くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻 第45話

2006-11-13 16:35:21 | 功名が辻

板垣死すとも自由は死なず。激動の時代に激しく自由を求めた板垣。

ならば「三成死すとも」・・・に何が続くか?

義の我等がなぜじゃ~と呻いた三成ですから、やはり「義」でしょうかね・・・

同じように「自由」をだしたかったのかな・・だから同じフレーズを使ったの?

その後に、茶々への伝言を頼みました・・「生き延びられよ」これでしょうか?

                           

勝つこともまた寂しいことじゃ。

一豊は関が原の惨状を目にしてつくづく戦の虚しさを思いました。


三成は縛られた状態で人目にさらされています。諸侯たちがぞくぞくと現れ、

三成に福島正則などは嫌味を言いますし、東軍の諸侯達もここを通るように

しているのが家康のイジワルなんですかね。英雄たるものはチャンスがあれば

生きて次のチャンスをつかむものだというのが三成。敗戦の将とはいえやはり

惜しい人物です。小早川秀秋は向かいの部屋からのぞいていますが、朋友を

裏切ったと罵られています。あの世で鬼となったときはお前を生かしておかないと

叫びました。秀秋はビビッて震えてわなわなです。それを見ていた一豊ですが

無言で自分のベストもとい袖なしの赤い羽織を着せかけてやりました。

うつむ一豊に、何をうつむくのかと言う三成。茶々が一豊の奥さんを気に入って

いたから茶々に遺言を頼むと言いました。

   「徳川家康を頼もうとも、豊臣家と秀頼様をお守りなされよ。

    秀頼様が一大名になろうとも生き延びられよ。」

その後、座敷で家康に向かいあう三成に、敵ながらあっぱれだったといいます。

しかし長い沈黙のあと「さらばじゃ」というのがやはりきつい。そういう運命なのね。


一豊は千代の元に帰ってきました。生きておったな・・旦那様・・千代が家臣一同の

前で一豊の腕にすがるなんて・・思わず皆の目がほころんでいました。しかし一豊は

その後、関が原の地獄を語り自分は運がよかったというのです。千代はいつもの

「命の持ち帰りこそ功名のタネにございます」と言っています。そして謡ってくれと。

その歌にあわせて一豊が踊りました。折りながら泣き、そのまま倒れるように

横になり泣いています。三成を思ってでしょうか。


淀と三成が黙って天下を内府さまに渡しておれば大勢の命も失われずに済んだ。

広台院の言う事になるほどと思ったり。


一豊が茶々の元に参っても会ってくれませんでした。代わりに千代が行ってみます。

そしてその遺言を伝えました。大泣きする茶々。三成はいつ殺されるのじゃ?

ただ祈って欲しい。三成が静かに生涯を閉じられるように・・。

茶々は千代の伝言をやや、激しく受け止めてしまったようです。

家康ら、東軍の諸侯たちは茶々と秀頼のところに戦勝の報告に行きます。

   これよりこの家康、豊臣家ご繁栄のため、心血を注ぐ所存にございますれば

   秀頼君、淀のお方様におかれましてはなにとぞご安堵くださいますように。

大儀であった。淀は三成の思いを引き継ぐとなにやら不穏の心。

   福島正則、小早川秀秋。面を上げよ・・・見えぬ・・

   その方、内府殿の下、めざましい働きをしたそうじゃな。

   秀頼、この者たちの顔、よ~くお心に刻まれませ。

茶々を見つめたあと、素直に二人を見つめる秀頼。

わなわなする家康。いや~緊迫のシーンでした。面白い!!

   こたびのことで忠義にはいろいろな形があることを学んだ。

   これからは内府殿と心を合わせて秀頼君への忠義、貫かれるべしっ!!

家康の憮然とした顔、小早川たちの臆病そうな顔、一豊の呆然とした顔。

しかし、三成は悔しかったろうけどこれを茶々に頼んだわけではないでしょう?

悔しいのは茶々であってそのあてつけをしたら三成はさらに窮地でしょう。

案の定、家康は身もだえして悔しがっていました。そしてすぐに三成を処刑すると!


先週、気になった三成が簡単に捕らわれたこと。それは自分を匿ってくれた与次郎

に自分を差し出すように言ったからでした。その前に、三成が飢饉のときに米

100俵くれたのが恩となり残っていたから、匿ってくれたのですね。

恩には恩を持って返したので、三成も匿ってくれた恩に再び義で返したのです。


三成は小西、安国寺と共に京都を引き回され六条河原の処刑場に向かいました。

その前に処刑人に湯を所望するのが三成らしい。柿は痰の毒だという三成。

  泉下で太閤殿下に拝謁するが・・楽しみじゃ・・

ニタっと笑ったところに刀を振り下ろされました。

秀頼は手まりを転がし、時を察した茶々は号泣していました。


論功行賞。一豊が城を差し出してくれたからこの戦に勝てたと家康が手を握ります。

一豊は土佐一国約20万石。

一豊は目がぱちくり状態。次には涙がぽろぽろと溢れてきました。

家に辿りついたも放心状態です。

家臣たちもかなりフィーバー中。大きな杯を出したり、吉平衛の天にかざしたり。

大喜びの中、六平太が千代のもとに現れました。

どうもここはそんなに心安い場所ではないようです。

長宗我部氏の元の家来がよそ者を入れぬと抵抗を示している・・。

福島が行けば家康に弓をひくかもしれないが一豊なら律儀だからその心配はない。

家康は一豊がうまく土佐を手なずけられるか試しているのだ。

驚く千代はどうしたものかと尋ねました。

六平太は土佐に行き様子を見てくるから一豊が浮かれすぎないように

手綱をしっかりしめよと言い残して去りました。

空を睨む千代・・・

                           

土佐はどうも一豊には辛いことが待ち受けていそうですね。

家康もこれまでの業績に報いるなら一豊の性格に合ったもうちょい楽なところを

くれてもいいのにね。どうして一豊っていつも貧乏くじっぽいのでしょうか?

でも数字の上からいうなら間違いなく出世です。

うまく治めてくれればいいですね。

予告だと康豊も千代も怪我をするような塩梅でした。

 

今週は、茶々が福島と小早川の顔を秀頼に刻ませたシーンがぞくぞくして

面白かったですね・・。このおかげで家康は三成処刑を早まらせたのでしょう?

茶々はこの後、どうなるのでしょうか?


三成の辞世は結局「家康に頼ろうとも・・生き延びよ」というあれですか?



16 コメント

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こんにちは♪ (ミチ)
2006-11-13 17:33:24
かりんさん、今回はコメント可能ですね(笑)
せっかく土佐20万石の美酒に酔ったのもつかのま、六平太に気分を引き締めさせられましたね~。
そしてまたまた土佐へと情報収集に向かう六平太。
本当に頭が下がります
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ミチさん♪ (かりん)
2006-11-13 17:44:02
こんばんは!
残り少ないのでコメントで交流したいのですぅ・・。
お返事が遅くなって申し訳ないので閉じていたんですが、どっちがいいのかわかりません(苦笑)

今週も六平太が予言のように現れました。
あの方は東大卒ですから任せておけば大丈夫でしょう(笑)
しかし千代は六平太のおかげでだいぶ助かっていますね。こういう人物はどんな企業でも欲しいと思うわ。
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こんちは! (りっきー)
2006-11-13 18:11:39
かりんさん、こんちは~♪
いよいよ年末、身の回りが忙しくなってきますよね☆

一豊は、折角土佐をもらったのに、何やら来週からは、またまた波乱の展開になりそうですね~。
この人は・・・最終回まで、波乱の人生になってしまいそう。。。^^;

六平太も、本当に大活躍ですよね。。。
こんな人が、『右腕』でいたら、かなり大助かりなんですが。。。^^;
それにしても。。。小りんは、もう出てこないんでしょうかね??
久しぶりに出てこないかな??^^;
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残りわずか (さくらこ)
2006-11-13 18:28:22
あ~、本当にもう少しで終わりですね。
長かったし、大変な思もしたけど・・・で、土佐一国をいただいて、めでたしめでたしで終わるわけではないんですね。
どっちかと言うとこれからの方が山内家、波乱万丈なんじゃないですか?
六平太の下調べがあって入国してもあの有様ですからね。

最期に喉が渇いた、と言えば水くらい飲ませればいいのに、なんて思ってしまいました。
干し柿の話はなんだか中途半端な描き方で三成の言わんとするところがあまり伝わってこず、残念でした。
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こんばんは (ikasama4)
2006-11-13 19:55:53
三成が遺した言葉に
茶々は私が三成の無念を果たすと考えたようですね。

お市の方の時といい
茶々は誰かの無念を晴らすために生きるのが
彼女らしく生きれるのかもしれませんね。

>三成の辞世は結局「家康に頼ろうとも・・生き延びよ」というあれですか?
辞世の句はあるんですが、このドラマでは言いませんでしたね。
「筑摩江や芦間に灯すかがり火と ともに消えゆく我が身なりけり」
だそうです。
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りっきーさん♪ (かりん)
2006-11-13 20:55:31
こんばんは!

ホント今年もだんだんまとめの時期に入りました。
これから忙しくなりますね。

土佐は一豊にとっては良かったのでしょうか?次回予告ではかなり痛手を負うような雰囲気でした。
一豊もそういう反抗群衆を相手にするのですから、あの性格では厳しいのではないですか?

せっかくだから六平太が指南役としてずっと側にいてくれたらまだ助かりそうですが、どうなるのでしょう。

とにかく今週も六平太が現れたおかげでだいぶ心構えも違ったと思います。
まずは次週まで一豊の心を引き締めて待ってもらいましょう!!

こりんにも会いたいですね。四国に行く前に会えないでしょうか??
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あと4話で (もちきち)
2006-11-13 21:52:31
千代と一豊とお別れしなくちゃいけないのは
なんとも寂しいですね…。でも残り4話しかないのに、
土佐平定を全部描ききれるのかな?と心配でもあります。
家康VS淀の戦いの火ぶたも切って落とされちゃったし、
大坂冬の陣&夏の陣もやる気なのかな~?
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さくらこさん♪ (かりん)
2006-11-13 22:23:20
こんばんは!

一年が走馬灯のように(笑)でも実際私は功名が辻をレビューしたのは偶然の産物でしたから。
歴史が得意でもないのに、皆さんに教えていただきながら楽しみながら書いてきましたね。
さくらこさんはいつも詳しくて勉強になりました。

一豊ってば土佐をもらったのは良かったのでしょうかね?数字の上では少なくても、もっと一豊に合った場所がありそうな気がするんですけどね。

三成の干し柿の話はそこだけ独立していてよくわかりませんでした。ですので単純に受け取りましたが、その後に続く台詞があったのですね。
それにしても六条河原って聞いただけで今後身震いしそうな気がしますね。
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ikasama4さま♪ (かりん)
2006-11-13 22:30:05
こんばんは!

>茶々は誰かの無念を晴らすために生きるのが
うまい!!そうかもしれません。気の強さは天下一品でした。茶々の気持はいつも誰かに挑戦してないと安定しないのかもしれません。

しかし三成の遺言をちょっと違う受け取り方をしていたような気がします。
もうちょっと柔らかい対応をしていたら三成も違うところにいたのではと思ってしまいました。

>筑摩江や芦間に灯すかがり火と ともに消えゆく我が身なりけり

よくご存知でしたね・・さすがです。
六条河原を臨んでの歌ではないですね。
でも神戸の方を見ていたのでしょうか?
いずれ処刑される身をきちんと認識してかがり火と自らの命を重ねているのが痛々しいです。

なぜドラマでは辞世を出さなかったのでしょうか?
今までほとんど出していましたよね、珍しいことです。
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もちきちさん♪ (かりん)
2006-11-13 22:39:40
こんばんは!

言われて見るとあと4話なんですね~。
一年間、がんばりましたね!

今週は家康に三成の敵とばかり強い茶々がいました。
あれには度肝を抜かれてしまいました。
茶々が三成の悔しさを思ったのも分かりますし、
家康が悔しがるのも分かりますわ。
歴史も結局は人間関係で変わっていったということなんですね~~。

千代と一豊の土佐での生活は厳しいものがあるようですね。一豊のあの性格でやっていけるのか心配です。

>大坂冬の陣&夏の陣もやる気なのかな
残り4話ですね・・。
戦は15分で描ける大石さんですがどうでしょうか?

でも一豊と千代の様子を重点にするとは思いますけどね。
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