アイスランドの首都レイキャビクは北緯65度。
東アジアでいえば、シベリアとアラスカが対峙する
ベーリング海と北極海の境目あたり。
当然のことながら、氷の世界が広がっている。
日本の寒い地域でよく目にする雪の世界とは対照的である。
一方、ユーラシアプレートを挟み、ちょうど日本の真反対側に位置するため、
火山と温泉の宝庫で、国土の中央を”ギャウ”呼ばれる断層帯が走っている。
これは、水道の水が飲めることとともに、日本との共通点。
ただ、大きな違いは、地熱利用が盛んなこと。
ここは、そろそろ日本も見習いたい。
ビールはすこぶる美味しいが、とても高額。
中ジョッキが1200~1500円位。
それでも、毎日のように胃袋に入れてしまう。
外気温が氷点下の中にあっても、熱燗がないのだから選択肢はない。
最大のアトラクションは、溶けながら、極めてゆっくり流れる氷河の亀裂を巡る洞窟探検。
“スーパーブルー”と呼ばれている。
観光客が安全に通行できるよう、階段を削り出したり、ロープを張ったり、
ヘルメットや軽アイゼンも貸してくれる。
氷の洞窟の中から、透けて見える外界は、例えようもない青色を発色している。
オーロラは、肉眼では、靄のように見える。
ホテルの部屋で寛いでいると、「出てるヨ~!」と声を掛けられた。
建物の屋上に、急いで駆け上がったが、今一つピント来ない。
「カメラで写さないと・・・」と言われるがまま、シャッターを押すと、緑色に変化した。
摩訶不思議な現象に、驚愕するばかりである。