軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 9月22日(水) おかげさまで67周年 119

2010-09-22 20:30:07 | 日記
 
 通勤途中で、いつもどおり軽井沢病院前の表示を見ると、25℃でした。
 この時期に軽井沢で朝から25℃というのは尋常(小学校)ではありません。
 また夏に逆戻りか、相当暑くなるのかなあ、と思いきや、Yahoo!の天気情報では、26℃までしか上がらなかったことになっています。
 今日がそうだというわけではありませんが、一日の最高気温と最低気温の差がわずか2~3℃、つまり、一日中ほぼ同じ気温、という日があるのも、軽井沢の特徴だと思います。
 今日は、日中、暑くないということはありませんでしたが、確かに、我慢できないほどの暑さではありませんでした。
 
 今夜は「中秋の名月」。
 いつもより長かった職員会議を終え、東の空を見ると、稲光のする白く厚い雲の上に、小さな満月がぽっかりと浮かんでいました。
 天気が悪いという予報でしたが、わずかな時間でも、こういう日に月が見られてよかったなあと思います。

 8月22日(日)に行われた、第2回軽井沢検定の結果が届きました。

 おかげさまで3級に合格しました。
 自分に"Applause"-パチパチ。
 皆さんの陰ながらのご声援(があったかどうかわかりませんが)、ありがとうございました。
 このブログで、教頭さんも受検すると書きましたので、教頭さんの結果も、私同様に、合格した場合にはお知らせしないといけません。
 残念ながら合格・・・もとへ、見事合格でした。
 検定の前夜、松本でどうしても出ないといけない宴席があり、しっかりやって結局その晩は松本に泊まることになり、早朝に松本を出発して電車に揺られて軽井沢に帰って来たため、当日は「口をきくのもつらい」と言っていたのに、大したものです。
 むしろ、その方が調子がよかったのではないかとも思いますが、いずれにしても、おめでとうございます。

 今回の検定のデータが同封されていましたので、その一部を紹介します。

 3級は受検者128名、合格者73名、合格率57.0%、2級は受検者82名、合格者39名、合格率47.6%でした。
 (今回の検定問題は、軽井沢観光協会のホームページからご覧いただけますが、実はこれが結構難しいんですよ。軽井沢に相当詳しい人でも、勉強しないと70点の合格ラインは超えないと思います。どれ位難しいか、ぜひ一度ご覧ください)
 年代別では、最も多く受けたのは60歳代、続いて50歳代、その次が40歳代で、この3つの年代で全体の約3分の2、67.6%を占めています。
 地域別では、軽井沢町内が121名で最も多く、続いて東京都24名、軽井沢町以外の県内23名、埼玉県16名、群馬県8名、神奈川県6名、千葉県6名などとなっています。
 軽井沢町以外の受検者が半分弱(ジュン・サンダースin「サインはV」 )もいるというのは驚きです。
 2級の最高点は96点、3級の最高点は97点でした。
 結果通知によると私の得点は92点となっていました。
 いやいや、そうなると、結構惜しかったんじゃないですか。
 もう少しで最高点だったと言えば言えますが、欲を言えばキリがありませんし、まあ、この辺が私の「精一杯」でしょう。

 そして、お知らせすると言っていた、合格者本人に与えられる、その「特典」ですが、
 ① 旧三笠ホテル、堀辰雄文学記念館、軽井沢町植物園など、町内20館の入場が、再来年の3月末日まで、何回でも無料
 ② 旧軽井沢でやっている、軽井沢観光人力車の1000円相当の乗車時間延長と粗品進呈
と、2つ書かれていました。
 利用する際には、写真左下の合格証カードを見せる必要があるようです。
 1年半、町内のほぼすべての施設に何度でも無料で入場できるというのは、軽井沢好きにとっては相当な「特典」のように思います。
 実は、何年も軽井沢で働いているのに、旧三笠ホテルと三五荘以外には入ったことがありません。
 しかも、どちらも今年になって仕事で行ったのです。
 実際に行ってみると、どちらも「ほーっ」というような施設でしたし、展示品も「へーっ」というようなものがたくさんあり、「ふーっ」これならもっと早く見に来ればよかったなと思いました。
 せっかくなので、これを機にあちこちに行ってみようと考えています。

 「おかげさまで○○周年」は、よくコマーシャルで使われるキャッチコピーです。
 「おかげさまで」だけではおもしろくないので、軽高の創立(昭和18年、町立軽井沢高等女子校)以来の年数を加えてみました。
 本校の歴史は、ホームページのトップ「学校紹介」からご覧いただけます。

 9月21日(火) 「余人をもって代えがたい」は最高の褒め言葉 118

2010-09-21 21:56:41 | 日記
 
 学校評議員で、画家・美術家の宗田光一さんとの連携が実現しました。

 本校の学校評議員実施要領では、
「関係者が協力してよりよい学校創りを行うという観点から、(学校評議員の)学校との連携や学校への支援・協力等について検討し、実施する」
と謳っていて、選出母体があるか、公募かにかかわらず、軽高との連携活動をお願いしています。
 学校評議員の皆さんには、その趣旨を理解していただき、学校づくりの「当事者」として、様々な形で発言していただいたり、ご支援やご協力をいただいています。
 宗田評議員さんからは、「ぜひ授業をやらせてもらいたい」とのお話を以前からいただいていました。

 宗田さんは、片道57kmの道のりを、金曜日の軽高会議に続いて、今日もやって来てくださり、6限目の3年選択(学校設定科目)「総合芸術」で、自分の生い立ちや画家を目指した理由、何にこだわって絵を描いてきたか、などを話してくれました。
 放課後は、美術大学を志望している生徒を中心に美術部の指導もしていただきました。
 
 私も6時間目の授業は一緒に参加させてもらいました。
 一般論でなく、ご自身の経験と考え(信念)を話されるのですから、まさに宗田さんにしかできない講義でした。
 生徒の質問・感想も、美術に対する思いを語る真剣なものから、「収入はどれくらいですか?」という爆笑を誘うものまでありました。
 宗田さんの話で一番印象に残っているのは、「絵を描く仕事は、自分も自分以外の人も幸せにできる仕事」「自分らしさとは何かを追求して、自分にしか描けない絵を描くようにしている」というところでした。
 これはどの職業にも共通していることかもしれません。
 宗田さんは、何度も「貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」と言って帰って行かれました。

 教育の世界でも、いろいろなタイプの教員がいます。
 学校教育はチームワークですし、多様な生徒がいるのですから、いろいろなタイプの教員がいていい、むしろ、いた方がいいと思いますが、どんなタイプであれ、「余人をもって代え難い」と言われるようになると、かなりいい仕事をしているような気がします。
 (以前から思っていましたが、「余人をもって代え難い」って、相当嬉しい褒め言葉ですよね。"only one"ってことですからね。)
 何をすることが子どもたちにとって一番いいのか、そしてそのために自分ができることは何なのか、といったことを、一人の教育者として真剣にとことん突き詰めていくと、自分がこれこそ大事だと思う部分に毎日全力で力を注ぐことになり、その結果、その部分に関してはほかの誰にも負けないだけのものを自然と身に付けることになりますし、そうなれば、いい意味で、嫌でも個々の教員の個性が出ざるを得ないから、「余人をもって代え難い」ということになるのではないかと思います。

 2学期の中間テストが、来週の火曜日と水曜日にあります。
 今日から3つの学年とも「テスト前補習」が始まりました。
 必ず出なさい、という指定者補習と、やる気のある生徒はこの指とまれ、という希望者補習の両方を本校では行っています。
 先生たちは、テスト問題作成や進路指導、生徒指導などで忙しいのに、本当にありがたいことです。
 過日、知り合いの本校1年生の保護者から「高校に入ってから、中学の時よりずっと勉強していますよ」という、当たり前と言えば当たり前、喜ばしいと言えば喜ばしい話を聞きました。
 やればやるほどできる、できるからまたがんばる、といういい循環に入っているのだそうです。
 テストができるとかできないということは、もちろん大事なことですので、それも大切にしながら、さらに言えば、様々な機会を通じて、社会に出たときに役立つ「力」を身に付けてくれるともっといいな、と思っています。

 9月17日(金) まさに軽高会議 Bravo ! 117

2010-09-17 18:46:00 | 日記
 
 今日は、いつもの私のブログの書き方と、一般的に世間でよく見られるブログの書き方の、中間のような書き方をします。
 すべての「文」を改行し、内容のまとまりで段落をつけるという書き方ですが、この方が読みやすいかもしれない、と思ったからですが、改行が増えますので、必然的にいつも以上に行数が長くなります。
 ご容赦を。

 先日取材のあった、軽高の校歌の記事が、今日付けの『小諸新聞』と『佐久市民新聞』に掲載されました。
 記事はトップページからご覧いただけます。
 新聞を学校に送ってくださったので、お礼の電話をしました。

 さて、今週一週間、「授業互観ウィーク」でした。
 全部の先生の授業を観られたらいいなと、欲張りにも思っていたのですが、なんの、予定の半分も観ることはできませんでした。
 なんやかやといろいろあるもんです。
 「今週観られなければ来週以降で」ということにしてあるので、時間をみて全部の先生の授業を観たいと思っています。

 先生方には次のように話しました:
「忙しいかもしれないが、時間を作って、お互いの授業を観ましょう。
 1時間全部を観ないと失礼だと考える必要はありません。
 観ないよりは、たとえ5分でも10分でも観て、感じたことを授業者に伝え、自分の授業にも生かしましょう。
 特に若い先生は、授業を観ることはもちろん、ほかの先生に声をかけて、自分の授業を観てもらってください。
 お互いがお互いを高めることが、仲間であること、同僚であるということです」と。

 せっかく初めて設けられたものですので、この期間に、多くの先生が多くの授業を観てくれていたらいいなと思っています。
 現実的には、こういうことがないとなかなか授業を観合うきっかけにならないということはありますが、教科内でもいいし、親しい仲間内でもいいので、どんどん日常的に互観が行われるともっといいなと思っています。

 そんな中、ある先生の行動に驚かされました。
 今回授業を観た場合には「授業互観票」という、進路学習指導係が用意してくれたA4判のプリントに、「よかった点」と「改善点」をそれぞれ必ず1つ以上と、その他の感想を書いて、個人のボックスに入れることになっています。
 ですので、授業者は、授業互観票がボックスに入れられるのを待つ、という行動をとるのが、まあ一般的だと思いますが、その先生は、授業が終わった後、すぐに私のところにやって来て「突然お見えになったのでビックリしました」と言いながら、「どうでしたかなねえ」と感想を訊き始めるのです。
 しかも、別段意気込むわけでもなく、「授業を観てもらったんだから、それが当たり前でしょ」とでも言わんばかりに、実に自然なのです。
 授業を観ている時に書いた「授業互観票」を渡して感想を言いつつ、その前向きかつ自然な姿勢に、感心しきりなのでした。(本人にはその旨を伝えました)

 4時から5時半過ぎまでは、「軽高会議」が開催されました。
 写真は、事務局が用意してくれた、結構な厚さの会議用資料です。

 軽高会議に出席したのは、ちょうど10年ぶりです。
 確か同じ同窓会館でやっていた、とか、生徒の○○がいい発言をしたんだよな、とか、以前の様子はおぼろげに覚えている程度ですが、今回の会議は、予想を上回るすばらしいものでした。
 生徒は、事前にきちんと話し合って、提出する議題とその提案理由を用意していました。
 しかも、質問に対して答えられるだけの十分な準備をしていました。
 その場で自主的に挙手をして発言する生徒もいました。
 保護者代表や職員からも積極的にどんどん意見が出されました。

 「招待者」として、オブザーバー参加をいただいた、学校評議員の松葉さんからは、
「生徒代表が見識を持って発言しているのがすばらしい。今日の議題はすべて、生徒・先生・保護者・地域住民、みんなで検討すべきもの。難しい課題もあり、実現できるかどうかはわからないが、私もできる限りの協力をしたい」
との言葉をいただきました。
 同じく学校評議員の宗田さんからは、
「まず、高校でこういう会議が行われていることに驚いた。生徒の皆さんから提案することに先生方が反対する場合もあるだろうが、それはすべて『心配』からくるものだ。先生方のその心配がなくなるように、生徒の皆さんが行動できれば、いろいろなことが実現していく。がんばってほしい」
と、生徒への激励の言葉をいただきました。
 私からは、
「次回の軽高会議までに三者それぞれが今日の「宿題」を検討してくるのは当然だが、生徒会で、例えば先生との意見交換会とか、次の軽高会議までにやりたいことがあれば、顧問と相談してどんどんやったらいい」
と伝えました。

 今日のために準備をいただいた、事務局の秋山先生、小宮山先生、増田先生、佐藤先生、生徒会の諸君、ご参加いただいた保護者代表の皆さん、教職員、オブザーバー、そして学校評議員のお二人、皆さん、お疲れ様でした。
 取材に来ていただいた、軽井沢新聞とFM軽井沢も、ありがとうございました。 

 軽高会議終了後、6時半からは、2学年の修学旅行保護者説明会が行われています。
 2学年の行事ですが、3学年の担任が駐車場係を自ら買って出てくれています。
 2学年の先生は、駐車場係も含めて、受付だとか会場準備だとか、それぞれ役割分担が決まっているのですが、特に駐車場は混雑時にはいくら人がいても足りないので、昨年自分たちの学年がやってみて不足しそうな所を黙って補ってくれているのです。
 実にすばらしいことだと思いました。
 私は、先程、冒頭の挨拶だけして来ました。
 学年の先生以外に、教頭さんが最後まで出てくれています。
 会場から校長室に戻ってくる時、遅れてきた保護者のために3学年の先生がまだ駐車場係をしてくれていました。
 会が始まり、引率職員の紹介もあるので、2学年の先生は全員、会場の同窓会館に行っているのです。
 修学旅行は、他に比べて圧倒的に大きなお金を使う一大イベントですし、昨年の新型インフルエンザへの対応のように、危機管理をどうするかということもあります。
 行程を知っておいていただく必要もあります。
 保護者の皆さんには、いろいろと事前にご理解いただいておかないといけないので、わざわざ集まっていただいている訳です。 
 問題はなく、中身はある、という、いい修学旅行になりますように。

 ・・・と、書いてみて、どうもこちらの方が読みやすい気がします。
 今後しばらくは、このパターンで書いていきたいと思います。
 それにしても、こういう書き方をすると、1回の分量がとてつもなく長いですね。
 減ら(す努力を)します。

 なお、昨日までの日記も折を見て徐々にこの書き方に変更したいと思っています。

 9月16日(木) ここに幸あり 116

2010-09-16 23:58:57 | 日記

 放課後、明日が試験という3年生と面接練習を終え、校長室で、今日の授業アンケートの集計をするため、パソコンに集中していた時です。
 「コン、コン」と窓を叩く音がするので、そちらを見ると、2年生の女子生徒が一人、こちらを向いて「校長先生、これ、そこの芝生で見つけた四つ葉です」と、一か所だけ開けた窓から、クローバーを差し出します。
 近づいて行ってそれを手に取り、「おっ、すごいねえ」などと会話をした後、返そうとすると「どうぞ」と言うので、お礼を言って、もらいました。
 その生徒は、ニコリと笑って、手を振って帰って行きました。
 たまたま校長室前の芝生を見ていて見つけたのか、私にくれるために見つけてくれたのか、それは訊きませんでした。
 どっちにしてもありがたく、嬉しいことです。
 早速ファイルに挟み込んだのが、写真です。

 集計する授業アンケートというのは、今日の5時間目に1年生に行った特別授業に関して取ったものです。
 2週間くらい前だったでしょうか、1年生の英語を担当する先生方が校長室にやってきて、英語の授業をやってもらえないか、と言います。
 担当の先生の出張で、2講座が同時に自習になるということもあって、初めはその2つの講座の授業を一緒に、ということだったのですが、英語科の中でいろいろと話をしていくうちに、どうせなら1年生全員を対象に、となったと言います。
 (私が英語の教員免許を持っていることを知っていたんですね。←これは冗談ですよ)
 スケジュールを見ると空いていたので「私でよければ」と返事をし、「教科書の続きかなんかをやればいいんですか?」と訊ねると、「中学時代から英語が苦手な生徒もかなりいるので、ぜひ校長先生に、生徒が英語が好きになるような話をしてもらいたいんです」と、ここぞとばかりにどんどんハードルを上げてきます。
 そんな、一番高いと言っていもいいようなハードルが提示されてしまったので、結果は保証できないが、自分なりに精一杯やる、ということで引き受けました。

 1000人以上を前に講話(講演)をしたことはありますが、90人以上の生徒に授業をするのは初めての経験です。
 講演とか講話というものと授業は似てまったく異なるものだと思います。
 さて、今日の授業です。
 同窓会館の2階に椅子だけ出し、生徒は、学年で用意した硬い下敷きにプリントをはさんでいます。
 留学生のナタリーもいます。
 先生方も何人か聞きに来ています。
 今日の授業に取り組む姿勢としてのPTA(Participate=参加する、Think=考える、Add=身に付ける)なんていう、つい一昨日思いついたことを訴えながら、リスニングの時間や発音の時間のほかに、考える時間、作業の時間、グループワークの時間などを入れて、一方通行にならないように、飽きないように、生徒とのやり取りを中心に進めました。

 教頭時代には、英語の授業も、そしてなんと現代社会の授業もやりましたが、英語を教えるのは、小諸高校の教頭の時以来で、実に5年ぶりです。
 ここ1週間くらい、不十分ながら時間を見つけて準備をしてきましたが、どの程度の反応があるか、久しぶりなのでどの程度の授業ができるか、やってみないとわからないこともあり、若干不安もありました。
 結果的には、自分としては、まあまあ、自分なりの授業はできたと思いますし、アンケート集計結果をみると、「今日の授業がよくわかった」「ある程度わかった」が96.6%、「授業がとてもおもしろかった」「まあまあおもしろかった」が91.0%、「授業を聞いて日本語や英語に、とても興味がわいた」「少しは興味がわいた」が84.3%、「授業を聞いて英語の勉強をますます頑張ろうと思った」「ちょっと頑張ってみようと思った」が86.5%という数字でした。
 そりゃ、欲を言えば、全部100%でないのは残念ですが、50分の授業1回ですから、「英語が嫌い」という生徒が、たとえ何人かでも、少しでも興味を持ってやる気になってくれたとすれば、また、「英語に興味がある」という生徒が、さらに興味を持ってくれたとすれば、よかったかな、と思っています。
 授業をやることが決まってから「校長先生、授業やるのは楽しいでしょ?」とずっと言い続けてきた教頭さんが、昼間の出張から帰ってきて、私の顔を見るなり「肩の荷が降りたような、すっきりしたような表情をなさっていますね」と言いました。
 「楽しい」「肩の荷」「すっきり」、全部正解です。

 昼間、「軽井沢高原文庫」の大藤(おおとう)副館長さんが見えて、10月11日(月)まで開催している「文士と宿 軽井沢」展のちらしを人数分お持ちになり、この間は軽高の生徒・教職員は無料で入館できるようにします、と言っていただきました。
 「小・中も無料にします。小・中は町立だからですが、軽井沢高校も町にある唯一の高校ですからね」と、嬉しい限りです。

 昨日くらいから相当寒いので、さすがに今日は、朝の挨拶から一日、半袖の上にフリースを着込みました。
 今朝からは身体がだるく、鼻がズルズルし始めました。
 気持ちだけではどうにもならず、飲み会の後でもないのに、ブログを書いている途中で寝てしまい、また起き出して書き始め、こうして何とか最後まで来ました。
 ひょっとすると風邪かもしれません。
 でも、私はめったに風邪はひかないんですがねえ。

 9月15日(水) 名月赤城山 115

2010-09-15 23:58:44 | 日記

 今朝校門の挨拶を半袖でするのは、「肌寒い」を通り越して、完全に「寒い」状態でした。
 いつもどおり通勤途中で軽井沢病院前の表示を見ると、気温は「13℃」。
 昨晩学校から帰る時に既に16℃でしたから、さもありなん。
 おまけに朝から雨。
 (軽井沢だけに)横川から、いや、横から霧雨が吹き込んできて、傘が役に立たないほどでした。
 結局、一日中、校長室の窓は開けず仕舞いでした。

 毎朝少し早めに起きて、アクセス数をチェックしながら、前日にアップしたブログを読み直して、内容や表現をチェックし手直しするのが日課になっています。
 ブログを書いた当日も、何度も読み返し、推敲してからアップするようにしていますが、文章は酒造りと一緒で、「寝かせる」時間が必要です。
 その時は「完璧」だと思っても、一旦その文章を頭から消し去って再度読み直してみると、直したくなる箇所が必ず出てきます。
 そういう箇所は、いつまで経ってもなくならないのですが、一晩「寝かせる」ことで、自分なりには完成度が一気に高まるので、そんなことを日課にしているのです。

 そんな訳で、今朝、いつもどおり校長ブログを見ると「あれー?!」ということに気付きました。
 9月なのに、テンプレート(ブログのデザイン)が「風鈴」なのです。
 確か7月の頭に、夏らしいものにしたいと、4月以来の「新緑」から「風鈴」に変更した記憶がありますが、ずっとそのままだったのです。
 人間、瞳に映っていても、実際には「見えていない」ことがたくさんあるんですね。
 毎日見るものなので、当り前になっていたのかもしれませんし、つい最近までずっと暑い日が続いていたので、違和感がなかったのかもしれません。
 あるいは、疲れが出て注意力がなくなっているのかもしれません。
 調べてみると、今年の十五夜=中秋の名月は、来週の水曜日。
 旧暦の秋の中日が近づいている時に、今更風鈴はないだろうと思って、こりゃ、変えるしかないわと、一番よさそうなものに変えてから出勤しました。

 学校に着いてからまた時間をかけて、それ以上にいいものがあるかもう一度確認しようと思っていたのですが、めざましテレビの「今日の占いカウントダウン」で運勢第1位だった割には、ついていません。
 朝から学校のインターネットがつながらず、本校のコンピュータ関係の拠り所、須澤先生があれやこれやとチェックしてくれたにもかかわらず、しばらく原因が特定できませんでした。
 それもそのはず、結局、契約しているNTTの回線の不調であることがわかり、昼頃には復旧したのですが、それまでは朝変えたテンプレートのままでした。
 昼前後にアクセスした方は、次から次へとブログのテンプレートが変わるのをご覧になったかと思いますが、一覧の中からよさそうなもの10数種類のデザインを実際に試してみて、現在のテンプレートにすることにしました。
 ご意見・ご感想をお寄せください。

 授業互観ウィーク3日目、今日は4人の先生の授業を観ました。

 放課後には、上田養護学校の教育相談専任教諭の万年先生をお迎えして、特別支援教育の職員研修会を実施しました。
 本校の特別支援教育コーディネーター、岩下先生の企画で、話の内容は発達障害に関するイントロダクションといったものでしたが、講演終了後、個別の相談にものっていただきました。
 今後は、例えば、障害のある生徒に対する実際のソーシャルスキルトレーニング(社会適応訓練)をどうしたらいいか、という一般的な研修とか、具体的な個別のケーススタディ(事例研究)などを実施して、教員一人一人の力量をさらに高めていくことが必要なのではないかと感じました。

 金曜日に行われる「軽高会議」に関して、写真のように生徒昇降口にポスターを掲示したり、各クラス掲示用のチラシを作ったり、生徒会本部で打ち合わせ会を行ったりして、担当の秋山先生を中心に、着々と準備が進んでいるようです。

 夜の8時半過ぎから、教頭さんに手伝ってもらって、明日の授業のプリントを用意しました。
 明日の5時間目に、1年生全員を対象とした特別講座を受け持つことになったからですが、この詳細はまた明日報告します。