くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

華麗なる一族 第8話 

2007-03-05 15:08:28 | 華麗なる一族

争いの焦点がずれていると思いません?

息子の嫁さんに手を出した敬介が災厄なのであり、

大介が向ける憎しみが鉄平であるというのがどうしても解せない。

大介が自分の奥さんを寝取られて敬介を忌み嫌うとしても

少なくとも愛する奥さんの血が流れていてるわけだし事情を知らない子供の鉄平を

無邪気な時代をなぜかわいがることができなかったのだろう。

不憫だと思うほうが人間として在りそうな気がするんですけどね。

大人になって才覚を表し、敬介に似てきたために嫌な思い出が噴出すると

いうのはまあ分かるが子供時代の鉄平ってきっとかわいかっただろうに、

一度も笑顔を見せてもらったことがないなんて、

あんまり不憫で、キムタクの悔しそうな表情にすっかり入り込んで

涙が出ちゃいましたよ。。。心底、同情しました。

 

ただね、寧子はバカです。

こういう時は徹底的にシラを切るものよねぇ。

泣いて謝るなんて愚の骨頂。

鉄平の気持ちを考えるべきだわ。

大介が平手打ちした気持ちもわからなくもない・・・。

どっちにも否定してあげなくては・・・。

 

大介が勝手にいわれのない憎しみを表し続けたために

いよいよ違和感を感じていた鉄平もはっきりと事情を知り、牙をむき出しました。

宣戦布告。

父親と認めない、徹底的に闘う。

それは民事でしたね。

大介は阪神特殊鉄鋼の非常勤取締役だったそうです。

そんなわけで、鉄平の会社をつぶすように画策したとなれば

これはりっぱな背信行為となり十分闘えそう。

でも証拠次第ですけど。

そして見つけました。

あの、20億を一旦ふりこみながら引き出していたこと。

その書類をダンボールの底から見つけ出したというもの。

なんかね、そんなところに隠しておくものでしょうか?

あんまりちゃちいところで簡単に出てきたのでちょっとクビを傾げています。

でも、こういう書類って意外と裁判で生きてくるから

もしかするともしかするかもしれないです。

 

物語の芯が金融や鉄鋼の燃える魂の話だと思っていたものが

大介と鉄平の争いの物語になりすぎてしまい、

壮大な歴史に残るストーリーが昼ドラ&韓ドラチックになったのが残念ですわ。

 

永田大臣と大介の会話。

庭の石を眺めながら銀行の大小のバランスを話しているのに

いつのまにか大きな石が2つ足らない・・

それは要するに金をもっとくれということだったなんて。

大きな石2個=2億

話が読めない人は出世できないといういい見本でしたね。

私も2億要求されるなんてびっくりでした。まだ修行足らんわ。

でも、そうやって根回しして大を飲み込んだ阪神銀行になれば

その何倍にもなって戻ってくるわけでちっとも惜しくないのね。

もし、実現しなかったらどうなるんでしょ・・・おそろしや~~~。

 

オープニングはなんと皆さん、お待ちかねの将軍様でした。

久々に和んでのスタートでしたが、結局ラストはドロドロ。

緊迫して終わっちゃいました。

残り2回なんですって!

こんなにぐちゃぐちゃで、きちんと解決して終わるの?



14 コメント

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Unknown (はな)
2007-03-05 19:31:26
面白くなってきましたね。
何気に、はまってきている私ですが…。
華麗なる女優陣?確かに、豪華なお洋服を上品に着こなしていらっしゃることは事実。
男性陣の迫力のある演技に感心する一方で、モデル出身の女優さん?どうにかならないでしょうか?ほかにいなかったのでしょうか?京香さん以外かなりヤバイ。そう思うのは私だけ?
ネットや雑誌などでも話題になっていましたが、真剣に見ているときに、気になってしまうんです。
Pちゃん関係で、僻んでいるわけじゃないですが、キツイです。
でも、来週楽しみになりました。
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Unknown (Eureka)
2007-03-05 20:19:52
あの裏帳簿、かなりショボかったですが
あれくらいショボい方がかえって人目に付かないってことでしょうか???
鉄平が万俵家をでてってしまったので
将軍さまは今回で見納め!?
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はなさん♪ (かりん)
2007-03-05 22:37:09
こんばんは!

おお~っ!はなさん、ハマっておられますか!
はまるというのか重苦しさから目が離せないのかむずむずした感情との戦いにいるんですが。
女優さんたちを今回はUPで映すシーンが何度もありましたね。モデル出身のあの方・・もう出ていきますから出演はおしまい?今までも少ない出演でしたから、まあホッとしましたでしょうか(笑
Pちゃん関係の女優さん・・あの方もモデルでしょうか?かわいいですけどね。それなりに昭和初期の洋服をお上品に着こなしてなかなか雰囲気はそれなりです。こちらは、次週閨閥の道具ですね。

あと2回です。裁判は鉄平不利?どうなることやら。
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Eurekaさん♪ (かりん)
2007-03-05 22:40:58
こんばんは!

裏帳簿っていうのですか、あれ?
ダンボールの底に隠したつもりでしょうが、全然隠してないし(笑)ということは意味をなさないってことでしょうか?
鉄平たちも家を出ましたね。
もっと早く出てもよかったのかも。
これで将軍様も出番終わったということでしょうか。
あの肖像画もはずしてもいいのにね。
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どんどん辛くなって・・・。 (tomo)
2007-03-05 23:12:27
かりんさん、「どらま・のーと」で、観損なった最初の15分の台詞をチェックしてきました。おかげさまで、かりんさんが涙された鉄平の名シーン、想像出来ました。どうもありがとうございました。出来れば、逃したくないシーンでしたわ。(涙)

確かに、寧子はあそこで、あくまでもシラをきって欲しかったですね。どんなに怪しくても、当の本人が最後まで知らぬ存ぜぬで通せば、それはそれで何とか収まったと思うのですが・・・。鉄平が、本当に哀れでなりませんね。私は、寧子が鉄平に「ごめんなさい!・・・」と謝って、大介が彼女を平手打ちしたところから、ちょうど観ました。あれ、痛そうでしたよね。

いよいよ来週は、裁判ですね。あと2回で、どうまとめるのか?それも見ものですね。最終回は、2時間SPだったりして・・・。(笑)





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tomoさん♪ (かりん)
2007-03-06 00:02:32
こんばんは!

>出来れば、逃したくないシーン
そういわれてみれば、本当に今週話で一番印象にのこってるんですよ。涙をこらえながら「お父さんの笑顔を見たかった」・・なんてねぇ。不憫でかわいそうでたまらない台詞でした。キムタクがなかなか表情切なく言うのでますます感情移入ですよ。

寧子が謝るところからご覧になったのですね。
あのシーン、全員をUPで抜いていましたね。
呆然とする顔が何ともいえず。
大介が怒るのもわかるしね。どっちに対しても同情してしまうのですが、オトナになった今はともかく子供時代の鉄平には罪はないと広い心をもってくれてもいいんじゃないかと思ってしまうのです。
それにしても銀平ってば酒ばかり飲んで今週はがっくりです。次回の裁判で証言してほしいですね。

2HSPは・・疲れて寝ちゃいそう(笑
10分ぐらいの延長で許してほしいですね。
でも、それくらいの時間がないと収まらない予感ですわね、本当。
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こんばんはです (ikasama4)
2007-03-06 00:44:31
>争いの焦点がずれていると思いません?
>息子の嫁さんに手を出した敬介が災厄なのであり、
>大介が向ける憎しみが鉄平であるというのがどうしても解せない。
完全に逸脱してるとは思いますが
大介の中ではそれが成立しているのでしょうね。

大介はいつも祖父と比べられていたのでしょうね。
そして祖父の才能が自分にはない事に激しい劣等感があったのでしょう。

それが自分の息子がその才能を受け継いだ。

その嫉妬は計り知れなかったのでしょうが
それが自分の血ではなく祖父の血を引くのだと知った時
自分の才能の無さに祖父がした事に対する祖父への怒りが
祖父の遺した者への恨みに変わっていったってとこでしょうかね。

まぁ大介は銀行の目的と祖父への恨みを混同してしまってますがね。
多少理由があったとはいえ
三栄銀行で済ませておけばここまで泥沼になる事もなかったと
思うのですがね。


>庭の石を眺めながら銀行の大小のバランスを話しているのに

>いつのまにか大きな石が2つ足らない・・

個人的に私はあの2個の石は
合併する銀行の数だったように思ったのですがね。

合併する2行では足りない。
一気に4行合併してメガバンクを作ろうって。


総理大臣にまで閨閥を結ぼうとする万俵家に
永田大蔵大臣はカチンときたと思ったりしたもんで(;・∀・)ゞ
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う~ん。。。やっぱり。。。 (くう)
2007-03-06 03:41:17
大介的には、妻の不貞の子かも知れない鉄平は
可愛がる事は出来なかったと思います~(-_-;)
寧子のせいじゃなかったとしても、こんなにワケの
分からない狂った自分の父親の子かも知れないと
思うと、やっぱり可愛がる事は出来なかったでしょう。
汚い物を見る目でさえ見てしまうかも知れない。

これは祖父さんが悪いんであって、大介のせいじゃないですね(-_-;)
諸悪の根元は祖父さんです。。

だから、私は解らない!
何で、みんなして、この祖父さんを偉大な人のように言うのか~(+_+)

おっしゃるように、寧子はホントにダメですわ~。
シラ切らないと。。。
子供もダンナも可哀想です。
これが相子だったら、堂々と「貴方は万俵大介の息子です」
と言い通せるのにね(+_+)
寧子のような母を持った事も鉄平の悲劇ですね。
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Unknown (みょうがの芯)
2007-03-06 09:51:35
大介からしてみれば、鉄平に敬介の面影を重ねてしまうのは分かりますが、
鉄平が、本当に可哀相でした

英雄色を好むと言いますが、敬介の英雄振りが良く分からないので、やっぱり私の中で敬介は悪の根源です。

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作為的なもの。 (キッド)
2007-03-06 23:15:11
かりん☆スー様、こんばんは。

ドラマは作り物ですから
どうしても作為というものが入り込みます。
もちろん、意図的なものもあれば
偶然の産物もあるわけです。
なるべく多くの人にわかってもらいたい。
楽しんでもらいたい。
と考えるのが基本で、たとえば演技というものは
最大公約数的な部分もあるし、
強調や省略といった技術もあるわけです。
たとえば親子ゲンカも
声を荒げてののしりあうとは
現実では限りません。
しかし、ドラマではまずそうします。
その方が分かりやすいと作り手が考えるわけです。
大介が複雑な心境におかれていたとしても
現実には鉄平は転びもするし
泣きもするでしょう。
そういうときに思わず笑わないなんて
ありえるのかな。
少しでもこう考える視聴者には
「華麗」はかなり違和感のあるドラマと
言えるでしょう。
しかし、ここでは
主役の鉄平のやりきりなさを
強調するために
父親の笑顔の記憶がないと
鉄平に言わせるわけです。
そうすることで大介のリアリティーは損なわれる。
しかし、鉄平の感情は強調されるということです。
まあ、キッドもこのドラマは
作りすぎの部分が目について仕方ないのですが
そこはまあ、目をつぶるしかないのです。
ある程度、目をつぶることが
ドラマを楽しむコツであると
じいやは思うわけでございます。
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