地球の宝さがし

~ 徘徊老人のボケ防止 ~

天空の楽園~ウユニ塩湖/ボリビア・アタカマ砂漠/チリ

2025-03-10 09:28:57 | 旅行

ウユニ塩湖はボリビア中央西部・標高約3,700mにある塩の大地で面積約1万㎢。

乾期には塩湖はすっかり乾いているが、雨期には水が溜まり、

広大な鏡張りの空間「天空の鏡」が出現することで有名。

アンデス山脈が隆起した際に、大量の海水がそのまま山の上に残され、

さらに、この地域が流出する川を持たないことより、

現在でも周辺部の土壌に含まれる塩分も集積されつ続けられているという。

観光ツアーで訪ねると、現地ガイドによる写真撮影会が参加者を盛り上げる。

遠近法を活用したトリック写真や、鏡張りを巧みに演出に利用した動画撮影など。

最新機種のアイフォンの機能をフル活用したテクニックに舌を巻くばかりだ。

隣接するチリ側の地域には、アタカマ砂漠が広がる。

アンデス山脈と太平洋の間に広がる海岸砂漠で平均の標高は約2,000m。

世界で最も降水量の少ない地域として知られる。

そんな過酷な自然の中にあっても、動物達は生命の営みを絶やすことはない。

フラミンゴやビクーニャなどの日本ではお目に掛かれない動物の姿を見かける。

村が近づくと、放牧されたリャマの愛嬌にも接する。

レストランで提供された肉は、まずまずの味。

地域の生活を支えているようだ。


美しい街並みと空間~チェコ・スロバキア・ハンガリー

2024-11-19 12:56:31 | 旅行

ヨーロッパの街並みと空間は、一体なぜ、こんなにも美しいのか?

調べてみると色々な理由がありそうだ。

先ずは歴史的背景。

中世やルネサンス時代に築かれ、その時代の建物が今も残っていること。

そして建築様式。

ヨーロッパの建築は多様で、ゴシック、バロック、ルネサンスなど、さまざまな様式が混在していること。

加えて保存と保護。

歴史的建造物や街並みを保護するための厳しい規制を設けていること。

更には自然との調和。

川沿いや丘などの自然環境と人工の美しさが融合していること。

そして欠かせないのは文化と芸術。

多くの芸術家や文化人を輩出してきた歴史から、

文化的な要素が街並みにも反映され、美しい景観を作り出していること。

などなど、挙げてみればきりがなさそうだ。

これらを体感するためには、取り分け丹念に歩き回ることが大切だ。

以前は、ガイドマップを片手に、街中を右往左往しながら、うろついたものだが、

地図情報の更新が行き届いていないため、

あらぬ方に行ってしまったことが多かった。

最近は、GPS機能で現在地が随時確認でき、

デイトアップされたタウンマップにより、

お目当ての場所に容易に辿りつくことが出来るようになった。

誠に嬉しい限りだ。

旅の楽しみを倍増させてくれる。


近くて遠い国~トルクメニスタン

2024-08-25 13:39:55 | 旅行

トルクメニスタンは、旧ソビエト連邦の構成国の一つで、

1991年に独立した中央アジアの国。

カスピ海に面し、豊富な石油や天然ガスを埋蔵する。

日本人には、ちょっと馴染みが薄いが、

街並みを見ている限り、周辺国に比べて、お金持ちといった印象。

近年、トルクメニスタンへの入国が緩和され、

シルクロードの遺跡やカスピ海沿岸のヤンギカラ等の特異な自然の景観が、

観光スポットとなっている地獄の門とともにクローズアップされている。

入国が緩和されたとは言うものの、それなりに覚悟が必要。

私の場合は、入国の前に、それがやってきた。

ウズベキシタンのタシケントから、国境に近い町ヌクスへと、早朝の飛行機で飛んだ。

荷物をピックアップしようとベルトコンベアーの前で待つが、

記憶にあるトランクは、いくら待てど出てこない。

案の定、ロストバゲッジ。

カウンターに申し出ると、「お前の荷物は、今、ウルゲンチにある」と言って、スマホの写メを見せられた。

ほぼ同時刻に出発した別の便に乗せられてしまったようだ。

「これからトルクメニスタンに行くので、そちらに送ってくれ」と頼むと、

「そんな便はない」とつれない回答。

後々、ガイドに聞くと、トルクメニスタンへの飛行機は、トルコのイスタンブールかイランのテヘラン位しかないとか。

仕方がないので、現地の旅行会社に頼み込んで、陸路での国境越えを算段してもらい、荷物に巡り合えたのは、結局、3日後だった。

そして、入国手続きは更に大変。

事前にビザを取得していたにも関わらず・・・

トルクメニスタン側のガイドに巡り合えたのは、夕方の4時。

彼は、午前10時から国境で待っていたのだと言う。

そして、今日あったことを忘れて、トルクメニスタン旅行を楽しんでほしいとも。


白色の大砂丘~レンソイス

2024-08-06 14:07:12 | 旅行

レンソイスとは「シーツ」。

まるでシーツのように白い砂丘が広がる。

広さは、1550平方キロメートル。

砂丘の砂の成分は石英なのだそうだ。

この砂丘地帯に展開する水の模様は、雨水による水たまりではなく、

伏流水が浸みだしているいるのだとか。

現に、魚も泳いでいる。

そして、水がないときには、冬眠するのだとか・・・

お手軽な観光は遊覧飛行。

30分程の飛行時間ながら、充分、満喫できる。

レンソイスの雄大な景観は空からでしか、感じ取ることはできない。

とは言っても、地上の水にも触れてみたくなる。

4WDに乗り換えて、簡素な艀で川を渡り、

今にもスタックしそうな灌木帯を抜けると、

憧れのレンソイスに砂丘に到達する。

まさに楽園。

観光施設など何もないのが、ことさら素晴らしい。

それぞれ、砂丘を駆け上がったり、

池の中に飛び込んだり、

思い思いの時間を過ごす。

 


世界最大の滝~イグアス

2024-08-06 13:33:05 | 旅行

イグアスとは先住民の言葉で大いなる水という意味だという。

南米大陸のアルゼンチンとブラジルの二国の国境線に位置する。

滝の周囲には、滝を間近から見るために遊歩道が整備されるとともに、

ホテルなどの一大リゾート施設が広がる。

もちろん直接、乗り入れのできる空港も目を見張るほど立派だ。

遊歩道に向かうゲートを通り過ぎて、スタート地点に立つと、

眼前に壮大な光景が広がる。

文字通り、イグアス~大いなる水。

この年は、異常気象によるものか、例年より雨が非常に多く、

下流域では、洪水が発生してしていると聞く。

アルゼンチン側の遊歩道は、決壊してしまい一部立入禁止となっていた。

観光客が列をなして、滝へ滝へと遊歩道を進む。

ビューポイントでは、記念撮影待ちの列ができ、

世界有数の観光地であることを実感する。

滝に近づくにつれ、水しぶきが舞い上がり、

水着の上に、雨合羽を身に着けていても、その用をなさなくなってしまう。

最大のアトラクションはボートツアー。

救命用具を身にまとい、屋根のない小型のボートで、滝の中へと突入する。

全身に大量の水が襲い掛かり、数十秒後には濡れネズミと化す。

これほど大量の水を一気に被ることは、人生で最初で最後かも知れない。