地球の宝さがし

~ 徘徊老人のボケ防止 ~

近くて遠い国~トルクメニスタン

2024-08-25 13:39:55 | 旅行

トルクメニスタンは、旧ソビエト連邦の構成国の一つで、

1991年に独立した中央アジアの国。

カスピ海に面し、豊富な石油や天然ガスを埋蔵する。

日本人には、ちょっと馴染みが薄いが、

街並みを見ている限り、周辺国に比べて、お金持ちといった印象。

近年、トルクメニスタンへの入国が緩和され、

シルクロードの遺跡やカスピ海沿岸のヤンギカラ等の特異な自然の景観が、

観光スポットとなっている地獄の門とともにクローズアップされている。

入国が緩和されたとは言うものの、それなりに覚悟が必要。

私の場合は、入国の前に、それがやってきた。

ウズベキシタンのタシケントから、国境に近い町ヌクスへと、早朝の飛行機で飛んだ。

荷物をピックアップしようとベルトコンベアーの前で待つが、

記憶にあるトランクは、いくら待てど出てこない。

案の定、ロストバゲッジ。

カウンターに申し出ると、「お前の荷物は、今、ウルゲンチにある」と言って、スマホの写メを見せられた。

ほぼ同時刻に出発した別の便に乗せられてしまったようだ。

「これからトルクメニスタンに行くので、そちらに送ってくれ」と頼むと、

「そんな便はない」とつれない回答。

後々、ガイドに聞くと、トルクメニスタンへの飛行機は、トルコのイスタンブールかイランのテヘラン位しかないとか。

仕方がないので、現地の旅行会社に頼み込んで、陸路での国境越えを算段してもらい、荷物に巡り合えたのは、結局、3日後だった。

そして、入国手続きは更に大変。

事前にビザを取得していたにも関わらず・・・

トルクメニスタン側のガイドに巡り合えたのは、夕方の4時。

彼は、午前10時から国境で待っていたのだと言う。

そして、今日あったことを忘れて、トルクメニスタン旅行を楽しんでほしいとも。


白色の大砂丘~レンソイス

2024-08-06 14:07:12 | 旅行

レンソイスとは「シーツ」。

まるでシーツのように白い砂丘が広がる。

広さは、1550平方キロメートル。

砂丘の砂の成分は石英なのだそうだ。

この砂丘地帯に展開する水の模様は、雨水による水たまりではなく、

伏流水が浸みだしているいるのだとか。

現に、魚も泳いでいる。

そして、水がないときには、冬眠するのだとか・・・

お手軽な観光は遊覧飛行。

30分程の飛行時間ながら、充分、満喫できる。

レンソイスの雄大な景観は空からでしか、感じ取ることはできない。

とは言っても、地上の水にも触れてみたくなる。

4WDに乗り換えて、簡素な艀で川を渡り、

今にもスタックしそうな灌木帯を抜けると、

憧れのレンソイスに砂丘に到達する。

まさに楽園。

観光施設など何もないのが、ことさら素晴らしい。

それぞれ、砂丘を駆け上がったり、

池の中に飛び込んだり、

思い思いの時間を過ごす。

 


世界最大の滝~イグアス

2024-08-06 13:33:05 | 旅行

イグアスとは先住民の言葉で大いなる水という意味だという。

南米大陸のアルゼンチンとブラジルの二国の国境線に位置する。

滝の周囲には、滝を間近から見るために遊歩道が整備されるとともに、

ホテルなどの一大リゾート施設が広がる。

もちろん直接、乗り入れのできる空港も目を見張るほど立派だ。

遊歩道に向かうゲートを通り過ぎて、スタート地点に立つと、

眼前に壮大な光景が広がる。

文字通り、イグアス~大いなる水。

この年は、異常気象によるものか、例年より雨が非常に多く、

下流域では、洪水が発生してしていると聞く。

アルゼンチン側の遊歩道は、決壊してしまい一部立入禁止となっていた。

観光客が列をなして、滝へ滝へと遊歩道を進む。

ビューポイントでは、記念撮影待ちの列ができ、

世界有数の観光地であることを実感する。

滝に近づくにつれ、水しぶきが舞い上がり、

水着の上に、雨合羽を身に着けていても、その用をなさなくなってしまう。

最大のアトラクションはボートツアー。

救命用具を身にまとい、屋根のない小型のボートで、滝の中へと突入する。

全身に大量の水が襲い掛かり、数十秒後には濡れネズミと化す。

これほど大量の水を一気に被ることは、人生で最初で最後かも知れない。

 


ジャガーの聖地~パンタナール

2024-08-06 11:11:19 | 旅行

パンタナールの名前の由来は、ポルトガル語の沼地だという。

総面積は、195千平方キロメートル。

ブラジル、ボリビアとパラグアイにまたがり、

海抜80メートルから150メートルに広がる平原地帯。

乾燥と雨季を季節的に繰り返えされ、独特な生態系が形成されているという。

パンタナール・サファリの主役はジャガー。

船着場から専用のボートに乗って、生息域に向かって勢いよく繰り出す。

装備されているのエンジンにはYAMAHAのマーク。

自信満々のガイドに導かれて、川べりを凝視するが、なかなか見つからない。

ポイントを変えては、同じことを繰り返す。

他の船とも無線連絡を取っているようだが、思わしい情報は得られないようだ。

何ら収穫が得られないまま、お昼近くになってしまった。

一旦、ホテルに戻ろうかと話している所に、無線連絡が入った。

船を旋回させて、大急ぎで向かう。

やはり、YAMAHAのエンジンは頼もしい。

暫くすると、岸辺に多くのボートが集まっている場所を発見。

近づいてみると、確かにジャガー。

岸辺に沿って、どんどん移動していく。

ボートの集団も然り。

その時、突然、ジャガーが川に飛び込んだ。

どうやら獲物を確保し損ねたようだ。

ジャガーの大好物はワニ。

川辺には、「どうぞ召し上がれ」とばかりに、ワニの集団が日向ぼっこをしている。

危機意識は、微塵も感じられない。

船頭さんが、「ジャガーのガイドブック」を持っていた。

生息しているジャガーの生活エリア(テリトリー)と顔・体の写真、

それに名前もついている。

一時期は、激減し、絶滅危惧種にしてされたが、保護の甲斐もあって、

随分と回復してきているようで、この日も、3頭にお目に掛かった

サファリのお目当ては、数多くの種類の鳥たちはもとより、

カワウソとカピバラ。

動物園でお馴染みの動物だ。

はじめは、「あ、いたいた」と叫んでいたが、

ホテルの近くの道路を集団で移動していくカピバラにお目に掛かると、

満腹感を覚えた。