日本人の有給休暇について考えよう。 2010年09月29日 21時35分50秒 | 経済 お早うございます。 鹿児島県で社会保険労務士事務所開業を目指している人事コンシェルジュの岩切勝造です。 本日は、有給休暇の取得状況について、ご案内いたします。 日本人の有休取得状況は、2010年度の平均取得日数でみると9.3日と09年に比べ、1.4日増 加し若干ですが、改善が見られました。 しかし、ヨーロッパ諸国と比較すると下位の方になります。 ちなみに西欧諸国における有休取得率は80%以上ですが、日本は56%と大幅に低いです。 【日本人が有給を取得できない理由】 「仕事が忙しい」44.8% 「病気や急用のため有給を残しておきたい」39.7% 「有給をとると上司や同僚に迷惑がかかる」27.6% 【どうすれば有給を消化できることができるようになるか】 「経営者や上司がもっと有給取得の勧奨をすればよい」50.0% 「会社や部署の人手にもう少し余裕があればよい」40.2% 「休暇中、他の人と仕事分担できる仕組みがあれば取れる」32.0% 【有給に関してどのような制度があればいいと思いますか】 「余った有給休暇の買取制度」68.0% 「有給の無期限繰越制度」2割台 このように日本において有給は取得することなく、時効で消えていっていることがわかり ます。 事業主からみると有給は「労働しないで賃金を払わなければならない」と思いがちです が、有給を上手く取得させることで職場の意識向上を図り、労働生産性の向上を目指す方 法もあると考えます。