右脳と左脳の広場

人間の能力の全面的な開花をめざし、さまざまな話題を提供します。

ダ・ヴィンチのアルプス越え

2007-05-24 18:57:26 | Weblog
 さて、ダ・ヴィンチがアルプスを越える場面を小説に書いてみましたが、どうやって絵を運んだのかはぜひ書かなければなりません。ダ・ヴィンチがフランスに持って行った絵は、「モナ・リザ」「洗礼者ヨハネ」「聖アンナと聖母子」の三点だったと言われています。「聖アンナと聖母子」は168cm×130cmと大きなものなので、枠からキャンバスをはずして、くるくると巻いて持っていったのかなあ、なんて考えていたら、なんと解説書の図版の横に(板に油彩)と書かれているではありませんか。これは驚きです。こんな大きな板を担いで冬のアルプスをどうやって越えたのでしょう。他の二枚も「板に油彩」ですから、こっちもくるくる巻くわけにいきません。ルートとして、あまり険しい細い道は考えにくくなりましたね。

別件。ダ・ヴィンチがフランスに移ってからの様子を示す記録があります。枢機卿ルイジ・ダラゴーナ一行がダ・ヴィンチを訪ね、秘書のアントニオ・デ・ベアティスが書き残した文書が残っているようです。
 この記録では、ダ・ヴィンチは右手が麻痺して使えなくなっていたと書かれています。
 右手の麻痺というと、左脳がやられていると考えられますが、言葉は喋れたようです。ちょっと不思議に思いましたが、ダ・ヴィンチはもともと左ききなので、言語中枢が右脳にあった可能性もあり、それなら喋れても不思議はないと思いました。


最新の画像もっと見る