くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

功名が辻 第42話

2006-10-23 18:35:20 | 功名が辻

小夜の中山の供応に中村氏が現れて、自らの引退を告げると同時に

家康に付くことを宣言していきました。

実は一豊は悩みつくしています。家康に面と会えば決心もつこうかと思っていたと

告白するのですが、さておき、ほとんど決まらないまま夜はふけていくようです。

                           

しかし迷うておりまする。秀頼に忠義を尽くすべきか、金ケ崎の殿で受けた傷に

家康から助けてもらった恩を返すべきか、未だに決心つかないと言います。

家康は、損得のみで追従するものはまた裏切るかもしれないから、迷いつくせと

言い切りました。その結果、戦場で一線交えることになろうとも一豊を露とも恨まない

と家康も男気たっぷりです。狸なのになかなかしびれることを言います。(本心は?)

 

家康が上杉討伐に出た後、三成が大坂城に入ると情報がもたらされました。

千代は掛川に城のものを移動すべきだと言います。一豊はまだ決断してないので

少しでも一豊に兵がいた方がいいと言うんです。しかし吟さんと吉蔵は千代を守る

兵が少なくなるのは反対のようで。二人して自分が守ると譲り合うのです。

結局、家来で残ったのは吟さんと二人だけ。

 

三成は大阪に残る徳川方の人質を取る事が大事だと増田と長束に言います。

諸侯の妻子が抜け出せぬよう木戸を下ろし、人々の往来を差し止める。

街道にも河口にも番所関所を設けると密談。

 

吟さんが息せき切って走ってきました。三成からの手紙。

「13か条から成る、徳川内府への弾劾状」なるものがとどきました。

これを千代は一豊に直接渡すことを決意します。

近江生まれで足の速い小者。二人しか残っていないなら足の速いほう。

田中孫作。この人が歴史に残る仕事をしたということですね。

そのころ康豊は一豊に玉が危ないと言う話をしています。

そして千代には六平太。即刻屋敷を出るように言うがその前に聞きたいのは

毛利の動き。なんと毛利は内部分裂のようです。その事実を一豊に知らせるという

千代。笠の紐に手紙を入れて編みこみました。ナイスな隠し方。

この紐の手紙を先に読ませてから弾劾状を出すように言いつけます。

「近江の百姓が京の親戚の見舞いに行った帰り」ということにしました。

千代の言うように「生きて生きて必ず生きて渡してください」


どうしても玉に会いに来たかった千代。

玉には逃げるよう諭しますが、光秀の娘として生まれた以上逃げも隠れもせず、

キリシタンであるゆえ自殺もせず、と言い続ける玉。三成勢に囲まれたら

潔く死ぬように言われたというのです。

 

関所には六平太があれこれ便宜をはかって孫作が通れるようにしてくれました。

そしてもう一方に不信な顔。なんと康豊。僧か神主に化けるのが密使だそうです。

相場が決まってるものに扮するなんて・・。しかしこれも六平太があれこれ便宜を

はかり上手くにげることができました。ありがたや・・・しかし六平太も疑われた!

 

千代のもとにやってきた康豊。殿は決意されたのかと聞いたらまだだと。

増田がやってきました。ご馳走の膳でうやむやにしようとしますが無理。

大坂城に移れと強引です。秀頼の言いつけだというので、その名を乱用しては

ならないといいます。一方増田は他の諸侯の妻子はおとなしく移ったのに山内だけが

駄々をこねるのは許されないと引きません。

千代は強く強く出ることにしたようです。

私にとって夫は天地にただ一人の相手でありますゆえ。夫の言いつけしか聞かない

という千代に豊臣奉行の自分をバカにするのかと憤る増田。

   お奉行さまとて私と添い寝はしてくれませぬ。添い寝してくれるのは旦那さま

   ただひとり。添い寝する旦那様の言いつけだけを守ります。

どうしてここに「添い寝」がでてくるのかよくわかりませぬ・・・。もしもこの増田が

自分が添い寝するとか言い出したらどうするんでしょう??よくわからないたとえを

引き出されたのでちょっとくらくら。昔はこういうやり取りが普通だったのですか?

 

とにかくそのうち三成の兵がやってくるからさっさと逃げようという康豊に玉に

手紙を届けて欲しいという千代。その手紙には光秀の遺言が一豊に伝わった

こと「生き延びよ」という内容でした。

しかし玉はすでに死を覚悟しています。

もしも人質になれば忠興は自分を救うために寝返るかも知れない。

だからこそ自分は人質にはなれない。かといって人目にも触れさせたくないと

忠興は奥の奥に幽閉し、最期の時には玉の命を家臣に委ねていきます。

そして、細川の屋敷は火をもった兵に囲まれてしまいました。

胸を。キリシタンの数珠を持つ手をあわせませす。

遠いようだという家臣の槍に少し前に出る玉。

  ガラサ満ち満ちたもうマリアに、御礼をなし奉る。

  デウスの恩母、サンタマリア。

  今も我等が最期にも我等悪人のために

  頼みたまえ・・

玉は静かに数珠を下ろしました。

そして胸を突き、倒れた玉の亡骸に毛布をかけます。

その家臣も自刃しました。そういう命を下された家臣も気の毒ですね~。

辞世の句。

  散りぬべき時 知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ

幽斉はこれを読み、玉の死を無駄にするなと城を守りつくしたそうです。


さて、一豊のもとに孫作が到着しましt。

疲労のため、笠を差し出すのがやっと。すぐに紐を切って中の手紙をだします。

そこには毛利が二分していることが告げてありました。

山内家の存亡をよく考えて結論をだしてください

そして厳重に囲まれた三成からの弾劾状を差し出す孫作です。

 

一豊はすぐに反応しました。これまで三成の義をとるか家康の利をとるか

迷い続けていたが、これにより「決断の時がきた!」

山内家存続のためには利をとるしかあるまい!

これより徳川様にお味方いたす!

ははぁ~~~。一同ひれふします。

 

そのころ千代の屋敷には再び増田が現れ力ずくで連れて行くというのです。

それなら、まきやワラに火をつけると脅します。

庭にはめらめらと火がともり、今にもワラの山に火がつけられんとしています。

    増田もさすがに・・・「ま、待たれよ・・・」

                             

どうしても「添い寝」が気になります。

啖呵を切るときにこんな台詞を言いますか?


玉の数奇な運命とはキリシタンになり、最後は家臣により閉じたということですか。

「数奇」というからにはもっと激しいストーリーがありそうな気がしていました・・。

 

一豊は毛利のニ分割を知りようやく家康をとることにしました。

3週にわたって悩みましたね。

戦のシーンは10分で終わるのに一豊の悩みには果てしなく付き合った気がします。

皆様、お疲れ様でした。

 

そうそう、千代が弾劾状を開封しなかったのは偉かったですね。

さすが女大名です。

しかも紐に編みこんだ手紙は誰にも見つからず上手い事でした。

この手紙を一豊は家康に見せねばなりませんね。

そこで万事うまくいくでしょうか。



18 コメント

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こんばんわ! (bluestar1719)
2006-10-23 19:15:53
cocktail-lightのbluestar1719です。

いつもありがとうございます。

TBありがとうございました。



あの藁のシーン。演出(脚色)じゃな

いかなぁ・・。千代も踏み込まれたら

自害する覚悟でいたと思うの。

ガラシャとの対比で描き方変えたんぢゃ

ないかと思えてしょうがないのです。



http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200610220001/20ca1/

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こんにちは♪ (ミチ)
2006-10-23 20:49:37
千代の賢さには脱帽でした。

手紙の件は素晴らしい判断だったと思います。

啖呵を切るときに「添い寝」のことを言うのは私もすごーく違和感がありました(笑)

でも、原作どおりのセリフらしいですね。

指をピンと上に向かって立てる千代の仕草もなんだか大げさで笑えました。
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こんばんは (ikasama4)
2006-10-23 21:22:45
万が一、人質になりそうな場合

家臣に妻の命を奪うよう命じる忠興の考えは怖いですね。

あれほど溺愛した妻を殺害するのですからね。

これには父・幽斎も驚きですね。



今回、家老の小笠原が嶋田久作さんでしたね。

未だに「帝都物語」の加藤のイメージが強いです(笑)





>どうしても「添い寝」が気になります。



>啖呵を切るときにこんな台詞を言いますか?

ヤンクミならありでしょう(笑)



最後の最後で利を選んだ一豊。

でも致し方ないですね。



彼には守るべき家があるのですからね。
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添い寝ですが (もちきち)
2006-10-23 21:35:35
ドラマを見ているとき、私も「添い寝」と聞いて

噴き出したのですが、後で原作を読み返したら

原作の千代もまったく同じことを言ってました。

同じく薪の山も原作に出てきます。

なんだか脚本家があれこれ脚色するより、原作どおりに

やったほうが面白いなんて…とちょっと複雑な気分になりました(^_^;)
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こんばんは♪ (あむろ)
2006-10-23 21:58:20
こんばんはー!



私も「添い寝」にびっくりしたのですが、上のもちきちさんのコメントを読んで納得しましたw





>その家臣も自刃しました。



お館さまの奥方を手にかけるのですものね。

これ以上の無礼はありませんよね。

事をなした後は自刃、というのも仕方ありませんけれど、辛すぎるお役目ですよね。
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Unknown (「感動創造」)
2006-10-23 23:52:08
こんばんは



やはり家康は、このような実直さは、一度味方につければ、めったなことでは裏切らないと理解していたんでしょうね。



最後の最後の43分ごろまで引っ張って

やっと決断してくれました!!!!





  ふぅぅ
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Unknown (りっきー)
2006-10-24 08:34:47
かりんさん、おはようございます~!

感動して見せた家康、本心はどこにあるのか、気に

なるところでしたね~。

でも、それなりには一豊が靡くのを見越していたんで

しょうね。。。



お千代さんも、お見事な啖呵でしたね!

某局の組長を、お千代さんが演じてみるのもいいかも

しれませんね☆

『ごくせん』と違った意味で、魅力ありそうかも。。。



思わず機関銃ぶっ放した後の、例のセリフを聞いてみたくなりましたね~(^^♪
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こんにちは! (さくらこ)
2006-10-25 16:14:14
いつも細かな台詞まできちんと聞き取られていて凄いですね。

ガラシャが口元で小声で言った言葉まで。

やはり「添い寝」は気になりましたか?

別にそんなこと言わんでもいいんですけど・・・なんて思ったりしたのですが(真面目な場面でおのろけみたいで)原作ではそうなっているんですね。

これにツッコミを入れるということは、あの司馬良太郎先生にツッコミを入れるということで、あわわ。



でも今回の千代の判断、行動は、素晴らしいな、と思いました。
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bluestar1719さん♪ (かりん)
2006-10-25 19:49:19
こんばんは!



>あの藁のシーン。演出(脚色)じゃないかなぁ・・

そうなんですか・・

千代もいざとなれば自害する気はあったけれど、

ガラシャが先に死んでしまったので、こちらは気丈に抵抗する姿を描いたのですね。



でも一触即発でしたね。

あと少しで全部燃えるわよ・・あの様子だと。

もう目が離せないわ!
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ミチさん♪ (かりん)
2006-10-25 19:54:35
こんばんは!



もしもあの弾劾状を開封していたらもう家康には渡せないことになりますから、どちらの決断としても効果が薄いですね。

やはり千代は偉いですわ。



添い寝のところ、原作どおりなんですって・・

驚きますね。すごいことを書いてるですね~~。

しかも、増田が千代の剣幕に圧倒されてるから笑えます。もしも増田が理論できたら瞬く間に連れてかれそうだったのに。

それにしても人質をとるやり方って三成らしくないわね・・。
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