犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

こんちゃん雲に乗る。

2018年06月05日 | おせわがかり日誌

よく晴れたある日の朝、こんちゃんは雲に乗りました。

下を見ると、おとうさんとおかあさん。車でおうちに向かっています。

「おーい、おーい」

雲の上から呼んでみたけど、聞こえないみたい。

「なんじゃ、おかあさんのやつ」

こんちゃんは雲に乗って、ぷかぷか、お空を旅します。



・・・というようなお話が、浮かんでは消えて、ひとり笑い。



こんちゃん、お空に行きました。


焼香からお別れのときは、さすがに泣けてきたけど、なんだか、不思議な予感があって、きっとまた会える気がするのです。



なんの根拠もないんだけれど、強いて言えばひとつ、オレコとおとうさんが、こんちゃんの爪音を聞いて顔を見合わせ、ふたり走って、こん部屋に確認しに行ったことがありました。

しかも、2回です。

わたしは台所で水仕事をしていて、その音は聞いていないのですが、別のときに、こんちゃんが頭をぶつけるのとよく似た音を幾たびか聞きました。
独特の音なので、ほかの音と間違えているわけじゃないと思うけど、何せ、時期が時期だし、期待で耳が勘違いしてるのかもな、と、気にしないことにしていました。



でも、何の霊感もない(お父さんは大槻教授と考えはだいたい一緒)同じ哺乳類だとしても別の種であるふたりが、何らかのサムシングを同時に感じたわけで、やっぱりあるいはひょっとして。



亡くなった翌日は普通のつもりで、非常にぼんやりしていて、仕事もミスしたり、電車は乗り過ごすし、失敗ばかりしていたけれど、ここのところ、のびのびしているのは、まったく根拠はないけれど、なんだかまた、会える気がしているからなのと、空に昇ったときからかな。心の中に、いつも、いてくれる気がするからです。



わしたち、いつも一緒じゃもんね。