーツを入手して自分でやるようになった。
こうやって写真を並べてみても、毎回どこかが変わっているのが判る。
スーパートラップマフラーはお気に入りだった。
シールドが付いたり、シシーバーも加わってる。
その度に諭吉さんとはサヨナラしてたはずだ。
こいつは車重が300㎏オーバーでとっても重い鉄の塊だったけど
重心が低くてシート高も低いおかげで動いている分には意外と重さを感じなかった。
1340㏄Vツインは4千回転で最大トルクを発揮する。
意外と燃費が良くて25km/Lは走るし、
燃料タンクは20Lも入るので無給油で500kmも走ることができる。
んな訳でこの頃は毎年1万キロ以上をコンスタントに楽々と駆っていた
ロングツーリング全盛期だった。
タウン誌で知り合った仲間達とマスツーリングに出掛けたり。
SNSが普及し始めた頃でもあって
ネット上で知り合った仲間との交流があったり。
バイブスのミーティングに参加したりと、旅の誘いにキリが無かったのも走行距離が伸びた原因だった。
特に温泉を絡めてキャンプ泊するツーリングは本当に楽しくて
仲間とマスツーリングに出かけたり、夫婦でタンデムで行ったり
ソロでロングツーリングしたりと、サイドバッグとリアシートに積んだドラムバッグに
キャンプ道具を満載して、晴れてれば毎週のように何処かに出掛けていた。
美しいバイクだと思う。
そんなにスピードは出ないけど、出そうとも思わないし、
案外乗り易いバイクだった。
もうオートバイには乗れないって歳になるまで、一生こいつと付き合おうかとも思ったりした。
そんな蜜月にもやっぱり終わりは来る。
乗り換えようか。否、乗り続けたい。
思考は堂々巡りの行ったり来たり。
縺れに縺れて絡んだ糸を引きちぎるように突然のお別れになった。
軽量でヒラヒラ走れるスポーツバイクに乗りたいとか、
メカが信頼できる国産バイクが良いとか、
だいたい金がかかり過ぎるとか、
ここのところ故障が多いとか、
もう重さに体力の限界とか、
理由は全て後付けだった。
10年10万キロを駆って
一区切りとした。