学校評議員で、画家・美術家の宗田光一さんとの連携が実現しました。
本校の学校評議員実施要領では、
「関係者が協力してよりよい学校創りを行うという観点から、(学校評議員の)学校との連携や学校への支援・協力等について検討し、実施する」
と謳っていて、選出母体があるか、公募かにかかわらず、軽高との連携活動をお願いしています。
学校評議員の皆さんには、その趣旨を理解していただき、学校づくりの「当事者」として、様々な形で発言していただいたり、ご支援やご協力をいただいています。
宗田評議員さんからは、「ぜひ授業をやらせてもらいたい」とのお話を以前からいただいていました。
宗田さんは、片道57kmの道のりを、金曜日の軽高会議に続いて、今日もやって来てくださり、6限目の3年選択(学校設定科目)「総合芸術」で、自分の生い立ちや画家を目指した理由、何にこだわって絵を描いてきたか、などを話してくれました。
放課後は、美術大学を志望している生徒を中心に美術部の指導もしていただきました。
私も6時間目の授業は一緒に参加させてもらいました。
一般論でなく、ご自身の経験と考え(信念)を話されるのですから、まさに宗田さんにしかできない講義でした。
生徒の質問・感想も、美術に対する思いを語る真剣なものから、「収入はどれくらいですか?」という爆笑を誘うものまでありました。
宗田さんの話で一番印象に残っているのは、「絵を描く仕事は、自分も自分以外の人も幸せにできる仕事」「自分らしさとは何かを追求して、自分にしか描けない絵を描くようにしている」というところでした。
これはどの職業にも共通していることかもしれません。
宗田さんは、何度も「貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました」と言って帰って行かれました。
教育の世界でも、いろいろなタイプの教員がいます。
学校教育はチームワークですし、多様な生徒がいるのですから、いろいろなタイプの教員がいていい、むしろ、いた方がいいと思いますが、どんなタイプであれ、「余人をもって代え難い」と言われるようになると、かなりいい仕事をしているような気がします。
(以前から思っていましたが、「余人をもって代え難い」って、相当嬉しい褒め言葉ですよね。"only one"ってことですからね。)
何をすることが子どもたちにとって一番いいのか、そしてそのために自分ができることは何なのか、といったことを、一人の教育者として真剣にとことん突き詰めていくと、自分がこれこそ大事だと思う部分に毎日全力で力を注ぐことになり、その結果、その部分に関してはほかの誰にも負けないだけのものを自然と身に付けることになりますし、そうなれば、いい意味で、嫌でも個々の教員の個性が出ざるを得ないから、「余人をもって代え難い」ということになるのではないかと思います。
2学期の中間テストが、来週の火曜日と水曜日にあります。
今日から3つの学年とも「テスト前補習」が始まりました。
必ず出なさい、という指定者補習と、やる気のある生徒はこの指とまれ、という希望者補習の両方を本校では行っています。
先生たちは、テスト問題作成や進路指導、生徒指導などで忙しいのに、本当にありがたいことです。
過日、知り合いの本校1年生の保護者から「高校に入ってから、中学の時よりずっと勉強していますよ」という、当たり前と言えば当たり前、喜ばしいと言えば喜ばしい話を聞きました。
やればやるほどできる、できるからまたがんばる、といういい循環に入っているのだそうです。
テストができるとかできないということは、もちろん大事なことですので、それも大切にしながら、さらに言えば、様々な機会を通じて、社会に出たときに役立つ「力」を身に付けてくれるともっといいな、と思っています。