犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

おもちゃのはなし。

2015年07月22日 | おせわがかり日誌



こんちゃんがボール好きというのは、

ちょっと前、たまたま発見したことだった。

発見して「いつかボール買ってあげるね」と約束して、そのままになっていた。




ここのところ暑い日が続いて、こちら、

昼間の熱気が1日中残るさいたまけんなため、

オレこんどちらも散歩がきついらしい。

朝は夜明け前、夜は深夜でないと、

アスファルトに熱が残ったままだったりする。

なるべくいい時間帯に行ってるのだが、

すぐはあはあしてしまい長時間は無理。

そんなこんなで運動不足気味なふたり。



あ、そうだ。

散歩ができないようだったら、

家の中で運動したらええやんか。

ということで、オレコ(なんでもすぐ乗り気)とはドタバタ遊んだのだが、

こんちゃんは知ってのとおり、「そうでもない」ひとなので、

やる気にさせるには何がいいか、あ、ボールなんてどう?

と思いつき、こっそりオレコのボールを借りて、

サッカーごっこをしていたのだった。




こんちゃんはひっぱりっこはそうでもないけど、

ボール遊びじょうずにできる。

ポーンと投げたのをキャッチして、

すとん、と床に置き、お鼻で上手にパスしてくれる、

とは昨日のブログで紹介したことだが、ほんとうにそうで、

「ちょうだい」

というと、そうしてボールをくれるし、

コミュニケーションがとれているようでうれしい。



そんなこんなでこっそり静かに遊んでいたら、

隣の部屋からオレコがにこにこどたどたーっとかけてきて、

おれこもおれこもーといって笑顔を振りまき、

おれこちゃんはさっきあそんだじゃないの~、

なんてこちらもえがおで断ったり(こんちゃんがいやそうだから)して、

あははーそうだっけー、じゃーねー、とオレコが退散し、

ああ、びっくりしたね、怖かったね、じゃあひき続き遊ぼうか、

というと、あれ?ボール、ないやんけ。




さっきのドタバタでどっかいったんかなーと探してみても、ない。

もしや、と思って、オレコの縄張りにいってみると、

オレコはおふとんの真ん中(オレコの陣地の中心地)でにこにこ笑っていて、

その足元に、ボールがころん。

さっき、ドタバターっと帰るときにくわえてもっていったようであった。

「だってこれ、おれこのだから、えへへ」

笑顔だけれども、かなしそう。




でも、どかーんときて、怒ったりするのでなく、

笑顔でこなせるようになったあたり、大人になったもんだ。

えらいね、おれこ。

でもオレコちゃん、たくさんおもちゃもってるのに、いつも使ってないのに、

貸してあげるのいやなんだね、ケチだねーと笑いながら、頭をがしがし撫でて、しばらくオレコと遊んであげた。

ごめんね。もう借りないからね。




そんなこんなで、翌日、急いでボールを買いに行ったのであった。


で、こんちゃんにプレゼントして遊んでいたら、オレコがまたどかどかやってきて、

なにやってるの、おれこも、おれこも、おれこもー!

というのだけれど、こんちゃんの前においてあったボールを見て、「あ」という顔をして、

2秒くんくん、とにおいをかいで、1秒だけ首をかしげて、それから走って戻っていった。

「これはこんちゃんのなんだ」

とわかったのか、もって行ったりしなかったし、以降、一度も触ってないようだった。

幼馴染の太郎ちゃんのおもちゃはお互い貸し借りできるんだけど、こんちゃんは違うようだ。




おくちの治療がこれからなので、くさいのかもね。

「おじさんくさーい」

っていうかんじかしらと思ったら、悪いけどちょっと笑っちゃった。




こんちゃんはまだ、そこまで仲良くないようだけど、

ひつじちゃんと、青いボールは、自分のものなんだな、という理解はしているよう。

おなかの下に入れてときどきあたためています。