右脳と左脳の広場

人間の能力の全面的な開花をめざし、さまざまな話題を提供します。

第二外国語はイタリア語から

2005-10-28 11:18:47 | 教育
 英語だけではさびしい、何かほかの外国語も、と思う人はイタリア語から入るべきかもしれない。
 フランス語は一年ぐらい一人でやった経験がある。イタリア語をはじめて四ヶ月くらいだが、はるかにイタリア語のほうがマスターできている。とにかく文章がローマ字読みで読めるということは強みである。発音もほとんど苦労しない。
 
 イタリア語とスペイン語は大阪弁と京都弁くらいの違いである、と書かれているのをどこかのホームページで見た。また一人がイタリア語で話し相手がスペイン語で話して会話が十分成り立つとも聞いた。それなら、イタリア語をマスターすれば、スペイン語もほぼマスターしたことになるのだろうか。これはすばらしい。
イタリア語とフランス語も似ているはずである。イタリア語から入ってフランス語に進むのが得策かもしれない。とにかく、書かれた文字と発音があんなに違う言葉は挫折しやすい。文法など、イタリア語で一応ラテン系の言語の基礎をマスターした後なら、フランス語はずっとマスターしやすくなるような気がする。

 イタリア語をやる楽しみはいろいろある。イタリア旅行も魅力的である。イタリア映画も傑作がたくさんある。そしてダ・ヴィンチの直筆が読めるかもしれない。(ただし鏡が必要になるだろう)

 

右脳的単語記憶法(3)

2005-10-28 11:01:07 | 教育
 「いっそイラスト イタリア単語帳」を繰り続けているが、イラストのうち、特に目を引き、本を閉じてもありありと目にうかぶものがある。
 Commedia dell'arte と呼ばれる即興喜劇の登場人物のイラストである。定型化された滑稽で不気味な仮面を被った役者のイラストなのだが、医者(Dottore)や外国から来た将軍(Capitan Spaventa)、ヴェネツィアの商人(Pantalone)など、一度見たら忘れられない。
 記憶法の本には、不気味で派手なイメージと覚えるべき事柄をむすびつけるようにすると記憶が消えない、とかかれているが、たしかにそうだ。
 これは、右脳がそういったものに強く反応するためだろう。そういうイラストを多様すれば、単語記憶法のすばらしい教科書ができあがるのではないだろうか。

右脳的単語記憶法の続き

2005-10-27 15:34:36 | 教育
 イタリア語のいくつかの日常的な会話の文章は口からさっと出るようになったがが、初級教科書に載っている単語はせいぜい二百くらいであり、単語数が圧倒的に不足している。そこで、買い置きしてあった「いっそイラスト イタリア単語帳」を取り出し、単語数を増やすことを試みている。

 この本のすごいところは、毎日のようにめくって見ていても少しも飽きないところである。2500の単語がイラストとともに書かれている(というより2500のイラストの周りに文字が書かれている)。これが文字だけだと、毎日見るには、それこそ受験生のような覚悟が必要で苦痛以外の何者でもないのだろう。
 絵とは不思議なものだ、繰り返し見ても飽きない。絵を繰り返し追っているちに、絵に付いている文字も自然に頭に入ってくれるといいのだが。右脳は左脳とちがって飽きないのかもしれない。
 それにしても2500の単語というのはかなりのものである。日常生活に必要な道具などもかなり細かく取り上げている。英語の単語は1500くらいは知っていると思うが、1500というのもこうしてみるとなかなかのものだ。まあ、英語の場合は何十年もつきあっているのだが・・・

 別件。図書館でダ・ヴィンチの「マドリード手稿」を見た。岩波から出ている。5分冊で日本語訳つき。さすがに感動する。

右脳的単語記憶法

2005-10-26 13:04:17 | 教育
イタリア語の「近くの、近くに」という意味の vicino という単語がどうしても覚えられない(覚えたと思っても思い出せない)ので一工夫。

もともと、私は単語は単独でなくフレーズにした方が記憶に残る、という説を信じているのだが、今回もそれを応用。

vicino a Venezia (ヴェネツィアの近くの) というフレーズにして覚えてみることにした。もちろん vicino に似ている Venezia を用意して記憶しやすいようにと工夫したのである。発音してみると、ヴィチーノ ア ヴェネーツイア となり何ともゴロがよい。これでまず忘れないだろう。

右脳は、言葉の抑揚や響きを聞き分けるのを得意としているようだ。音韻的関連づけによる記憶は右脳での記憶と強く関係付けられていると思われる。右脳の厖大な記憶容量を外国語の単語に開放するための一つの重要な方法だろう。


 

外国語の単語を覚える方法

2005-10-25 15:00:12 | 教育
私のように歳をとってくると、新しい単語を覚えるのに非常に苦労する。日本語や英語に関係のあるイタリア語はそれほど苦労しないが、まったくひっかかりのない単語は苦労する。それで、教科書を丸覚えするときに少し工夫をしている。

たとえば、Dove abiti in Giappone?(君は日本のどこにすんでいるの)のabiti がどうしても覚えられない時、日本をアメリカに変えて
Dove abiti in America ? とすれば、abiti とAmerica の頭がaでそろっているので覚えやすい。忘れたときも たしか a がついたな、と思い出しやすい。

ちょっとしたことだが、これはなかなか実用的である。
これは地名だけでなく、動詞、形容詞、普通名詞などにも適用できるだろう。


ダ・ヴィンチに関する本

2005-10-24 14:19:00 | 教育
都立中央図書館などで少しダ・ヴィンチのことを調べてみました。
非常にたくさん文献がありましたが、比較的よかったのは次のものでしょうか。

レオナルド・ダ・ヴィンチの手記(上・下)
杉浦明平訳 岩波文庫・・・手記の全訳であり、原点という感じのものです。安いので本屋で買いました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ [手稿による自伝]
裾分一弘著 中央公論美術出版・・・日本におけるダ・ヴィンチ研究の第一人者みたいですね、この人。裾分コレクションというすばらしいコレクションの持ち主です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 芸術と生涯
田中英通著 新潮社・・・歯切れのよい独自の見解がなかなかのものです。 

レオナルド・ダ・ヴィンチ
セリジュ・ブランリ著 平凡社 ・・・想像力を駆使していますが、説得力のある本です。500ページを越える大著です。

それから、私は大学書林のヴァザーリによる伝記のイタリア語対訳を持っているのですが、これはちょっと短かすぎるかもしれません。後の研究の原点ですが・・・

ダ・ヴィンチになる!

2005-10-21 10:38:02 | 教育
 ダ・ヴィンチ展に行ってから、すっかりダ・ヴィンチづいているが、昔買った本のことを思い出し、読み返している。

 マイケル・J・ゲルブという人の書いた「ダ・ヴィンチになる!」という本である。能力開発に関する外国本の訳本はどうもタイトルが大げさでいけない。この本もそうである。英語のタイトルは「How to think like Leonardo da Vinci」である。TBSブリタニカ、2000年出版。マイケル・J・ゲルブという人はクラーク大学で心理学哲学を学び、その後アレクサンダーテクニックの教師養成コースを終了。人間能力の発揮、肉体と精神のつながり、双方の能力発揮などに造詣が深いようだ。
 いわゆる能力開発の啓蒙書に近いが、ダ・ヴィンチの言動を中心にしているところが面白い。
 以前読んだときには読み飛ばしていたのだが、イタリア語の勉強法とか、トニーブザンがダ・ヴィンチのノートに影響を受けてマインド・マップを思いついたというような興味深い話も書いてある。

右脳暗算

2005-10-20 10:55:19 | 教育
 私は少しソロバンができるので以前は暗算はソロバンを頭にうかべてやっていました。
 右脳トレーニングの方法をいろいろ考えている時に、ソロバンの暗算は有効ではないかと思いつきました。一定の数、たとえば185を順に足しこんでいくと1110とか2220になるので、チェックができ、正確にソロバンを頭の中に思い浮かべることができていたかどうかを確認できるので、かなりすぐれた右脳トレーニング法だと思いました。

 昨日、偶然ですが、頭の中に思い浮かべたソロバンを左手で操作するようなイメージを思い浮かべると、ソロバンの珠の動きが格段に早くなることを発見しました。本当は、桁順、くりあがりなど全部右左をひっくりかえしてやれば、もっと早くなるのでしょうが、長年、左から右へ数字を置く経験をつんでいるので、そこまではできません。しかし左手の親指と人差し指で珠を左から右へ185と置き、同じ数字をたしこむことは、イメージの上ではそれほど難しくありません。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展

2005-10-17 10:07:25 | 教育
六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーでやっているダ・ヴィンチ展を見てきました。前からやっているのは知っていましたが、入場料1500円が高いので迷っていました。偶然六本木ヒルズに行く用事があったので、思い切って入ってみました。

中心は「レスター稿」。晩年の研究ノートで、18枚、72ページ。本邦初公開、ビル・ゲイツ氏の個人所有だそうです。

レスター稿自体は、文章が中心で、展示にはごく大まかな解説がついているだけなので、「何。これ?」って感じですが、一番感動したのは、非常に部分的ではあるが、鏡にうつしたダ・ヴィンチの原稿の意味がわかったことでした(鏡文字はさすがに読めず・・・)。イタリア語勉強の成果ですね。それから、裾分コレクションというのが展示されていて、これがすごかったです。
ダ・ヴィンチの全著作(ファクシミリ版、復刻版)ってこんなにあるんですね。

一つの本につき、見開きの二ページ分だけしか観ることができないのですが、几帳面な字でぎっしり書かれていました。復刻版なので、簡単に手に入るかと思ったのですが、後でインターネットで値段を調べてびっくり。一冊数十万から数百万するんですね。

自画像の解説の中で、斜線の引き方からダ・ヴィンチがもともと左利きだったと述べられていましたね。うーむ、やっぱり左利きなのか・・・

入場料1500円がもったいない、と思ったのですが、すっかりダ・ヴィンチの世界に入り込み、出口で本をたくさん買ってしまいました。

右脳と左脳のかかわりを調べるにはダ・ヴィンチは恰好のモデルと言えるでしょう。

ラテン語勉強法

2005-10-14 17:43:41 | 教育
 イタリア語の勉強ついでに、ラテン語に少し手を出しているが、マスターするための戦略をいろいろ考えている。若いころののように、活用表をバリバリと覚えるようなことはもうできないので、やはり例の「ひたすらお経のように唱える」方法でいこうかと思っている。基本的な発音はCDによって一応わかるので(ほとんどローマ字読みでOKである)やさしい教科書を繰り返し音読、暗誦してみようと思う。これが成功すれば、ラテン語の勉強法としては、画期的なものではないだろうか。

 それにしても、ローマ時代には子どもたちは、文法も知らずにこの言語をマスターしたのだろうか。裕福な市民は子どもに教育をほどこしたのだろうが、学校に行かなかった子どももたくさん居たはずである。一つの動詞が何十通りにも変化しても、それを別の単語として全部覚えてしまったのだろうか。もしそんなことができるなら、脳細胞の消耗を恐れず、私も丸暗記してみたいと思う。「お経のように唱える方法」で右脳に記憶させることができれば、厖大な言葉をやすやすと蓄えることができるかもしれない。
 こんなことができるのかどうか、興味深々である。さあ、やってみよう。