右脳と左脳の広場

人間の能力の全面的な開花をめざし、さまざまな話題を提供します。

星の王子様

2006-05-31 18:55:42 | 教育
 前回の記事に書いた本を買おうかどうか迷っていたのですが、インターネットでこんなページを発見しました。

「フランス語入門 星の王子様」

http://hp.vector.co.jp/authors/VA013241/log/french.html

オーナーは、フランス語のものすごい専門家ではないようですが、
一生懸命にやっているところが気に入りました。

星の王子様(Le Petit Prince)

2006-05-12 17:29:43 | 教育
 ラジオ講座フランス語応用編で「星の王子様」をやっている。これに興味を持って、私はサン・テグジュペリの「人間の土地」を読んだ。これはとてもすばらしい本だ。いつかフランス語でも読んでみたい。

 少し早いかもしれないが、やさしい物語をフランス語で読んでみたいとおもう。

【「星の王子さま」をフランス語で読む ちくま学芸文庫 加藤 恭子 (著)】

 っていいかもしれない。週末に本屋によって見てみよう。あるいは、ラジオ講座のテキストを買うか・・・

フランス語放送

2006-05-10 19:57:42 | 教育
インターネットのフランス語放送はいろいろあるようだが、私はここを使っている。もっぱら世界のニュースを聞いている。いまのところ内容不明。耳慣らしのつもりである。

http://www.rfi.fr/

フランス映画は「悪徳の栄え」を観た。ちょっと不気味な映画である。

全く別件。

マルタ島を旅行した人から絵葉書をもらった。カラヴァッジオの作品二つ。
一つは有名な「洗礼者ヨハネの斬首」。もう一枚に題が「St Jerome」となっていた。どこかでみたような図柄だと調べてみたが、有名なヒエロニムスの肖像だった。ヒエロニムスのことをフランス語ではJerome と言うようだ。
二枚ともなかなかの作品。カラバッジョは殺人をしたりして問題の多い人なのだが、作品は素晴らしい。

右脳的外国語速習法(まとめ)

2006-05-02 15:55:27 | 教育
 私のブログにコメントを書いてくださった方から「右脳を使っての外国語の学習は具体的にどうすればいいのでしょうか」という質問をいただいて、その方のブログのコメント蘭に書き込みをしました。案外まとまっていたので、少し形をかえてここにも書いておきます。

 右脳を使った語学の学習法は、おそらくたくさんの方法があると思いますが、私が採用した(あるいは理屈をつけた)方法を簡単に話してみます。その前に、右脳が持つと言われている特性のようなものを書いておきます。

○厖大な記憶容量、強固な保持力を持つ
○記憶したものを短時間で探し出せる

 これは、旅行に行った時の写真を見て、それがどこであったか、あるいは見たことのある景色だったかどうか、あるいは人物の写真を見て、会ったことがあるかどうかパッとわかることなどから推測されています。

 一般に言語関係は左脳の寄与が圧倒的であり、右脳の役割は見逃されてきたのですが、右脳がマヒした人の言語能力を分析することにより、あるいは左脳がマヒした人の言語能力を分析することにより、右脳の寄与が明らかになりつつあります。たとえば、右脳が言葉の中に含まれる感情をくみとっていることや、短い文章なら記憶できることなどです。
 先ほど書いた右脳の特性は主にイメージ、画像を扱う上での特性だったのですが、右脳の言語への関与の実験報告を読んで、私はこの特性を言語の学習にも使えないか、と考えたのです。何らかの方法で言語的記憶に右脳を関与させれば、覚えた言葉を忘れず、またあるいは会話に必要な速度で、覚えた単語やセンテンスを取り出せるのではないか、と思ったのです。 

 私がやってみたことは、次のようなことです。
(1)非常に感情のこもった朗読を聴く。
(2)やさしい教科書をひたすら音読する

 (1)は、フランス語のラジオ講座で、二年くらい前に、素晴らしい演出をするものがありました。老人のしゃがれ声や、当惑した声、官吏の気取った声色など、一度聞いたら忘れられないほどでした。センテンスの構造も何もわからない時だったのですが、とにかくその音のつながりが頭からきえないのです。これまで体験したことがないほどの記憶の持続であり、私は言語における右脳的記憶を実感しました。今も、私はそのページを丸々口に出して話すことができます(いまだにどれが主語でどれが述語かもわからないまま、とにかく音のつながりとして繰り返すことができるのです。それも、ラジオ講座で聴いたしゃがれ声や当惑した声の調子で)

 この方法は、そういう放送なりCDなりを見つけるのが一苦労です。また、すべての単語やセンテンスをそういう方法で覚えるわけにいかないので、これだけで、ある言語がマスターできるわけではないのですが、その言語の核となる部分を頭にしまいこむにはよい方法でした。

(2)の方法は、主に英語でためした方法です。海外で仕事をしている高校の先輩の言葉にヒントを得ました。
 「言葉」と聴くと、左脳は自分の出番だと思い、何もかも自分でやりたがるのですが、それを抑えて右脳に記憶させるための方法です。何十回もひたすら「お経のように唱えて」いると、左脳が飽きてきて、主導権を投げ出すようです。そうなると右脳の出番が来て、センテンスを丸ごと覚えます。大切なのは、右脳は、複雑な文章は苦手なのでせいぜい数単語のシンプルな文章でなくてはならないことです。中学一年から三年までの英語の教科書くらいがよいようです。高校の教科書もやってみたのですが、これはだめだったですね。
 こうして右脳が記憶に関与したセンテンスは半永久的に記憶にのこり、おまけに口からサッと出てくるというありがたい特徴をもっています。

 昔から外国語の学習法として行われているものの中には、それと気がつかずに右脳の働きを利用していると思われるものがあります。繰り返し音読する、歌やリズムで覚える、奇妙なイメージと結びつける、リラックスして覚えるなどがその例です。

 いわば、私の実験のような習得方法で、その効果には不安もあったのですが、英語に関しては、この一年、英語圏の留学生と話す機会を得て、格段に会話力が進歩していることを知りました。

 イタリア語についても、やさしい教科書を約半年かけて「お経のようにひたすら音読する」方法を試しました(一日に10分くらいです)。英語と同様、口からさっとセンテンスが出てくるようにはなったのですが、これは実践的には試すことができていません。

 以上、ざっとではありますが、新しくこのブログを読まれる方には、私のブログで扱っている外国語学習法の概要や原理がわかっていただけるのではないかと思います。
 


グラン・ブルー

2006-05-01 16:19:30 | 教育
 勤務先の近くに大きな図書館があり、DVDやLDがたくさんあって、その場で鑑賞できます。近頃、フランス映画を選んでみるようにしています。しかし、多くの作品の中からフランス映画を見つけるのがなかなか大変です。超有名なフランス映画をのぞけば、それがフランス映画かどうかが日本語のタイトルからはなかなかわからないのです。
 「グラン・ブルー」というタイトルの映画があったので、これはきっとフランス映画だろう、と思ってジャケットを見てみると、ジャン・レノが出ています。しめしめ、と思ってこれを観ました。当たり!フランス映画でした。

 後で知ったことですが、これは有名な映画だそうですね。特にダイバーは必見らしいです。人類史上初めて素もぐりで深さ100メートルを越えたジャック・マイヨールの自伝的な作品。

 評価の分かれる作品のようですが、私が一番不思議に思ったのは、主人公ジャックマイヨールに扮したジャン=マルク・バールがいまひとつピリッとせず、ジャック・マイヨールの競争者、エンゾに扮するジャン・レノが圧倒的な存在感を示していたことです。非常なアンバランスを感じました。ジャン・レノに対抗できるくらいの俳優を主役に据えるべきではなかったのか・・・。
 後で調べてみると、この映画に出るまでは、ジャンレノは特に人気のある俳優ではなく、この映画(正確には、この映画の前に作られたインターナショナル版)で大ブレークしたのだそうです。

 あっ、フランス語の勉強から少しはなれてしまいましたね。映画で覚えた言葉。
ジュテム(Je t'aime)。字幕で意味がわかったので、すごく得をしたような気がしたのですが、この言葉は、少しフランス語を勉強した人の間では、挨拶の次によく知っている言葉なのだそうです。

I love you. と語順が違うけど・・・と不思議に思っていたのですが、フランス語では、人称代名詞は動詞の前にくるのだそうです。知らなかった。やっぱり独学というのは、初歩的なこと、重要なこともすっぽり抜けていることがあるようです。