イグアスとは先住民の言葉で大いなる水という意味だという。
南米大陸のアルゼンチンとブラジルの二国の国境線に位置する。
滝の周囲には、滝を間近から見るために遊歩道が整備されるとともに、
ホテルなどの一大リゾート施設が広がる。
もちろん直接、乗り入れのできる空港も目を見張るほど立派だ。
遊歩道に向かうゲートを通り過ぎて、スタート地点に立つと、
眼前に壮大な光景が広がる。
文字通り、イグアス~大いなる水。
この年は、異常気象によるものか、例年より雨が非常に多く、
下流域では、洪水が発生してしていると聞く。
アルゼンチン側の遊歩道は、決壊してしまい一部立入禁止となっていた。
観光客が列をなして、滝へ滝へと遊歩道を進む。
ビューポイントでは、記念撮影待ちの列ができ、
世界有数の観光地であることを実感する。
滝に近づくにつれ、水しぶきが舞い上がり、
水着の上に、雨合羽を身に着けていても、その用をなさなくなってしまう。
最大のアトラクションはボートツアー。
救命用具を身にまとい、屋根のない小型のボートで、滝の中へと突入する。
全身に大量の水が襲い掛かり、数十秒後には濡れネズミと化す。
これほど大量の水を一気に被ることは、人生で最初で最後かも知れない。