ルブアルハーリー砂漠は、アラビア半島南部に位置し、
サウジアラビア、UAE、イエメン、オマーン4ヶ国に跨る砂漠。
砂漠の名前は、アラビア語で「空白の地域」を意味するという。
一般に、砂漠とは雨が極端に少なく砂や岩石の多い土地のことをさし、
砂漠の種類には、岩石砂漠、鬲砂漠、土砂漠などがあるが、
日本人がよくイメージする砂砂漠は、世界の砂漠の2割ほどに過ぎないそうだ。
オマーンは、アラビア半島の海洋王国で、アラビアンナイトゆかりの地。
乳香とナツメヤシが街中に溢れる。
乳香は、かつては金と同様に取引されていたそうで、スーク(市場)の至る所で売られている。
香りをたてる時に使う炭と香炉がセットにしたものもある。
モスクに行くと、必ず、その独自の香りを体験する。
始めは慣れないが、そのうち病みつきになるのは不思議である。
お土産として買って帰ったが、マンションなどで焚いたら、近隣からクレームが来そうだ。
ナツメヤシは、ティータイムには必ず登場する定番品。
ホテルのチェックインの時は勿論、シエスタ(お昼寝)の前後の微睡みの時間の格好のおやつ。
ナツメヤシの甘さは色々。
食べてみないと分からない。
アッサリしたものもあり、慣れてくると人によって志向が異なることが良く分かる。
スークでの買い物は、ひたすら食べまくることになる。
昼間の気温は、半端なく高温となるため、殆ど出かけられない。
しかし、一歩日陰に入ると信じられないほど涼しく、
誰ともなくシエスタに撃沈されること請け合い。
その代わりに、日が傾くと急に涼しくなる。
買い物や観光には、その時間は見逃せない。
オマーン旅行の楽しみは、何といっても砂漠のキャンプ。
何処までも続く砂丘の中で、ただただ、日没と日の出とシエスタの世界に没入する。
日常生活の蟠りや柵みから解放してくれる。
大きなものに見えていたものが、些細なことへと変化していく。
きっと、それを楽しめるようになる瞬間が訪れるはず。
オマーンの海岸線は、ウォーターリゾート地でもある。
ビーチでのバーベキューやシュノーケリングは勿論のこと、
入り江でのボート・トリップもなかなかで、ウミガメの産卵もお目に掛かれる。
ワディでのキャニオニングも子供の頃の気持ちが自ずと甦る。
オマーンは、都会の生活に疲れ果ててしまった時には、絶好の旅行先なのかも知れない。