かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

よくある質問 FAQ

2024年06月17日 | よしなしごと 

FAQ集

前回の記事のFAQ集です

Q:よく言われている、民主主義(欧米) vs. 権威主義(中露)と何が違うんですか?
A:陰謀論的な部分や、民主主義や共産主義といったイデオロギー的な部分を取っ払って考えてみました。ポイントは「経済の自由」です。できれば、善悪とか敵味方という観点も排除してみて下さい。

Q:言い換えると、グローバリストとナショナリストの対立ということですか?
A:言葉の定義が、特にナショナリストの方は難しいですね。日本では、グローバリストの方が「イイモン」として扱われているようです。ナショナリストは、まずは自分の国を、という立場とでもしてみましょうか。詳しくは後日説明します。

Q:民主主義と権威主義とは何ですか?
A:一言で説明するのは難しいですね。ここでは、民主主義はヨーロッパ的、権威主義はアジア的と言うにとどめます。これは、歴史的にもそうなのですが、単純に人口の多寡、つまり農業生産力の違いだと思われます。

Q:「経済の自由」は当たり前なんじゃないの?おたくらが好きな憲法にも書いてあるでしょ。
A:「自由」というのは無制限ではありません。憲法では「公共の福祉」に反しない限りという制限がつけられています。例えば、かつては大規模店舗は規制されていましたが、現在では規制が緩められています。その「制限」の強弱、範囲の決定が政治であり、今は残念ながら利権となっています。

Q:「人々の自由は二の次」とはどういうことですか?民主主義では「自由」が最も大切にされるのではないですか?
A:権威主義に対して、民主主義の方が「自由」は高いと思われます。しかし、独占資本主義、さらにはグローバル資本主義の現在、「自由」はかなり制限されているような気がします。いくら「自由」を喧伝し、権威主義の国よりはマシだと思わせても。もちろん、権威主義的な自由の弾圧はよくないですが。

Q:欧米の資本主義と中露の資本主義は違うとのことですが、どういう名称が考えられますか?
A:前者は独占資本主義、あるいはグローバル資本主義でしょう。後者は国家資本主義となるかもしれません。しかし、中国とロシアでは国家の介入度が違うでしょうから、異なった名称が必要かもしれません。

Q:権威主義の国々では、なぜ国民は「自由」を我慢しなければならないのですか?
A:資本家はあらゆる手を使って人々の懐に忍び込んでくる、とされているからでしょう。この辺りはいろいろな考え方があると思われますが、今の日本を見ていると、ソフトな洗脳は簡単なんだなと思ってしまいます。

Q:形の上では、資本主義から社会主義を経て共産主義へと向かう動きと同じでは?
A:そうなりますよね。資本主義は「自由」で攻めてくるから、「自由」を制限する。かつて、ソ連はジーパンとハンバーガーという「自由の象徴」に勝てませんでした。でも、たかだかジーパンとハンバーガーなんですけどね。

Q:どうして「戦争」が関係してくるんですか?
A:おっしゃる通り、これが一番問題でしょう。経済や政治は、いくつかのやり方があって、好きなものを選べばいいと思うんですが。その「やり方」の違いで争う必要はありません。一つだけ言っておくと、戦争は儲かります。

Q:日本は権威主義が合っている、てどういうこと?中国・ロシアの味方ということ?
A:日本では、自民党が長期政権を担ってきました。これを、民主主義と呼ぶかどうかは難しいでしょう。他の国から見たら、一党独裁とも見えるわけです(「えっ」と思ってもらうために、わざと過激に書きました)

Q:タイトルは、なぜ「イタチの最後っ屁」だったんですか?
A:今起こっていることは、国際金融資本=グローバリストの「最後っ屁」にしか見えないからです。悪事がバレてしまって後戻りできないという点で、刺した後に命を落とす「ミツバチの一刺し」と言い換えてもいいかもしれません。ちなみに、「イタチの最後っ屁」は本ブログのサブタイトルでもあります。できましたら、これがファイナルアンサーであってくれるといいのですが。

 

 

 

 

 

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イタチの最後っ屁

2024年06月06日 | よしなしごと 

イタチの最後っ屁

 世の中をシンプルに考えてみたら、モヤモヤした感じがなくなった。
 まとめると、こうなる。

   欧米-民主主義
    経済の自由>政治
      vs.
   中露-権威主義
    政治>経済

 ポイントは、経済が「自由」であるかどうかという点。
 人々の「自由」は二の次である。
 そして、基本的に両者とも「資本主義」であることには変わりない。
 (ちと違うんで、新しい用語が必要か)

 欧米は、アメリカ・西欧・日本など先進国、いわゆるG7。
 経済の自由が何よりも優先されるので、経済活動は国家を飛び越えて行われる。
 これを「グローバル経済」という。

 中露は、BRICS。
 経済活動を完全に自由=freeにするのではなく、国家によって制御すべきだとする。
 そのためには、個人の自由はちょっと我慢してね、ということだ。
 イメージとしては、共産主義の前段階の社会主義の一歩手前、て感じか。

再度、おさらい。共産主義は国家が消滅し、土地や財産は皆で共有(実現は難しい)。資本主義から共産主義に移り変わる際に、国家が強力に管理するのが社会主義。多くの人の「共産主義」のイメージはこれだろうし、ソ連・中国はうまくいかずに崩壊・変更した。

 欧米の民主主義は自由なんだけど、実は「資本家」という大金持ちに支配されている独占資本主義
 自分達(資本家)に立てつかなきゃ、自由にさせてやるよ、ということ。
 だけど、「自由」の実態は享楽的・退廃的だし、戦争や貧富の差、疫病までついて回る。

日本なんかはいい例。最近ようやく露わになってきたけれど、実質アメリカの属国である。なのに国民はアメリカに尻尾を振る。欧米の支配のわかりやすい例だ。

 BRICSは、旧勢力=国際金融資本を追い出すまで、国民の自由は我慢してね、て感じ(その日は来るのか?)
 実際、国際金融資本を追い詰めているように見える。
 「資本家」の味方なのか敵なのか、という見方もできる。

 まずコロナ。
 あれだけの大きなウソで世の中を動かしたんだから最後っ屁この後、何も信じられなくなるよ。
 中国も分かれてるね。

 次にウクライナ。
 結果的に、ロシアは孤立していない。
 どころか、逆に追い詰められたのは欧米側だ。

 イスラエル。
 これだけ嫌われているとはね。
 下手したら、イスラエルなくなるんじゃないの。

欧米は、ロシア・イラン・中国を焚きつけて、WWⅢに持っていきたがってるように見える。そうしないと、財政破綻や今までのウソを帳消しにできない。今のところ、ロシア・イランは挑発に乗っていない。

 もう一度整理。
 世界恐慌後の修正資本主義は、資本主義に社会主義の要素を取り入れたともいえる。
 政府がやっぱり邪魔で、飛び越えようとするのが「グローバル経済」。
 逆に、政府の介入を大きくしようとするのが「権威主義」。

 だとすると、後者は日本の「護送船団方式」じゃねーか。
 高度成長期の日本は、世界で最も成功した社会主義国とも言われていた。
 政府が経済をコントロールしながら、国民の「自由」は確保されていた。
 これを「お上主義」と名付け、今後しばらく、この視点で書いていきます。

今起こっている諸々のことを、「経済の自由」を巡る対立として見ると、だいぶすっきりした(それだけじゃないだろうけど)。動きとしては、「グローバル派」(=DS?)が切羽詰まっているように見える。250年続く欧米の支配が終わるなら大歓迎。ようやく日本も、明治以来格闘させられてきた欧米文化から脱却できるのか。そもそも「権威主義」って、日本に合っているんだよね。

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おままごと

2024年05月30日 | よしなしごと 

おままごと

 「女性原理」を「自然」とすると、「人工」である「男性原理」の、何とチャチなことよ。
 今の我々があたふたしていること、このブログでも散々言ってきた「世の中のおかしさ」なんて、何でそんなことでフワついてんの、てことになるんだろうなぁ。

 「女性原理」とは、子を孕み、産むということ。
 いくら「男女平等」という看板を並べても、こればっかりは女にしかできない。
 そして「自然」は、死と生を永遠と繰り返している。
 (本当は人間も含めてなんだけど)周りの動植物達、海や山や川、空や大地の全てが、それこそ自然に、当たり前に営んでいる。
 もう一度言う。
 自分の中に新しい生命が宿り、産まれ落ちる。
 これ以上神秘的で尊いことがあろうか。

 一方、「男性原理」はどうか。
 AI、メタバース、デジタル通貨といった「人工」物。
 国家、資本主義なんていう社会システムもそうだ。
 挙句の果ては戦争、コロナの演出(本当の疫病は「自然」だが)
 統一政府、ベーシックインカム?
 いかにも「頭=脳」の考えそうなことだ。
 「女性原理」から見たら、所詮「おままごと」に過ぎない。

 そろそろ、「自然」に立ち返らないといけないのではないか。
 衣食住。
 大事なのは、食べること、育てること(食べ物も人も)

 基本に返りましょう。

画像はポリティカルコレクト(何じゃ?)に引っかかるでしょう。所詮この程度の認識しか持っていない者が書いております(家事も介護もしないで、のうのうとブログなんて書いているんだからねぇ)。でも、噛みつくんじゃなくて「しょうがないわねぇ」と思ってもらった方が。源氏物語の作者のように。

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台湾有事

2024年05月21日 | よしなしごと 

台湾有事

 ウクライナ侵攻は続いている。
 パレスチナもひどいことになっている。

 で、台湾が心配されている。
 朝鮮半島も含めて、これらの地域は前々から危険と言われていた。

 中国が台湾に攻めてきたら、日本はどうなるのか。
 日本は巻き込まれなければならないのか。

 多くの人が勘違いさせられているけど、日本もアメリカも「中国は一つ」と認めている。
 ニュアンスの違いはあるにせよ。

中華民国ではなく、中華人民共和国を一つの中国と認めて国交樹立したのが、1972年の日中共同声明。現在、中華民国を正式に国と認めているのは12ヶ国。

 つまり、台湾は国内問題なのだ。
 香港もそうである。

台湾は中国固有の領土ではない(清朝から)。そんなこと言ったら、沖縄や北海道も日本固有の領土ではない。
1842年に終わったアヘン戦争で、イギリスは香港の155年間の租借権を得た。当時は「永遠」というつもりだったのだろうが、世界情勢は大きく変わり、155年後の1997年に香港は返還された。50年間政治経済は変えないという約束だったのを変えた。これをひどいと言ってるけど、アヘン戦争の原因を考えると、イギリスはもっとひどいと思う。香港返還後の民主化運動は、先鋭化して潰された。この「先鋭化」に何かありそうな気がする。

 中国は台湾に侵攻しないと思う。
 島を攻めるのは損失が大きいから。

 自由経済の領域を持っていた方がいい。
 自分だったら、台湾の人達をゆっくりと親中にしていく。

 アメリカは軍隊を出さないでしょう。
 日本は、何を騒いでいるのだろう。

 やるべきことは外交努力。
 朝鮮半島も含め、東アジアの平和を維持すること。

 煽られたり、煽ったりしてる場合ではない。
 中国も、ロシア、イラン以上に挑発に乗らないと思うんだけど。

尖閣諸島も、日中双方がグレーのままにしてたんだよね。それが、某都知事のせいでこんなになった(彼も傀儡だけど)。領土問題の、一つの解決方法だったのに。そりゃあ白黒はっきりさせようとすれば、喧嘩になりますよ。
蔡総統、なんか好きだったな。

 

 

 

 

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山口さんちのツトム君

2024年05月14日 | よしなしごと 

山口さんちのツトム君 ユミちゃん

 このごろ少し変よ♪
 どうしたのカナ?

 世の中のことである。
 少しどころではなく、すご~く変である。

 コロナはそんなにひどくなかった。
 ワクチンもよくわからない。

 いつまでも終わらないウクライナ侵攻。
 ハマスは何でイスラエルを攻撃したの?

 隠した次期首相が暗殺される。
 なのに国民の怒りはアサッテの方向。

 岸田、バイデン、トランプ・・・。
 各国のリーダーがおかしな人ばかり。

 人々は分断され、不安を煽られている。
 そして、訳のわからないフェイクニュース(と言っている側も)

 プーチンの方がまともに見える時もあるけど、じゃあBRICSがいいのかというと、???
 世界政府、ベーシックインカムなんてのも囁かれているけど、ムリでしょ。

 大げさに聞こえるかもしれないけれど、人類は取り返しのつかないことをしてしまったんだと思う。
 よくないことをしたというよりも、やってはいけないことをしてしまったということ。

 ある人達が「虚構」を作っているということを明らかしてしまった。
 (最近一番言いたいのがこのことなんだけど、うまく表現できない)

 人々は、もう何も信じないだろう。
 だって、記憶は永遠に残るんだから。

 その結果、国際組織とか国家を信用せず、地元で地味に暮らすようになるなら、それでいいんだけれど。
 何せ、何千年分の「ウソ」がバレちゃったんだから。

 戦争や災害でウヤムヤにしようとしてもダメだよ。
 多くの人は、コロナで気づいてしまったんだから。

 やっちゃいけないことをしてしまった。
 もう、後戻りはできない。


 ご存じのように、ツトム君はママが帰ってきたら、たちまち元気になっちゃう。
 心配してくれるのはユミちゃん。

 か弱い男を助けてくれるのは、母性であり、女性原理である。
 国家、資本主義などの社会システムを作り直すのは、か弱い男じゃダメなんじゃないかなぁ。

男女平等は、母性を否定しているように見える。母性を強調すると、フェミニストに怒られる。本当は母性が基本で、そこからの男女平等だと思うんだが。だから、一般的な「男女平等」は違うんじゃないかと思う。
ウクライナやパレスチナの動きを見ていると、欧米がロシア、イランを戦争に巻き込もうとしているようにしか見えない。ロシアやイランは挑発に乗らないけど。ついでに言うと、バイデンや岸田くんは、わざと自国をダメにしているようにしか見えない。動きがすごく変よ♪

 

 

 

 

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なりすまし詐欺

2024年05月08日 | よしなしごと 

なりすまし詐欺

 「なりすまし詐欺」というのが問題になっている。
 有名人の名前や写真の広告を使い、金銭を騙し取る手口らしい。

 このことから、我々がいかに有名人に弱いかがよくわかる。
 志村けんはコロナで利用されたし、大谷も広告塔にすぎない。

 で、よ~く考えてみると、「有名人」はそもそも「なりすまし」ているのだ。
 彼らはあくまでも、あるキャラクターを演じているだけである。

 それを我々はありがたがって「推し」ているわけだし、勝手に力をもらったり、引っかかったりしている。
 本当の姿は全然違うはずだ。

ある時ある場所で、ある有名人がプライベートで家族旅行をしていた。その有名人とエレベーターで二人っきりなったけど、テレビで見る明るさとは裏腹に、暗~く、話しかけないでオーラを出していた。もちろん、話したこともないんだから、本人がどういう人かはわからないけど。

 が、更によ~く考えてみると、我々だって「なりすまし」ているのだ。
 それぞれのシーンで、それぞれのキャラクターを演じている。

 つまり、自我を変えているのである。
 だから、同級会なんかで中学生に戻ったりする。

 仮面を被っているという「人間失格」の主人公を持ち出すまでもなく。
 話を有名人に戻そう。

 何を一番言いたいかというと、そもそもメディアは「なりすまし詐欺」に近いことをしてるんじゃないの、ということだ。
 だから、インフルエンサーとして活動できるわけでしょ。

 ちと言い過ぎか?
 本人を責めているというよりは、彼等を利用している輩が問題なんだけど(彼等も駒にすぎない)

 我々は「虚構」に弱い。
 メディア上の「有名人」は「偶像」(アイドル)ですからね。

 そのことを自覚して接しないと。
 所詮「シューキョー」なんだけどね。

コロナ以降、芸能人やスポーツ選手を、ますます冷めて見るようになった。いい大人が野球して遊んでるんだよ。結局は興行ですよ。プロ野球一試合で5万人がお金を落とす。止められんわな。選手は引退したら、農業や建設業に従事したら?
ちなみに、あたしゃ池上某氏も森永某氏も100%鵜呑みにはしておりません。あらゆることを、眉に唾をつけて。

 


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草取りをしています

2024年04月24日 | よしなしごと 

草取り

 隠居生活を始めて2年が経った。
 ようやく慣れてきた、という感じか。

 この、何もしない自分に慣れるのに1年半ほどかかった。
 一番困るのが、「仕事を辞めて何をしてるのか」と聞かれること。

 仕方がないので、「草取りをしています」と答えることにしている。
 日本社会は、肩書が必要だということがよくわかった(男の世界)

 隠居した男の定番は、山登りとか畑とか。
 散歩と山もやってみたけれど、草取りが一番合っているような気がする。

 家の前が公園なのだが、町内の草取りで難儀している。
 役には立つけれど、あんまり目立つ行動はよくないんだろう。

昨年ブラブラしてたら、町内会長をやれと言われた。もちろん、丁重にお断りいたしました。草取りなんかも、あそこの家の誰々さんがやっている、うちもしなきゃとか。日本社会、面倒くせぇ。

 本当は家事や介護をしなければならないのだろうが、それから逃げてんだと思う。
 男はダメだ。

 草取りをしてみると、雑草達の戦略が巧みなのがよくわかる。
 マキノくんが熱中するのも当然だ(女性同様に奥が深い?)

 オヒシバは刈られないために、低く成長する(本来は食われないため)
 そもそも植物は、食べられないようにセルロース(食物繊維)を作るようになったらしい。

ヤギは草を食べてあれだけマッチョになる。なぜかというと、腸内細菌がセルロースをタンパク質に変えているから。ヤギは、細菌を食べて?いるのだ。ハキリアリと一緒か。日本人は海藻をエネルギーに変えることができるが、牛乳やアルコールに弱い人が多い。日本の発酵食品、漬物は体にいいらしいねぇ。そういえば、スギナ、ドクダミ、ヨモギなんて良さそうなものも、いくらでも生えてくる。

 このところ、ブログの更新が停滞していたが、書くことがなかったわけではない。
 書く気がなかったわけでもない。

 書いても書かなくてもどちらでもいい、という感じだった。
 書かなければとか、書きたくて仕方がないというのでもない。

 「だから言ったこっちゃないでしょ」と、ブログで言いたかったのかもしれない。
 オラは気づいていたよと、証拠を残したかったのかもしれない。

 でも、何の役にも立っていない。
 そういったことが嫌になってきたのかもなぁ。

 


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世界は繋がっているんだけど…

2024年04月10日 | よしなしごと 

マザーツリー

今回も加藤和さんのnoteの記事を元に書きました(ほとんどパクリです)

 この世界は繋がり合ってバランスをとっている(利他)。そのバランスをとるために、各々の生命は「自分」という枠を持ち、その「枠」を拡大させようとする(利己)。そうしないと、例えば「捕食」という行動もとることができない。つまり、生命は「競争」するようにプログラミングされている。
 この「自分」という「枠」があるために、どの生命も世界を正しく把握できない。仮に正しく把握できたとしたら、自分と外界との境目がなくなってしまう。そうなったら、生きるというモチベーションを失って滅びてしまうだろう。

仏教は自我を無くせと言っている(世界を正しく把握)。が、そうすると食べていけないから、托鉢して世俗社会に恵んでもらって生きる。これは、豊かな社会じゃないと不可能。砂漠の一神教とはえらい違いである。これが、アジアとヨーロッパの差だ。

 世界のバランスをとっている「力」は上下する。あるものが強くなると、他のものは押し下げられる。拡大しようとする「力」が弱いと、自然に押し潰されてしまう。
 しかし、今は人間の「力」が大きくなりすぎている。サーベルタイガーに食われていた頃はよかったのかもしれない。このままでは、人間の「欲」を実現できる技術の発達により、人間が「枠」を拡大し過ぎて滅びる可能性が高い。

 森の植物が繋がり合っているように、人間も繋がり合っている。水や空気がなければ生きられないし、森や海とも繋がっている。一方で、そんなわけないじゃん、人間は人間だよ、他を「利用」しているんだよ、と、人間は感じるようにプログラミングされている。でも、人間は考えることができるはずだから、それが本当の世界の見方ではなく、むしろ現代では自分の首を絞めていることに気づくだろう。いつの日か。

シクラメンを見ていると思う。花の一つひとつが「自分」なのだろうか。最初に出た花、まだ小さな蕾。競争しているのか、共存なのか、ランダム性の賭けなのか。一方、人間から見れば、一つのシクラメンだ。我々も一つひとつの花なのに、自分さえよければと思いすぎているのではないか。花だけじゃなく、葉っぱもいる。根っこもいるでよ~。

 このままいけば、人類は滅びる。資本主義は、明らかにまちがった方向に進んでいる。利己を拡大しすぎ。人間が考えられるスパンはせいぜい100年。核兵器の問題、環境問題は本能的には無理。だからしっかりと考え、各自が適切に判断しなければらない。難しいことだけれど。
 今まで、救うヒントは「女性原理」だと書いてきた。

女性原理 やらなきゃないこと(利他)
     皆のため 他人の世話
男性原理 やりたいこと(利己)
     自分のため 何か残したい

 これは、出産する・しないが大きい。そして育児。男は…、要らないんだよね、はっきり言って。集団に一人いればいい(極端な話)。現代の男にとって「やらなきゃないこと」は仕事(かつては狩漁)。だから、隠居すると何もすることがなくなる。資本主義も戦争も(つまり政治)、男が主導権を握ると(と思っているだけだけど)ロクなことはない。こんなにも役に立たない者達がやってるんだから。「オレのはすごい」と言いたいだけ。そして、何かを残そうとする。バカだねぇ。

桜があっという間に咲いた。川沿いの小さな公園で、女子高生二人がこじんまりと花見をしていた。桜は、人間さまは大丈夫かな、と思っているのではないか。こんなに調子に乗ってていいの、って。ソメイヨシノも人工だけど。
川勝くん。彼もひどいけど、バッシングがまたひどいね。それを載せるヤフーニュース。いつもの「イジメ」ですよ。

 

 

 

 

 

 


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ブレーキをかける

2024年04月03日 | よしなしごと 

ブレーキ マニュアル

 そりゃあ、資本主義のいいところもあったのだろう。産業革命後、世界の人口は飛躍的に伸びているから(当時は10億人以下)。ということは、全体として豊かになったということだ。(格差や環境破壊、増えすぎという問題はあるとはいえ)

 けれども、悪いところは多いし、致命的なものもある。まずは競争。というと、多くの人はしょうがないと思うかもしれないが、実態は「やりすぎ」なんてレベルではない(日本で普通に暮らしていると、なかなか想像できないかもしれない)。車の運転も習わないうちに、いきなりルマン24に放り出されたようなものだ。

資本主義のやり方はこう。初めに農民の農地を取り上げて貧民にしてから、安い賃金で働かざるを得ない工場労働者として雇う(英のエンクロージャー、松方財政)。競争といっても、平等な競争ではない。スタートラインが違う。

 徹底した効率化。やがて、サンドイッチのレタスを敷くだけの仕事が生じる。そして、格差社会。さらに共同体の破壊。これが意図的にされていたら怖ろしい。日本がなくなってしまう。(グローバル経済なんだからそうなんでしょう)

個人社会は儲かる。例えば、5人家族で冷蔵庫1台で暮らしてたとすると、5人が一人暮らしをすれば5台必要となる。これは冷蔵庫だけじゃなく、他の家電製品、車、家も同様だ。ということは、資本主義は意図的に「おひとりさま社会」にもっていったともいえる。

 よく言われるように、家事労働はGDPには含まれない。当然、子育てもだ(一番大事なのに)。犯罪が多くて警察の出番が増えたり火事が多くて消防車の出動が増えるのは、我々にとってよくないことが起こっているということ。つまり、警察や消防、軍隊は赤字の方がいい。だから公務員なのだが、実は医療もそう。医者が暇で、薬が売れない社会は、人々が健康だということだ。けれども現状は違う。(どころか、巨大な産業となっている)

 資本主義は「脳」の働きそのものだ。合理性を求め、効率化を目指す。際限なく。が、どこかでブレーキをかけなければならない。我々は、数万年前の狩猟採集時代から本能が変わっていないらしい。そのため、当時は貴重だった甘いものは「見たら食べなよ」と報酬系が働く。だから、甘いものが溢れている現代、貪り食ってしまうらしい。資本主義も同じだ。下品な表現だが、猿のオナニーと一緒である。たぶん、ポイントは女性原理。自然と身体を基本に。

資本主義は「自由」主義経済という言い方もされる。共産(社会)主義に比べて自由(free=何をやってもいい)という意味だ。関税をかけて自国の貿易を保護する保護貿易に対して、関税をかけない(=free)自由貿易もそう。「自由」というと聞こえはいいが、「何をやってもいい」ということ。両者とも、束縛からの自由(liberty)ではない。ここに、巧妙な「まやかし」が潜んでいる。

 資本主義が死に体にしか見えない。それは、キリスト教的西欧支配の終焉と言い換えてもいいかもしれない(願望)。祭は終わった。そろそろ現実に戻ろうよ。

AT車の、ブレーキペダルの踏み間違えによる事故が後を絶たない。多くの人は、高齢化によるものと思っているだろうが(それもあるけど)、踏み間違えは若者でも起こる。つまり、構造的な欠陥なのだ。なのに、抜本的な改善はなされず、AT車の比率は増える一方。よくわからない。

 

 

 

 

 

 


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資本主義の暴走

2024年03月27日 | よしなしごと 

リヴァイアサン

 さぁて、悪の総本山をやっつけますかの。

 諸悪の根源は、資本主義でしょう。王侯貴族やキリスト教は隠れ蓑。大衆は物質的な豊かさにのぼせ上がり、自分達が奴隷であることに気づかない。国内の格差や国家間の格差を上手に利用し、芸能スポーツで目くらまし。おまけに、共産主義などの敵を作っておくという念の入れよう。国民国家や民主主義も補完装置である。

 なぜ、こんなものがのさばっているのか。それは、人間の「欲」が巧みに利用され、支配者がとてつもない力を持ち、ルールを作っているのは自分達だから。

我々は、まさに羊である。1日8時間、ゴミゴミとした人工空間で文句も言わず働く。毒だらけの食べ物を食べさせられ、病院はいつも満杯。つまらない娯楽でごまかされ、酒で憂さを晴らすしかない。他人を見下し、見下されているのに気づかない。ご主人様の言うことを聞く、大人しい羊である。(英語の使役動詞は家畜文化から。それは奴隷文化も含む)

資本主義のおかしな点
①大金持ち(資本)
 ほんの1%の人達が世界の富の約50%を独占している。おかしいでしょ。隠れ蓑が王侯貴族。彼らが富だけじゃなく、国政とメディアを牛耳り、自分達の都合のいいように動かす。戦争や疫病も起こせるんだから。学問も支配されてます。
②石油がタダ
 ガソリン100円/l(税抜き)。コンビニで売ってる水より安い。西アジアから輸入してるのに。ガソリン高騰とか言ってるけど。資源がタダというところがミソ。よく考えてみると、米や野菜、魚や木材、鉱物資源、そして人間もタダ。自然のものはタダなんだけど。
③利子がつく
 借りたお金に利子がつく。これまたおかしい。単純に10人いたとしましょ。一人が9人に貸して利子を取る。その利子はどこから来るのでしょう。1回目のイス取りゲームで一人脱落します。そしてまた・・・。ということを我々はやらされているのである。

 我々が、どうしても頭を切り替えられないのは次のこと。国が資本(経済)を動かしているのではなく、資本(大金持ち)が国を動かしているのです。

 資本主義には消費が必要。様々な形で消費を促す。流行を作り、宣伝する。そして、最も大きな消費が戦争と災害だ。
 つまり、資本主義である限り戦争はなくならない、ということになる。

 だから、世の中はよくならないし、核兵器の問題や環境問題が起こっても適正に対処できない。「欲=利己」で動くから。

 これをやっつけるにはどうすればいいのだろう。
 なぜ新しい経済システムは出てこないのか?潰された?お眼鏡にかなわないと採用されない?アカデミズムも支配されとります。

現代の文明は滅びるでしょう
いや、滅びなければならない

人間が「欲」に踊らされているということは、大金持ちの人達も操られているということだ。そのことを、当ブログでは「脳のクセ」と言ってきた。たぶん、彼等とて楽しくはないでしょう。お金による幸せは飽きるし、他の人達の苦しむ姿を見て、気持ちいいはずがない。そして、いつ今の座を追われるかビクビクしていなければならない。だから、ジョン・レノンは「狂人」と言ったのかもしれない。
さて、どうしますかの。我々の強みは「多数」であること。本当に民主主義だったら、とっくの昔に変わってるのにね。

画像はリヴァイアサンですが、今の資本主義のイメージに近いため、使用しました。

 


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民主主義の敗北

2024年03月21日 | よしなしごと 

トランプ バイデン

 プーチンが5期目の大統領に選ばれた。今年は、世界各地で大きな選挙が行われる。最大の注目はアメリカ大統領選挙だろうが、それに合わせるかのように世の中はキナ臭さを増している。

 今のアメリカを見ていると、民主主義とは何だろうと、改めて考えさせられる。もしかしたら、我々の見せられていた民主主義は「幻想」だったのかもしれない。トランプとバイデン。方や失言、方や失念。トランプの時に戦争はなかったが、発言が下品(そこが支持されているのだろうけど)。バイデンは操り人形にしか見えないんだけど、強圧的に見えない分要注意、見た目と違って戦争好き。

誰しもが思う、他にいねぇんかね?たぶん、なれないんだと思う。メディアを見ていると、どうにかしてトランプ大統領の誕生を阻止しようとしているようにしか見えない。これは、民主主義でやってはいけないこと。やれば権威主義と同じになる。

 アメリカは自由に見えるけれど、メディア(+α)にかなり操作されている。ロシアは権威主義。日本はというと、同じ政党が長期政権を握り、人形の首だけすげ替えている。よ~く考えると、みんな同じじゃねぇか。我々にはどうにもならない「何か」に操られている。
 ロシアは悪そうに見えて、あれ、案外ちゃんとしてるじゃん(タッカー・カールソンのインタビューは大きかった)
 アメリカはいい人ぶってるけど、陰で悪いことをしている。
 現実とお花畑?本当に悪いのはどっちだろう。

 アメリカが「自由と民主主義」を掲げた時、大勢の人が死ぬ(先の大戦でも)。言うこと聞かないと、挑発して攻撃。どれだけの国がやられたことか。ウクライナとパレスチナもそうである。これが、アメリカの民主主義の裏の顔だ。
 他国への侵略(介入)は、アメリカは何回だろう。大きなもので、朝鮮(微妙)、ベトナム、イラク、リビア・・・。ソ連1回(アフガニスタン)ロシア1回(ウクライナ)、中国はゼロ。

 今の日本を見ていると、相当おかしなことになっているし、おかしな方向に向かっている。だけど、他よりもマシと思わされている感じ。戻れなくならければいいけど。
 アメリカ様の言うことを聞かなければならない、ということが以前よりも知れ渡ったとは思う。
 いくらメディアで、プーチンとトランプの悪口ばかり言い続けたとしても。

民主主義は、3万人が限界という説もある。一人一票で知らない人に投票する。そりゃ、有名人が有利になるだろうし、有名になる(する)には「力」を持っていなければ難しい。もっといいシステムはないものなのだろうか。ワタシャいい政治をしてくれるんなら、選挙権なんていりませんよ。但し、チェックシステムは必要だろうけど。土台、億単位の国民国家を一人の人が治めるのは無理な話。その辺からだろうね。

 


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後世に託す

2024年03月14日 | よしなしごと 

進化

 後世に何かを残したいというのは、誰しもが思う(儚い)願望だ。大したことも成し遂げていないのに、自分の生きた証でも残したいのか(たぶん男に多いね)。ただ、先行き不安な時代だからこそ、その思いは強くなったような気がする。

 隠居直後(たかだか2年前)は、もっと安心して後世に託すことができるような気がしていた。それは、仕事をしていたので若い世代と接していたということもあるだろう。しかしそれよりも、世の中が大きく変わろうとしすぎている、ということが大きいような気がする。早く気づいてくれよ、後の祭とならないうちに、ということだ。

 人生一周分も生きれば、誰かに影響は与えている。自分の子供がいようがいまいが、誰かが受け継いでくれるはずだ(しかも修正しながら)。大体が、人間の脳ミソは同じだから、同じような考えは出てくるだろうし、今もそんなものはいくつも転がっている。

 人間の原始社会は、100人ぐらいの群れで狩猟採集生活を行っていたと思われる。そこでは、後世に託したいという気持ちは起きなかったのではないか。というのは、必ず「群れ」が受け継いでいたからだ。そもそも「個人」という概念すらなかったかもしれない。

 生物の目的は種の「存続」。後世に託すのは、種を存続してほしいからだ。が、「存続」という言葉は難しい。短いスパンの状態を表すわけではない。ある一定のスパンの中で、ある状態を維持することだ。しかし、全く変化しないということはない。では、どこまでの変化を「存続」というのだろう。例えば、恐竜が進化して鳥類になったと言われているが、これは「存続」なのだろうか。

もっともっと長いスパン、メタな視点で考えると「存在」となる。地球とか、宇宙とかのレベル。宇宙なら、なくなることはできない。

 自分を「存続」させたいと思う「利己」心が、生物にはある。それがなければ、生へのモチベーションがなくなるかもしれない。水のようになって世界と溶け込んだ「自分」が生きたいと思うだろうか。この自分の「存続A」(拡大+子孫)と種の「存続B」、地球の「存続C」がバランスよく成り立たないと、種どころか地球の存続まで危ぶまれる。これを明らかに崩しているのが今の時代の人類。人間にBとCまで見えてますかの?Aを隠れ蓑に、楽チンしすぎてないかい?

A、B、Cはイコールでは繋げない。Aが突出すればBは実現するかもしれないけれど(今がその状態)、Cを滅亡させかねない。あるいは、その種の自滅であろう。

 ところで、後世に託したい、は叶わない願いなのだろうか。
 せめて、津波の記憶は残したい。

 ということを3月11日に考えた。

白状すると、例によって加藤和さんの2023年1月22日2023年2月3日の記事をパクってます。ただ、読んで考えたのは、たまたま3/11でした。

 

 

 

 

 

 


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大キリン

2024年03月08日 | よしなしごと 

大キリン

ヤフーニュースからの抜粋です

あまり知られていない、あるいは忘れられてしまった重要な事実がある。13年前に起きた福島第一原発の事故で最大の危機とされたのは水素爆発や漏れ出た放射性物質による被曝ではなく、4号機の核燃料を保管するプールだった。プールの水が干上がれば核燃料が溶けだし、膨大な量の放射性物質が放出され、東日本に人が住めなくなると予測された。その危機を食い止め、暴走する原発を安定化させるに至った背景には、ある中国企業の「善意」があった。

汚染された無数のガレキが散乱する現場では作業員らが被曝を覚悟で作業にあたった。1、2、3号機では核燃料が溶けるメルトダウンが起き、消防ポンプ車による懸命の冷却が行われていた。都内の会社事務所のテレビの前で、汚染された無数のガレキが散乱する現場を固唾をのんで見守っていたのが、建設機械の販売会社の社長で、中国出身の龍潤生(りゅう・じゅんせい)さん。「何か自分にできることは…」と強く感じたという。

「1993年に日本に留学してから大学院修了まで、学校やアルバイト先などで多くの日本人に親切にしてもらった。『一滴の水をもらったら、できる時はバケツで返す』と親から教えてもらっていたから、日本を救いたいという気持ちだった」。

龍さんは、自身が販売代理店を務める中国の建設機械企業・三一重工(SANY)が世界一長い62メートルのアームを持つコンクリートポンプ車を製造していたことを思い出す。すぐさま東京電力に電話すると、担当者は興奮気味に即答した。「(費用は)いくらでもいいから、持って来てください、すぐに!」

龍さんは、この巨大ポンプ車を製造した三一重工の梁穏根会長に連絡を入れ、日本に運びたいと提案した。すると、梁会長の反応は予想を上回るものだった。「(巨大ポンプ車を)日本に販売してはいけません。利益はいらない。寄付しましょう。こういう時はみんな助け合いです。技術的なサポートも提供しましょう」。

巨大ポンプ車の販売価格は約1億5000万円。すでにドイツの企業への販売が決まっていて、上海の港で出荷待ちの状態だった。ドイツ企業の快諾もあり、すぐに日本に向け出発した。しかし、大型機械の輸送は通常なら通関の手続きなどで数週間、場合によっては数ヶ月かかってしまう。「政府対政府だと時間がかかる。一番早いルートは赤十字だ」。巨大ポンプ車を日本赤十字に渡るよう手配し、空きがあった船や港を抑え、上海港出発からわずか2日で大阪の港に届けた。

龍さんは事前に関係各所との協議を済ませ、巨大ポンプ車は日本に上陸した後、パトカーによる先導と護衛の下、運ばれた。3月下旬、他社の大型コンクリートポンプ車も第一原発に続々と集結し、核燃料プールへの注水作業が開始された。龍さんらが手配した巨大ポンプ車も3月31日から注水作業に加わった。62メートルのアームが空に向かって伸ばされると、アームの先に放水口が悠々と原子炉建屋の頭上を超えていった。真上からトン単位という大量の水がピンポイントで燃料プールに注がれた。直後、東京電力から「冷却できました!ありがとう!」と感謝の報告を受け、龍さんと仲間たちは歓声をあげて喜んだという。「嬉しくて、全員嬉しかった。社会の役に立ったことはいまでも宝物」。

この注水作業によって危機は食い止められ、暴走する原発は安定化へ向かった。龍さんのアイディアからわずか1週間ほどの出来事だった。東日本壊滅の危機を回避できた背景には、一人の善意から広まった助け合いがあった。大活躍を果たした巨大ポンプ車はその後、「大キリン」という愛称をつけられ、今も非常時に備え、福島第一原発の構内にある。龍さんの会社は今も定期的に部品の交換やメンテナンス作業を無償で続けている。


あの日の危機からまもなく13年。今、日本と中国は大きな問題を抱えている。去年8月、日本政府と東京電力は第一原発の「処理水」の海への放出を開始した。日本政府は安全と言うが、中国政府は処理水を「核汚染水」と表現し、猛抗議した。さらに、日本からの水産物を全面的に禁輸する措置を打ち出し、日中関係に大きな亀裂が入った。

「本来であればお互いに大切な国家のはずです」

龍さんも今の日中関係を危機的だと感じている。禁輸措置は日本で水産業などを営む人に、中国国内で日本食店を展開する人にも、大きな影響を与える。しかし、科学的に安全と説明する日本政府の姿勢には疑問も残る。

その上で、龍さんは国際的に理解を深めていくためには継続的な対話が欠かせないという。まずは、その対話を始められるきっかけを見出すことが日中両政府に求められているのかもしれない。

「処理水について正しく海外に理解してもらうためには、もっと国家間の会話と説明が必要。お互いの相互理解と助け合いが大事。国と国、あるいは国民と国民の相互理解が深まっていけば、友好にもつながっていく」。

コロナ禍を経て、世界中で人と人との交流が再び始まっている。立ちはだかる国家間の壁に、「善意」の輪が再び広がることを期待したい。

この記事は福島中央テレビとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。

 

 

 

 

 

 


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利己と利他

2024年02月29日 | よしなしごと 

利己的な遺伝子

 最初に断っておきますが、この文章は「利己の権化」のような者が書いています。そのため、例によって加藤和さん の助けをお借りしてます。

 前に、「なぜ戦争はなくならないのか」という記事を書いた。まぁ、誰もが思うように、その根底にあるのは「エゴ」でしょう。では、「エゴ」はどこから来ているのか。

 まずは「利己と利他」について。遺伝子は「利己」的なのに、生物は「利他」的に行動することがある。「利己的な遺伝子」というのが、ひと頃流行った。まぁその通りだろうと思う。そうじゃないと、種は存続できない。が一方で、生物が利他的に動く時がある。例えば、育児。これには説明は要らないだろう(子供も他者ですからね)。また、人間は一人では生きられない動物だから、集団(100人)で生きるようにできている。だから、利他的な行動を取ることは当たり前なのである。

人間は「利他」的に行動することによって、種の保存の可能性を高めている。つまり、遺伝子レベルでは「利己」的な動きとなっている。人類存続という遺伝子の思惑通りになっているのだ。ただ、地球全体とか宇宙全体とかのレベルになると、我々のあずかり知らぬこと。神のみぞ知る、てやつだ。

 我々が普通「利己」的だと思っているのは、スケールの小さな「損得勘定」。これが「エゴ」。それと「利己」的な遺伝子のイメージとが結びついて、人間は何て自分勝手な生き物だろう、と思ってしまっている。しかし、本来人間は「社会的動物」であり、利他的な行動を取った時に「幸せ」を感じる。だから、後先考えずに思ったまま行動すればいいのである。いいことをした時の、あの爽やかな感じだ。

何かに悩んでいる時、寝る前にぐじゅぐじゅ考えているのが損得勘定。朝起きた時の「あ、これだ」が正解。

 資本主義の下、現代日本も都市化が進んで共同体は崩れつつある。さらにインターネットの普及等で個人化が加速し、自分勝手に動いてしまう時が多くなっている。金銭的に得することはあるかもしれないけれど、「幸せ」になっているわけではない。何か後味が悪いはずだ。

 スポーツなどの勝ち負けはどうなのだろう。あれは、自分に負けない、ということ。ただ、受験競争や今の部活動なんかはちょっとヤリすぎですな。せいぜい町内で競争するくらいでいいんだろうけれど。今は、幼少期からがんばらせすぎているのではなかろうか。我々も、オリンピック等で煽っているわけだが。

前に、スポーツ選手や芸能人と絡めて「カリスマ」について書いたが、「カリスマ」は単純に宗教的な教祖サマ。これも、熱中している人に言ってもなかなかわかってもらえないだろうけど、そういうこと。戦争の「敵味方」も、この「熱中」と関係がありそうだ。何事も「やりすぎ」はよくないね。

 では、戦争はどうなのだろう。我々は普通、100人くらいの集団に対して共感を持つようにできている。だから、数十億人の世界レベルの話は「わからない」はず。ウクライナやパレスチナに共感を持つのは、たぶんそのようなイメージ作りをされているから(ロシア・イスラエル=悪)。世界の他の地域で起こっているひどいことに、我々は関心を示さない。

集団内の利他的行動はわかるとしても、集団同士の争いが問題。「自分との闘い」と関係があるのだろうし、難しい問題だ。これも戦争の一因と思われるのだが、縄文人に聞くのが一番か。江戸時代も参考になるでしょう。

 周りを見ても、善い人だらけだ。なのに、こんなに「善い人」達が、コロナではあぁなってしまった。わからん。わかるんだけどわからん。伝染病などでは、やはり「利己」的に動くのか。その前にもう少し冷静に考えてほしかった。テレビだけじゃなく、周りを見てほしかった。これも「熱中」しすぎか。

加藤さんは、現代の精神的な問題を解決するために「自我を拡げることを勧めている。子供やペットに注ぐ愛情を、身の周りの人にまで拡げては、ということだ。親しい人を作り、人の世話をし、人のために生きる。この「親しい人」とは、「お気に入り」ではないので注意。簡単に言うと近所の人(選べない)と仲良く。まあ、基本に戻ろうということですな。

 

 

 

 

 

 


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新しい戦前

2024年02月22日 | よしなしごと 

ミス日本

 タモリの言うように、我々は今「新しい戦前」に迷い込んでいるのかもしれない。

2022年の暮れに放送された「徹子の部屋」で、タモリが2023年について問われ、「新しい戦前になるんじゃないですかね」と答えたことが話題になった。

 それはコロナから始まった(というか、気づいた)。ウクライナではひどい戦争が続けられている。もうとっくに終わってるのに。ロシアは東部4州を手に入れ、クリミア半島までつなげるのが目的だから。

結果的にロシアが経済的に打撃を受けず、食料や資源を握っている国が強いことが証明された。ノルドストリームを破壊されたドイツとは対照的。ヨーロッパがロシアの石油を買っていたことが報道されたが、アメリカも買っていると言われている。

 数日前から、タッカー・カールソンのプーチンへのインタビューが話題となっている。動画やテキストを見てみると、アメリカや日本の為政者の発言やマスコミ報道に慣れた者からすると、プーチンの態度や話す内容は落ち着いた理知的なものだった。ネットで確認して下さい。(前半は歴史の部分が長い)

インタビューが世界中で話題となる中、反体制派のナワルヌイ氏が死去。妻がミュンヘン安全保障会議で演説。もう、この手のやり方はヤメなよ。この時期にロシア側が排除する理由はない。「わかりやすい」のはロシアじゃなくアメリカ。決めつけはイカンけど。

 ただ、全てを鵜呑みにはできない。プーチンとトランプの動きがリンクしすぎている。世界を動かしてきた勢力の内部対立と考えるのが一番すっきりする。結局、BRICSという経済的・軍事的大国が主導権を握ることには変わりないのだから。

ウクライナやイスラエルを大局的にみると、BRICS側に都合がよく運び過ぎている気もする。例えば、イスラエルは完全に悪者。だから、ちと疑ってる。

 大きな流れはこんな感じか?BRICSと西側諸国の対立。西側諸国は戦争したがってる。何かをチャラにしたいんだろうね。ロシア、イラン、中国(最近聞かないね)が挑発に乗らない。ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡を握っているのは大きい。

何度か書いてるけど、この大きな変化の中での日本の対応が読めないんだよね。政権がガタガタなのはいいとして、「次」が用意されていない。そうなると、荒唐無稽な予想になってしまう。

 結局は、経済的格差と軍事的格差が解消されない限り、世の中は劇的に変わりはしないだろう。ただ、キリスト教国が支配者ではなくなることはいいことだと思う。

なぜキリスト教がダメなのか。ルサンチマン的な考え方が根底にあり、被支配者の思想であることは前に述べた。もう一つ。好きな人にしてあげたいと思うことを嫌いな人にもしなさいという「隣人愛」はいいのだけれど、その隣人とは、やがてキリスト教徒にされる運命にある人達なのである。キリスト教徒になる気のない人達はその対象ではないのだ。イエスは、そうしろとは言っていないと思うのだが。

 変化は、表に出てくる前から始まっている。だから、気づいた時はすでに遅し。あっという間に動くだろう。

何よりもフェイクニュースが耐えられない。大本営発表。戦前もこんな感じだったのだろうか。だけど決定的に違うのは、国民は冷めているという点。ミス日本の娘も犠牲者だね。

 

 

 

 

 

 


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