右脳と左脳の広場

人間の能力の全面的な開花をめざし、さまざまな話題を提供します。

「スワンの恋」を読む

2006-07-31 13:32:00 | 教育
 ここ数ヶ月、フランスの小説を読み続けてきましたが、やはりプルーストを読んでみたいと思って、鈴木道彦訳の「失われた時を求めて」にとりかかりました。二週間ばかり辛抱強く読んでいるのですが、さすがに少し飽きてきました。目先を変える意味もあり、吉川一義『プルースト「スワンの恋」を読む』という本を買いました。「スワンの恋」は「失われた時を求めて」の一部です。対訳になっていてCDの朗読が付いています。すばらしい朗読でゾクゾクします。もちろん、本をひらいて朗読を追おうとしてもうまくいきません。朗読が速すぎます。ただひたすら耳で繰り返し聴くのみです。日本流のフランス語の発音がいかに本物から遠いかを思い知らされますね。
 

マージャン牌の右脳的記憶

2006-07-19 18:35:42 | 教育
連休に田沢湖芸術村というところに行ってきました。文学関係の研究集会があったのですが、面白い経験をしました。

 同室になった人の中に画家さんがいました。高校の美術の先生をしていた方で、有名な美術団体の会員の方です。この人、マージャンが強いそうですが、ずっと昔、学生時代に金に困っていたころ、マージャン牌を覚えることで、勝負に勝っていたそうです。自分で並べる34枚は全部完全に覚えていたそうです。当時は少し強い、と言われる人はみんなそんなことをやっていたそうです。

 しかし、34枚の位置と内容を間違いなく覚えられるものでしょうか。もし、これがランダムな数字やらアルファベットだったら、34個が覚えられるでしょうか。マージャンの牌は、数字をあらわしていますが、絵模様でもあります。右脳が働いて覚えやすくなるのかもしれません。それから、この人は画家になるくらいだから、右脳を活性化させることは得意だったのかもしれません。いずれにしても、人間の記憶の可能性を考えさせられる話です。

 私は、いろいろな右脳トレーニングをやりましたが、うまくいかなかったものもたくさんあります。数枚の色のついたカードを一瞬見て、それが何色のカードであったかを復元するトレーニングは苦手でしたね。カードが八枚以上になると、完全に答えることは難しかったです。色だけでは覚えにくいのでしょうか。何か模様が書いてあるものならもう少し記憶しやすかったかもしれません。実験していないので何ともいえませんが。

歌はどこに記憶されるか

2006-07-05 18:25:26 | 教育
 私の愛読書にブレークスリー著「右脳革命」という本があります。日本語訳のタイトルが大げさでイヤですね。元のタイトルは「THE RIGHT BRAIN」で、この方がずっといいですね。「右脳革命」なんていうと、それだけで「マユツバ」もののように思われてしまうので、引用文献として挙げるのがためらわれるほどです。

 この本の中に、歌の記憶についての重要な示唆がありました。左脳半球を摘出した患者についての記録が引用されていますが、これによると、この47歳の男性患者は、書いたり話したりすることはできなかったが、なじみの曲は全部歌えた、と書かれています。(1966年にアーロン・スミスが報告)
 歌の記憶はやはり物理的にも右脳にあるようです。

フランス語辞書ポケット版

2006-07-05 18:03:29 | 教育
 フランス語のポケット辞書がほしいと思っていたのですが、原稿料が入ったのでえい、と買ってしまいました(2200円だから、えい!と買うほどでもありませんが・・・)旺文社のロワイヤル・ポッシュです。行きつけの本屋にあったものを衝動的に買ったのですが、後でよく見てみると、デザインがとても素敵です。やっぱりフランスのセンスでしょうか。
 ところが、今日の雨でカバンがずぶぬれ、何と、愛しのロワイヤル・ポッシュも濡れてカバーがブヨブヨになってしまいました。オー・ラー・ラーです。

 この辞書は読み方がカタカナで書いてあります。最初ちょっと抵抗があったのですが、これがなかなか役に立ちます。ウソ読みしていた単語がいっぱいありました。電車の中で一ページ、一ページ順に読むというおかしなことをやっています。
それにしても、フランス語の単語は英語に似ているものがいっぱいありますね。
綴りが少しちがったり、読み方が少し違ったりするものが多いですが・・・・
 そのせいでしょうか、最近、私、英語の綴りがおかしくなってきました。英語で小説書く時にちょっと不便ですが、フランス語マスターのためにはこの際目をつぶりましょう。