どこから見ても悲劇でしたね。珍しくサブタイトル通り。
今までの流れならどこかに笑いの要素をいれてつっこみが入っていたのに
出てくるのは涙ばかり・・。この事件が長く土佐の子孫に語り継がれ山内家を
苦しめたのですね。一年も一豊の性格を見てきている者として最後の最後で
こんな終わり方をするのかと思ったら悲しくなってしまいます。
一豊が千代を背負ってきました。崩れるように倒れた千代ですからどこかに
当たったのかと思ったのですが、なんと袖を貫通しただけ?
さすがにこれは過剰演出ですよね?痛くもないのに崩れるなんておかしいもの・・。
一豊たちがいる納戸を狙い撃ちしている一領具足の長と娘。
家臣らが追いかけ仕留めました。しかし娘は逃げ、村に帰って父親が捕らわれた
ことを伝えていました。ますます悔しさが募る領民たち。
六平太はその頭を国主とお方様を狙ったという罪は重いから打ち首では軽いと
磔にさせました。年貢が重すぎて生活ができないのと名誉も取り上げてしまったから
反発しているというのですがせめて食べていけるようにするべきだという千代。
しかし一豊とて甘いやり方では反乱する人々を抑えることができないことを
知っています。しかも家康はせかしてきているわけで、時間をかけているわけには
いかないのです。今できる事は力で圧倒し黙らせることしかないということですね。
日々の反乱と鎮圧に千代は六平太に詰め寄ります。しかし六平太も国と山内のため
だと千代に言うだけです。憮然と納得の行かない千代です。
重臣会議ではやはり六平太のやり方が過酷なのではという声も。しかし、それでは
とてもこの土佐を平定できないという六平太。新一郎もこの田舎城にいては危険だ
から早く新城を建てるべきだと言い出すのです。しかしその前に足元の火を消さなく
てはどうにもなりません。家康は豊臣の家臣を信用していないからさっさとやらないと
一豊の首だって危ないという六平太。家康はそんな人じゃねえと一豊が言えば
そういう奴だと切り返す六平太。信じられないなら家康に会ってきたらということで
一豊は家康のところに参りました。六平太に知恵をつけられ、黒田如水が島津や毛
利と手を組んでいるそうです。というがそのまま伝えただけでしたので、家康はどう
受け取ったかわかりません。家康から黒田は土佐に攻めてきたのかと聞かれたら、
滅相もない・・自分が土佐にいるのに(←プライド?)・・というのがやっと。
それならばさっさと土佐を何とかしろ。さもなくば長宗我部に手が行ってしまうと
ハッパをかけられて、土佐に帰って行きました。やはり六平太の言う通り、家康は
土佐が治まれば江戸に帰りたいなどと言い、一豊をせかすのです。
再び重臣会議。一領具足を根絶やしにする策を考えましょう。ということで六平太が
千代に内緒だと言い出します。各地の一領具足の長たちがいなくなれば争いは起き
ないから、要するにこの頭たちを一網打尽にすればいいということ。彼らの共通の
好みとして相撲があり、相撲大会を催して勇者を決定すると触れ込みを出します。
このおびき出し作戦で一気に鉄砲組がやっちまうという案でした。
六平太は獣にはないもので人間には勇気があるといいますが、一豊も獣にはないも
ので人間には「ことのは」があり子々孫々に語り継がれるというのです。しかし、六平
太は語り継がれた先のことを心配するより、今日明日の心配だと決断を迫ります。
その夜一豊はしたたかに酔いました。酔わずにはいられないほどの酷い決断だっ
たということですね。しかも千代には話せません。二人の様子を外でうかがっている
六平太。この世をキレイで絵空事にするのが旦那様の仕事だという千代です。
ますます一豊は言えません。しかも先ほど、捕らえて磔にした一領具足の頭が
脳裏をよぎります。人間五十年~と舞います。げてんのうちをくらぶれば・・・
夢幻の如くなり・・・そして立て札「土佐安寧」のための相撲大会と書かれています。
当日、家臣たちが銃の手入れをしているのを見て不審がりながらも一豊が高知城の
検分に呼んでいるので行ってしまいます。一豊が相撲を見にいかないのはなぜだろ
うと思いながらも子々孫々のための城が大事だと丸め込まれ千代は首を傾げつつ。
相撲大会は皆楽しげです。このころのスポーツといったら相撲だったのですね。
だれもが自分が勇者にと拍手と笑顔が飛び交います。
そんな陰では新一郎を帰そうと躍起になる六平太。しかし新一郎も最後までいると
頑固です。言う事を聞いとけばよかったのに・・・。準備は着々と。中板が取り外され
るようになり、そこから銃を差し出してぐるりと囲んでいます。相撲の楽しさと、
裏の不気味さと。この暗い緊張感にはぞくっとしてしまいます。
「皆のもの、いざいざ・・」行司が後ずさりしていきます。笑い顔が飛び交うなかで
誰かが「火縄銃の臭いがする」と言い出しました。太鼓が響くなか、六平太の合図で
一斉に銃が撃ち放たれ大虐殺となってしまいました。相手がどんな場合でも、裸で武
器も持たないのに一方的に撃つのって本当に嫌なものですね。
それは遠く千代たちのところにも聞こえたようで千代には行くなとしか言えない一豊。
「殿・・まさか」振り切って走っていく千代。そのころ、死体の検分をしている六平太た
ちですが、一人の長を「許せ」と目を閉じさせた新一郎を起き上がり刀で刺したので
す。刀はその辺に落ちていたのでしょうか?いきなりの不意打ちでした。
心優しい新一郎の行為が仇になってしまったのです。最後に殿の声が聞きたかっ
たというのが涙を誘います。六平太が苦しまないようにとどめを刺したのが辛い・・。
千代がやってきました。「これで土佐20万石は安泰だ。お前も」そしていきなり弾を
見せました。「私を守るという約束が・・この弾に誓った約束がこれだと?」
しかし六平太はこれには毒が仕込んであると言い出します。陰で生き、陰で死ぬ。
「千代、好きだ・・さらばじゃ・・」強く噛んだようでした。いきなり倒れ、
死ぬ時だけはお前の腕のなかと決めていた。そのために土佐にきた。これしか山内
家が生き延びる道はなかった・お前のために・・千代の滂沱の涙・・六平太~・・
確かに六平太は千代の腕のなかで苦しみながら息絶えていきました。
新一郎の枕元でようやったと涙する吟さん。やっとお前もひとかどの武将になった。
吟さんの涙にこっちも貰い泣き・・
これが「山内のやり方ですか」ひたすら一豊を責める千代です。
そして裏には台座のわらの上に寝かされた六平太がいます。
新一郎と扱いが違うのですね。どちらも重臣だったのですが。
六平太の手を握り合わせ号泣する千代のもとに「許せ・・」と一豊がやってきます。
しかし千代は決断したように「暇を頂きます」と・・・
一豊・六平太の目を通せば、反抗してくる一領具足を制定するためには
力の量で圧倒させるしかなかったのですよね。トップを切ってしまえばその下は
右往左往ですから、おそらく残りは与しやすかったでしょう。
しかし、そのため新一郎も犠牲になってしまいました。
計算になかっただけに辛いものがあります。
しかもダーティな部分を全部引き受けて最後は服毒自殺となった六平太。
最後は千代の腕の中と言ってましたが死にに来たような土佐での日々でした。
生涯を千代のために捧げたという六平太に合掌。
しかし千代は、ただお花畑のように絵空事をいつまでも言うわけで、現実の厳しさが
見えていません。千代の言うとおりに年貢の取立てをゆるくし食べられるようにしたら
ますます力をつけて反抗されるのがオチでしょう。
すでに歴史が固まっている土地を新領主が平定すると言うのは並大抵ではないと
いうことを教わりました。
千代も、せっかくここまできたのだから六平太の言ってる内容をよく聞いてもう少し
理解したらどうなんでしょうか?今週はただ責めるだけの千代がちょっと今までになく
腹立ちがありました。今こそ一豊を理解し慰め、引き立てるときなのに、暇をくれと
言い出しました。この溝が次週、一豊が倒れた要因でしょうか?
もう終わりなんですね。一年間、おっとりの一豊を見てきて、最後に厳しい顔をみると
本当に性格の変わりかたに驚きます。
今週は丸腰の人を撃つという後味の悪い結末に何ともいえないものがありました。
土佐の人々にとっても山内にとっても辛いことでした。
いつもありがとうございます。
私も遅れましてすみません。
今回の一豊は今までの一豊の性格らしくない決断をしたのでかわいそうなくらいでした。六平太の案とはいえ受け入れた以上は一豊の政策ですし本当、思いきりましたね。
あと2回ですよね。もうあさってです。
千代が出て行った後一豊はどうなるのでしょう。
予告では倒れてました。
今こそ千代が必要なのにかわいそうでした・・。
>憲法9条の改憲に警鐘を鳴らす意味で作られた今回の「功名が辻」ですが
ええ?そうなんですか?初めて知りました。
上の感動創造さんも同じようなことを書いてくださってますが、そこまで踏み込んだ感想はなかなか思いつきません。
>国を治めるのは綺麗事だけでは済まされないということです
ということは一豊支持ですね?
私は何も考えずのほほんと過ごすものですが、何でもアメとムチがあり、北風と太陽であり、両方併せ持って初めてうまく行くのではと思っています。
弾圧だけでも、お花畑オンリーでもいけないんじゃないかな。
でも歴史は一豊を支持しているんですよね?
まずはとりあえずの制定ができたようでよかったです。
ご訪問遅くなり、申し訳無いです。。。
今回は、辛い内容ではありましたが、最後の最後で、一豊にこれほどの試練が待ち構えていようとは思いもしませんでしたね。。。
やはり国を経営していくと言うのは、難しい事ですね。。。
ラストまであと少しですが、これからも辛い日々が続くんでしょうか??
気になるところです。
憲法9条の改憲に警鐘を鳴らす意味で作られた今回の「功名が辻」ですが、千代の提唱した方法論と六平太(一豊)の現実論のどちらが土佐国内を安定させたか、脚本家の意図は図りかねますが答えは出ていると思いますね。国を治めるのは綺麗事だけでは済まされないということです。
次回一豊が倒れていましたがまだ60になったかどうかですよね?
ストレスが大きいような気がしますがどうでしょうか。この土地は並大抵な気持ちでは治められないってわかったのですし、千代もなんでこういう時にでていくかな?
本当、ひどいと思いました。
このお相撲さんだまし討ち事件がずーっと残ったということなんですね。
どう見ても罪のない人を大虐殺という風に見えますからね。でも家康と領民とのあいだでせっつかれ、六平太の案を受け入れるしかなかった一豊は気の毒です。
歴史が一豊を酷いと評価するのは簡単ですが、事情を知ると同情も沸きます。
ただその後、六平太のいう「今を凌いだ」あとの処理をきちんとしたのかどうかが気になります。
それをちゃんとしてれば遺恨を残さずに済んだのかな?今こその千代の内助がものを言うときなのにね。
>千代の頭の中はお花畑でしたね
いわば北風と太陽の童話を一人描いているということですよね。
おおっ・・すごい例えですね。
核実験ですか・・・
あのあとどうなったのか全然わかりません。
チラ見せして脅したいのでしょうが、そんなうまくいくとも思えないし、9条も頼りないし。。。
千代はこういう酷い案を選択せざるを得なかった一豊を理解してあげるだけで十分違うのですよね。
ちょっと一豊がかわいそうでした。
家康の企みとはいえこれだけの土地をもらえたのは一豊の力も千代の後押しもあったのですから、今こそその内助の手腕を発揮するべきですよね。
ただ一豊を否定するだけじゃなくて、その辛い気持ちを理解してあげるだけで違うんじゃないでしょうか?一豊の性格だとこれは相当なストレスだったはずですよね・・そういうの千代はわかると思うんですけど。
一豊が倒れた時、寺かどこかにいると聞いたのですが・・ドコでしょうか?
今回は珍しく千代がわがままっぽく見えたのが不思議でした。千代が狙われたということからも、甘いことではまとめていけないことがわかったはずなんですがね。どうしたのでしょうか?
本当に家を出るのよね?一豊かわいそうだな・・
残り2回でどのように仕上げてくれるか気になっています。
今回の案は全部六平太でしたからね。
土佐に何のためにきたかというと全部千代のためだといいながら死んでいっちゃった。
その六平太の思いを無にしちゃだめじゃん。
千代ももう少し考えてよ!!
って感じでした。
でも結局はもどるのでしょうね・・
一豊には人生最大の試練でしたね。
こんなダーティな一豊を想像することはこのドラマが始まったときにはできませんでしたよね。
反抗する領民を抑え、しかも家康のせっつきに耐えないといけないのですから本当、大変です。
騙しうちは卑怯でしたがこれも仕方ないことだったのでしょうかね?
年のせいなのかな~。。。と勝手に想像している私です。
でも、千代は、それで慌てて戻ってくるんでしょうね。
後味の悪い回が、千代のせいで、もっと後味悪くなりました。
>出てくるのは涙ばかり・・。この事件が長く土佐の子孫に語り継がれ山内家を
>苦しめたのですね。
今の山内家に対する恨み、憎しみは全てここから始まったのでしょう。
六平太はそういう負の仕事を全て自分一人で背負うつもりだったのでしょうね。
たしかに今の歴史の評価は後の世の人がする事ではありますが
こうした恨みをずっと後回しにしてきたツケが
未だに根付いているようです。
ただ、千代の今いる立場も
戦を戦った者達の屍の上に築かれているという事を
改めて考えてほしいものです。
いつもお世話になります。
おっしゃるように、千代の頭の中はお花畑でしたね~。
まるで、北朝鮮が核実験しているにもかかわらず、核議論もダメ、9条を守れ!と、思考停止しているような輩にみえてしまいました・・・
気持ちはわからないではないのですが、戦国武将の妻は失格ですよね。
ほんとに、せっかくここまで頑張ってきたのに
人生の最後にこんなことが起きるなんて…。
国が大きすぎると千代の旦那様操縦術もきかなくなった?
来週、一豊に異変が起きるみたいですが、その時
千代はどこにいるんでしょうね。
自分の旦那がどういう人かだってわかっているはずなのに・・・。
今まで、ある意味、一豊よりも「計算高い」ところを見せてきたのに、「お暇をくれ」だとぉっ!!
千代にハラがたつわ、もういろいろ泣けるわ、疲れる回でした。
「美しい絵空事のような世の中」って千代は言いますが、あまりにもキレイ事過ぎますよね。
しかもここまで来ながら暇乞いだなんてちょっと短絡的じゃないかしら。
六平太の死が無駄になっちゃいます(泣)
cocktail-lightのbluestar1719です。
いつもありがとうございます。
言うことを聞かない者どもを排除した
今回のだまし討ち。
結局、これが幕末までの遺恨になって
しまったんですよね・・。
昨日は見てて気が重くなりました。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200611260000/2488d/