アベノミクスのプラス効能 ~ マクロ雇用情勢は改善傾向を継続中

2014-03-28 16:31:27 | 日記
今日、総務省が発表した「労働力調査(基本集計) 平成26年(2014年)2月分」によると、先月の就業者数や雇用者数、完全失業率などについては次のようなもの。

 ・就業者数6238万人(前年同月比41万人増)
 ・雇用者数5544万人(前年同月比29万人増)
 ・完全失業者数232万人(前年同月比45万人減)
 ・完全失業率3.6%(前月比0.1ポイント減)

2012年からの毎月の推移を見ると、下の資料の通り。先のブログ記事で書いたように、賃金水準という点では未だアベノミクスの効能が現れているとは言えないが、マクロ雇用情勢という視点では安倍政権になってから確実に好転しつつある。個別のミクロ雇用情勢はそれぞれ異なるし、『雇用情勢格差』は必然のこと。

アベノミクスへの評価には厳しいものが多々出されているが、どれに注目するかで評価は異なるものだ。否定や批判ばかりしていると、効能を見逃してしまい、実態を誤認してしまう。もっとも、一般的に最も景気動向を体感するのは、実質GDPや賃金の水準。我々国民が特に肌で感じるのは賃金水準に違いない。政府からの強い賃上げ要請もあってか、今年の春闘は一部の大企業のベア実施をもたらした。これが中堅・中小企業などに拡がっていくには、今の傾向が続いたとしても、まだ少々時間を要するだろう。



<資料>

(出所:総務省統計局資料