トルクメニスタンは、旧ソビエト連邦の構成国の一つで、
1991年に独立した中央アジアの国。
カスピ海に面し、豊富な石油や天然ガスを埋蔵する。
日本人には、ちょっと馴染みが薄いが、
街並みを見ている限り、周辺国に比べて、お金持ちといった印象。
近年、トルクメニスタンへの入国が緩和され、
シルクロードの遺跡やカスピ海沿岸のヤンギカラ等の特異な自然の景観が、
観光スポットとなっている地獄の門とともにクローズアップされている。
入国が緩和されたとは言うものの、それなりに覚悟が必要。
私の場合は、入国の前に、それがやってきた。
ウズベキシタンのタシケントから、国境に近い町ヌクスへと、早朝の飛行機で飛んだ。
荷物をピックアップしようとベルトコンベアーの前で待つが、
記憶にあるトランクは、いくら待てど出てこない。
案の定、ロストバゲッジ。
カウンターに申し出ると、「お前の荷物は、今、ウルゲンチにある」と言って、スマホの写メを見せられた。
ほぼ同時刻に出発した別の便に乗せられてしまったようだ。
「これからトルクメニスタンに行くので、そちらに送ってくれ」と頼むと、
「そんな便はない」とつれない回答。
後々、ガイドに聞くと、トルクメニスタンへの飛行機は、トルコのイスタンブールかイランのテヘラン位しかないとか。
仕方がないので、現地の旅行会社に頼み込んで、陸路での国境越えを算段してもらい、荷物に巡り合えたのは、結局、3日後だった。
そして、入国手続きは更に大変。
事前にビザを取得していたにも関わらず・・・
トルクメニスタン側のガイドに巡り合えたのは、夕方の4時。
彼は、午前10時から国境で待っていたのだと言う。
そして、今日あったことを忘れて、トルクメニスタン旅行を楽しんでほしいとも。