軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 9月11日(土) ガチョ~ン 111

2010-09-11 22:19:07 | 日記

 田澤教頭さんと、今日のスケジュールは、午前中は学校で仕事をして、午後は野球部の応援ていうもんだね、と話していました。

 通勤途中、朝の軽井沢病院の前の表示は23℃を示していました。
 お昼前に同じ場所を通りかかると28℃になっていました。
 そんな、ぐんぐん温度が上がる中、学校のグラウンドでは、アイスホッケー部が、陸上部並みのきつい「陸トレ」をこなしていました。
 今年の冬のインターハイのアイスホッケー競技は軽井沢で開催されます。
 全校応援も検討し始めているところです。
 そのきつい練習を見ながら、地元で「いいところ」を見せるためにも、いまを必死でガンバレ、と心の中で応援しました。

 教頭さんとお昼前には学校を出て、北信越予選が行われている県営上田野球場に向かいました。
 結果は・・・、やりました、今シーズン公式戦初勝利を収めました!
 ヨッシャーッ!
 相手は望月高校。
 同じ「地域高校」で、同じように部員が少ない中、一生懸命がんばっている学校です。
 佐藤監督も、吉澤部長も「結果は、やってみないとわかりません」と言っていたとおり、途中までは、一進一退。
 競り合いの中で、軽高が抜け出し、結果的には6回11対1のコールドゲームでした。
 好感の持てる、締まった試合で、さわやかな感動を覚えました。
 たくさんの保護者に加えて、生徒指導の山極先生、1学年の宮坂先生、渋谷先生、それに同級生を応援に来た生徒たちもいて、春よりもたくさんの応援がありました。
 「同じ学校のほかの人や部活」を応援しようという気持ちが、これまで以上に出てきたことを嬉しく思います。

 その日の最終試合を行ったチームの部員は、試合終了後、トイレやベンチや入口など、球場のいろいろなところを(感謝の気持ちを込めて)清掃することになっています。
 写真は、清掃終了後、外に出てきた部員・マネージャーと、佐藤監督、吉澤部長を撮影したものです。
 春と比べて、挨拶も態度も表情も動きの機敏さも格段によくなっています。
 間違いなく、日々の「Plus One」の積み重ねの成果だと思います。
 明日は、小諸南城球場で絶好調の対上田染谷丘戦。「気合いを入れて、いい試合をやってくれ」と激励しました。

 球場の本部に挨拶に行くと、東信地区副支部長の野沢南の土屋校長さんと理事長の上田東の両角先生がいました。
 両角理事長さんは、さすがですね、すぐに「一昨年の秋の大会以来の勝利です。おめでとうございます」と、蓄えたヒゲを揺らしながら情報を提供してくれました。
 そして、「軽井沢高校で先生と一緒だった、国語の宮崎先生が、軽井沢高校の校長ブログが面白いというので、それ以来私も見ています」とおっしゃる。
 「それは、それは、ありがとうございます」とお答えしました。
 でも、そうなんですね。
 ちょうど2年ぶりの勝利ということなんですね。
 よくがんばったなあ。
 ますます嬉しいことです。

 野球の試合の途中で、春高バレー予選東信大会の結果が入ってきました。
 男子は1回戦に勝ち、2回戦は優勝候補の小諸に1-2。
 女子は古豪上田に1-2。
 どちらも大健闘でした。
 少ない人数で、本当によくがんばりました。
 野球の応援に来た生徒のうち何人かは、バレーボールの応援を終えて野球の応援に駆けつけたと言います。
 なんということでしょう(by「劇的ビフォーアフター」)。
 考えられない程、気持ちのある生徒たちです。

 野球部の勝利はもちろん、それ以外にも上に書いたようないいことがいっぱいあったので、教頭さんと小諸で「祝杯」を上げました。
 休みの日という気楽さもあって、二人で「うちはいいよなあ」「がんばっているよなあ」「すごいよなあ」「たいしたもんだよなあ」と何度も何度も言い合いながら、結局4軒を次々とハシゴして、少し前に家に帰り、こうしてブログを書いているところです。
 (1軒1軒は短時間ですので、1軒で飲むのと時間も金額もそんなに違いません。念のため)
 本当に嬉しい一日になりました。

 Yahoo!のニュースでは、元クレージーキャッツの谷啓さんが今日亡くなったと報じています。
 谷啓さんの「ガチョ~ン」はあまりにも有名で、娘たちが小さい頃、何かというと「ガチョ~ン」とやって笑わせていたことを思い出しました。
 「谷啓」は、尊敬するアメリカのミュージシャンでコメディアンの「ダニー・ケイ」をもじったもの、谷啓さん自身もトロンボーン奏者として有名でした。
 「ガチョ~ン」は、マージャンでパイを積もるときの仕草らしいのですが、今ここにある空気を全部吸い取ってしまう動作なのだと、谷啓さんご本人がかつて語っていました。
 ご冥福をお祈りします。