地球の宝さがし

~ 彷徨の回顧録 ~

象の楽園~ボツワナ

2023-11-27 13:21:55 | 旅行

チョベ国立公園は象の楽園。

アフリカゾウの数は5万~10万頭。

なぜ、数字に幅があるのか。

象の群れは、季節によって居場所を移動するからだとか。

1930年頃、アフリカ大陸にはおよそ500~1,000万頭のアフリカゾウが生息していたと言われ、

象牙を目的とした密漁により、現在はその1%以下、50万頭位しか残っていないのだとか。

チョベ国立公園でも、わずか数千頭にまで減ってしまった時期もあったという。

象の1日は大半を食事に費やし、200~300キロもの草や木を食べ、

水も1日に100リットル以上飲むという。

この地域は、それだけ自然が豊かで、食べ物が豊富であることの証。

沼地の傍らでは、バッファローを仕留めたライオンが、

食事が終わるのを待ち構えるワシ達をしり目に、獲物に噛り付いている。

弱肉強食の世界が、ここには厳然と存在する。

その中で、悠然と水浴びをする象たちにとっての天敵は、言わずもがな、人間であることは確かだ。


ナミブ砂漠~ナミビア

2023-11-25 13:43:19 | 旅行

ナミブ砂漠は、ナミビアの大西洋側に位置する面積約50,000km²の砂漠。

約8,000万年前に生まれた世界で最も古い砂漠で、カラハリ砂漠の一部。

「ナミブ」は、この地域の民族サン人の言葉で、「何もない」という意味。

サン人は、カラハリ砂漠において、狩猟と採集による移動生活を営んでいる民族で、

ブッシュマンは、かつての呼び名。

よく耳にするホッテントットは、コイコイ人のことで、

南アフリカに移住したオランダ人たちが、その話し方から名付けた、いわば蔑称。

呼称には注意が必要。

また、ヒンバ族は、ナミビア北部方面住む先住民で、苦難の一時期を迎えるが、

ドイツの植民地時代において、伝統的な暮らしを選んだ人々。

「何もない」はずの砂漠なのだが、足を踏み入れてみると、

トカゲやフンコロガシ等の生き物を見かける。

どうやって命をつないで行くことができるのか、その生命力に驚嘆を感じざるを得ない。

 


喜望峰/Cape of Good Hope~南アフリカ

2023-11-25 12:45:34 | 旅行

喜望峰は、南アフリカのケープタウンの南に位置するケープ半島の先端にある岬。

1488年ポルトガルの航海者バーソロミューディアスが到達し、

1497年バスコ・ダ・ガマがここを通ってインド航路を開き、以来、喜望峰と呼ばれているとか。

ここは、アフリカ大陸最南端と思いがちだが、実際には東南東約150kmのアガラス岬が最南端。

なぜ、喜望峰か。

“Cape of Good Hope”を直訳すると「希望の岬」。

この海域は、荒れることが多いことから、山稜のように見える岬(峰)を望み、

航海の無事を喜んだということか?!

実際に訪ねてみると、この場所は、亜熱帯の別天地。

動植物が伸び伸びと成長し、固有種も豊富。

寒冷地に住むペンギンも、驚くほど沢山の群れを形成している。

日頃、見慣れぬ花々が所狭しと咲き乱れ、

フクロウの親子も居心地が良さそうだ。