ビクトリアの滝は、アフリカ大陸南東部、ザンベジ川中流部にある滝。
幅2キロメートル、落差108メートルの大瀑布で、ザンビアとジンバブの国境に位置する。
イギリスの宣教師であり探検家リビングストンが1855年に発見したと言われ、
当時のイギリス女王の名を冠して”Victoria Falls”と呼び始めたという。
もちろん、この地域での別の呼び名があることは言うまでもない。
落差、幅、水量から見た滝の規模としては、イグアスの滝と並んで世界最大という。
落差の世界一はエンジェルフォール(ベネズエラ)の978メートルにはかなわないが、
迫力満点の景観は、筆舌に尽くしがたい。
日本における最大落差350mを誇る称名滝(富山県)も、規模と水量においては、足元にも及ばない。
地殻変動により、二つの川が合流し、滝の位置は、国境を跨ぎ、
浸食により少しずつ、上流に向かって移動していると聞く。
国境の移動には、「友情の橋」と呼ばれる”ビクトリア大橋”を渡るのだが、
老朽化が進んでいるようで、人間は一旦バスを降り、車だけ一台ずつ渡っていく。
途中には、バンジージャンプの飛び降り台や、土産物屋があり、
観光地そのものなのだが、橋の維持管理には手が回らないようだ。