犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

一時預かりボランティアって動物と一緒に暮らすのを諦めた初老の方たちにいいシステムだと思う。

2014年11月09日 | おせわがかり日誌
わたしも一時預かりボランティアから始めたんだけど、

預かりボランティアはとてもいいシステムだと思う。

近所に初老の犬が好きなご夫婦がいらっしゃるんだけど、

いつもいつもオレコのことをとっても可愛がってくれる。

それはそれはもう、目に入れても痛くないといいそうなくらいに。

そして悲しそうに仰る。

自分たちの将来のことを考えるともう新しい子は迎えられない。

だから犬の散歩を見るのが毎日の楽しみなんです。


こういう方たちが「どうぶつの一時預かりボランティア」の存在を知ったら、

どういう風に考えるだろうか。


迎え入れてくれる家族が見つかるまでの預かりボランティア。

でも、その子に迎えが来るかはわからない。

最初の子を預かるときに、オレコのほかにもうひとりを推薦された。

今まで預かってくれていたボランティアの方が急に亡くなったという。

いくつかトラブルを抱えていた老犬だった。

悩んだ。

その子にしようと思ったんだけど。

むかしのミグノンに会いに行ったら、オレコがいた。

こっち向いて立ち上がって尻尾を振った。

そのとき、漠然と、

ああ、この子と私はきっと縁があるんだな、

という風に感じて、オレコを預かりますといって、いろいろあって、里親になった。

私たちはオレコのお世話をするので精一杯なので、それからボランティアをしていない。

でも、ずっとボランティアをするつもりで挑んだ最初のあのときに、

もし別の子を預かっていたとしたら、次から次へ卒業していく、

なんともおもしろい子になるように、したんじゃないかな。

そういうのもきっとやりがいがあっただろう。


年齢のことでどうぶつと暮らすのをあきらめるのもひとつ。

でもどうぶつと暮らしていると笑ったり泣いたり毎日が色濃くなっていくし、

にんげんも健康になったりしあわせになったりする。


だからいいと思うんだけどな。

どうぶつの一時預かりボランティア。

いろんな子と暮らして、卒業できるように、

愛情注いでいくのも、子育てのようなもので、

すごく、いい趣味だと思う。



どちらかが病気になったり、何かあったときには、

別のボランティアにバトンタッチできるというセーフティネットもある。

どうぶつと暮らすのをあきらめることは、ないと思うんだよ。