いえねこ修行

野良猫や人が苦手な猫たちは果たして『人間との生活』に慣れるのか?
人馴れ修行の様子を綴る猫お預かりボランティア日記。

幸之助

2015年12月21日 | 里親通信(卒業ニャンコ報告)

昨日の譲渡会

中抜けした理由は

 

 その前の譲渡会で縁が繋がった幸之助

新しいお家にお届けするためでした。

 

 

私もお預かりしていた時期があったので

同行のお誘いをもらえたのです。

 

 

幸之助は

今年の5月下旬くらいに

 

「凶暴で危険な猫を保護したんだけど、預かれる?」

 

との某代表さんからのSOSの電話を受け

受け入れました。

 

基本、

保護できるキャパ内であれば

来るもの拒まない私なので(笑)、

2つ返事でOKしたわけですが、

 

「ホントにいいの??危険だからね!暴れるからね!流血事件起こしてるしね!!」

 

的に何度も確認されまして(^^;)

 

どんな猫が来るんだろう…

 

と楽しみ…

いや、

ドキドキしながら到着を待っていました。

 

そして来たのが幸之助です。

 


 

↑初日の幸之助

 

 

幸之助は

ある高齢者が飼っていたそうです。

 

※因みに

実際の名前が分からないので

私が勝手に幸之助と名づけました。

 

 その高齢者が病院に入院し

(後に亡くなったとききました)

家に残されていた幸之助。

 

飼い主が急にいなくなった部屋。

 

それだけでもわけが分からないのに

やっと人が来たと思ったら

知らない人たちがたくさん(民生委員)。

 

怖くて逃げ回っていたところ

何日か後に捕獲。

 

知らない場所の

狭い箱に閉じ込められ、

(保健所)

 

パニックになってしまったと思われる幸之助。

 

威嚇や猫パンチ。

 

そして

保健所の担当者に

思いっきり噛み付いてしまいました。

 

その事件で

職員の方たちに完全にビビられ

『譲渡不可』と判断され、

処分と決定。

 

ケージの中には睡眠薬入りのご飯が置かれ

カウントダウンが開始。

 

それを

その地区で動いていたボラさんが発見し

不憫に感じ

ギリギリで保護した子でした。

 

高齢者の突然の入院や死亡により、

事態の異変に動揺し

飼猫が豹変してしてしまう事例は

少なくないです。

 

幸之助も

その一例。

 

落ち着けば大丈夫。

 

とは思っていました。

 

…が、

 

なんと

預かった翌日には

スリスリのゴロゴロでした(-∀-)

 














さすがに初日は

緊張していましたけどね~。

 

しかも

お膝大好きの

超甘えん坊

 

基本検査と

去勢手術が終わって

初めてケージから出してフリーにした時、

 

隠れもせず

探検すらせず

 

まっすぐお膝に乗っかってきました。



 

むしろ

人が好きすぎて

近づきすぎるために

まともな写真が撮れないくらい(-∀-)





近い近い!ストップ!

 

↑フリーにしてからは

毎朝これで起こされました(笑)




 

こんな子が

『凶暴猫』として

殺処分されるところだったんです。

 

保護されて

良かったです。




思った以上の甘えっぷりで

誰にでも甘えられるようになっていたので

もう他でも大丈夫と思い

数ヶ月後に他の預かりさんに空きがでたので

お任せしました。

 

そして譲渡会に出続けていた幸之助。

 



保健所のトラウマからか

狭いケージが凄く嫌いだったので

(普通のケージも苦手だったけど)

譲渡会ではなかなか甘えん坊っぷりを

アピールできなくて

ちょっと時間がかかってしまいましたが

 

先日やっと

赤い糸が繋がり、

 

幸之助にベタ惚れの新しい家族ができました。

 



 

お別れ時は

まだキョロキョロするのが精一杯だったけど

きっと直ぐ慣れると思います。

 

早く慣れて

お膝堪能してね、

幸之助。

 

 

 

猫も波乱万丈な子が多々います。

 

「凶暴」の一言で片付けずに

できるだけ殺処分がなくなると嬉しいです。

 

そして、

 

高齢者の方、

たとえ若くても一人暮らしの方はですが、

ペットを飼いたいというなら

自分にもしもの事があった時に

その子のことを任せられる知人を見つける等、

行く先を考えておいて欲しいなと思います。

 

 

幸之助

お幸せにヽ(*´∀`*)ノ.+゜

 

 

コメント
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