くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

セーラー服と機関銃 最終話 ~長澤まさみ 愛を輝きにかえて~

2006-11-25 13:44:10 | ドラマ

あれれ?「カイカ~~ン」はどうしたの??

言わなかったよね。

でも長澤さんって、あんなに大きくお口を開いても

虫歯も治療跡も一つもなかったわ~~!!

さすが若くして女優を目指す人は違うと妙なことで感心してまったわ^^;

                          

ケンとヒデの遺体を前に涙にくれ

「一度だけ人の道をはずれてもいいですか?」

泉はひときわ大きな機関銃を手にしました。


組員一人ひとりを思い出し、ますます涙。しかも佐久間まで涙。

皆の死を無駄にはしません。このままでは終わりません。

二人の気持ちは一致し、向かうところは三大寺のビル。

先ほど通報した救急車がやってきますが目配せだけで通り過ぎます。


歩きながら、初めて出会った目高組の組員達を思い出し、

ストリップ劇場を横目に見て、危うく脱ぎそうになったときを思い出し、

一人ひとりが死に行く様を思い出し、あくまで心は組員のもの。

無益な殺生をしなかった組員たちのポリシーはちゃんと泉に宿り

「ヘロイン退治」だと佐久間と確認です。


「目高組八代目組長、星泉、ヘロインを貰いにきました。」

何のことかととぼける三大寺に、死んでいった4人を背負ってヘロインを始末にきた

という泉。一笑に付す三大寺。正義というのは悪があってこその正義。

しかも泉たちは四人を背負っているというが、三大寺は日本を背負っている。

詭弁には乗りません。バカにするな~~~!!泉はついにキレました。

   金造さんは大切な人は自分の手で守らなきゃいけないと教えてくれた。

   武さんは人を守る勇気を教えてくれた。

   英樹さんは守るほうがかっこいいと教えてくれた。

   健次さんは命がけで守るべきものがあると教えてくれた。

みんなノンキでいいかげんで選挙にも行ったことのない人たちだったけど、

側にいる人の痛みの分かる優しい人たちだった。私の家族だった。

なのにこんなヘロインのために・・・

   国のためだ。

キレイごと言ってんじゃねえ~!そんなもの売りさばいた金でそんなくだらねえもので

   命の重さは量れないんだよ~~~~!!

泉の機関銃が乱射されてる時に、そこにいた人たちは一斉に隠れ、弾には当たり

ませんでした。ガラスも割れることなく室内だけの乱射。

でも、当初の約束どおり、ヘロインは打ち抜かれ粉は宙に舞いました。

ようやく機関銃が止まり、泉は滂沱の涙。終わったあとの疲労感。

ぐったりして動けない泉を佐久間は支えます。

   アンタも家族を失った痛みぐらいわかるだろう?

   もう終わりにしませんか?三大寺さん。

黒木が出て、ピストルを構えますが、三大寺が制しました。やめろ。やめるんだ。

すっかり気が抜けた泉ですが、「行きましょう」と佐久間に支えられて出ます。

機関銃と佐久間の銃とをその場に投げて行きました。なぜ?指紋があるのに。

振り返る泉は三大寺と目が合います。

泉はたっぷりと哀れみを三大寺に向けたのでした。


1Fに降り、ビルをもう少しで出ようとするところに警官隊がなだれ込んできます。

「自首」するという二人ですが、無視して三大寺の事務所まで突入。それぞれが

逮捕です。途中、黒木が自分は警察だと裏切るのですが、浜口組の森蘭丸が短刀

で切り付けました。裏切り者は許さねえ~。その目が鋭く語るのでした。

三大寺に早く逃げようと秘書はいうのですが、自分はここにいるというのです。

なぜかこの大混乱の中、三大寺のところには誰も逮捕にきません。一人残ります。

そこに現れたのは真由美。「もっと早くこうすべきだった」と言う目はやはり憐れみと

悲しみに満ちていました。日本を救うという大儀をふりかざして私腹を肥やした父。

道を誤った父をもっと早く救ってあげればよかった。そんな真由美に、三大寺も

 「目高組のお嬢さんも同じ目で私をみていた。悪いことをしたな、あの子にも。

 行きなさい。引き際ぐらいわきまえている」

 「もう一度、お父さんと呼びたかった」

三大寺がやっと心からの微笑を浮かべました。父親になれた瞬間でした。

でももうお別れ。行きなさい。真由美はドアの外。そして三大寺の銃が響きました。

    お父さん・・・(号泣)

お父さん、お父さんと泣く真由美になぜか警察がやってきて手錠をかけました。


夕焼けが赤く染まる日、いつもの橋で佐久間と泉。

最後に一花を咲かせる事ができみなが喜んでいます。残りは目高組の後始末。

つい佐久間が自刃するかと心配です。思い切って表の世界に行きませんか?

四人の遺影の前で手をあわせる佐久間。浜口のヘロインも、黒木の疑惑も、

三大寺が自殺したことも全て書かれてある記事を一緒に掲げています。


「おつとめご苦労さまです」聴取が終わり出てきた真由美を出迎える泉。

父の仏壇に手を合わせています。泉が勇気をくれたから通報したのだといいます。

二人はこれからを語ろうとしますが具体的なものもなく。

ただ、組は解散すること。佐久間に表の世界に行ってもらいたいこと。

帰ろうとする真由美に、「ここで一緒に暮らそう」と言いました。


目高組の看板を見つめている佐久間。泉も一緒に見ています。二人は屋上にあが

り、組の備品をそれぞれ燃やそうとドラム缶に火をつけました。この屋上にある

モサイ像は戦時中に浅草の駅から移ってきたらしい。佐久間は目高組に入る前は

ただのゴロツキだったそうです。トラぶったときに先代の組長が助けてくれたのが

縁でそれから目高組にいたのだそうです。金造さんの印象は意外と腰が低いのが

驚きだった。武はおどおどして暴力以外で役に立ちたいといっていた。

英樹は初日からつっかかってきた。誰かにかまってもらいたかったんだな。

そして健次は一言もしゃべらなかった。みんな、ひとりで生きていくのが耐えられなく

なって誰でもいいからぬくもりが欲しくてここに集まってきたんですよ。

佐久間は組員4人が自分の中に息吹いていることを感じています。

だから泉はやはり言わずにはいられません。

 まだ決められませんか?どっちが表でどっちが裏か分からない世の中ですが

 その背中に背負っているのは刺青じゃなく皆の思いなんじゃないかと思うんです。

「メダカだって死ぬ気になればサメやクジラに食らいつく」と健次が言ったんです。

だから私も死ぬ気になれば泳げるかもしれません。東京離れて一から頑張って

出直します。組長のおかげです。こんな私を支えてくれました。

  アナタは本当に素晴らしいお嬢さんだ。・・・八代目。

泉はただ涙です。これでちゃんとさよならができますね。

  知ってますか?さよならって別れの言葉じゃなくてまた会うための

  約束の言葉なんですよ。

さすがにこの台詞は佐久間@堤さんも照れたようで・・苦笑いが・・

でもここで泉が約束とばかり小指を突き出しました。

武を思い出して一抹の不安が襲ったのは私だけではないでしょう・・・。

東京にくることがあったら絶対に会ってくださいね。約束します・・・二人の指きり。


それから学校に復帰し、仲良しグループも復活。

机にうたた寝し朝を迎えた泉を真由美が起こしています。一緒にくらしてるのね。

その朝、4ヶ月連絡を待ち続けた佐久間から電話がかかってきました。

東京に仕事で来たので4時にいつもの橋で会う約束。

ちょっと早くついた佐久間は浅草の商店街の人たちと懐かしく合いました。

ふと路地の方を向くとケンカが。時計をみたら4時にはまだ少し。ああ悲劇の予感。

泉が橋で待っていても佐久間は来ません。4:15携帯がなりました。

   星泉さんの携帯ですか?佐久間さんが亡くなりました。

無情にも警察からの電話でした。ヤクザのケンカを止めようとして、運悪く相手の

突き出した短刀で・・

   ドスですか?

ここでちょっと笑う・・なんで女子高生がそんな言葉知ってんのと警察の目が語るし。

ドス?ええ・胸をひと突き。佐久間は白い布がかけられ眠るように目を閉じています

ポケットには名刺が。そこには不動産の営業の佐久間の名がありました。

そして血がついた手紙を渡します。佐久間は会ってもきちんと話せないと思って、

手紙にしたためていたんです。奇しくもそれが死んだ後に読まれようとは。

  新潟の糸魚川というところで小さな不動産屋に拾ってもらい

  営業マンをやっています。

こんな始まりで若い先輩とペアで不動産を売ろうと訊ねて歩く様子などが映されて

います。横柄な後輩でしたね・・。有り得ない。しかし、パンフを渡して笑うように言わ

れ、笑顔を作った堤さんはさすがにかっこよくて、アレじゃ団地の奥様達はお金が

なくてもついハンコ押しそうで怖いね(笑)とにかく佐久間は堅気になり頑張った。

  私は金造さんや、武や英樹や健次の分まで生きなければなりません。

  あなたのおかげで今、一生懸命生きています。

泉は号泣につぐ号泣。バカ、なんで営業マンがヤクザのケンカ止めてるのよ。

死なないって言ったじゃない。死んだらバチが当たると言ったじゃない。

   何で、何でそんなにかっこいいのよ。かっこよすぎるよ。

かっこ悪くても、知らん振りして生きて欲しかったね。佐久間と泉は最後はカップルに

なるのかと淡い期待をしていたので、泉と同じくらいがっくりでした。

警察を出たら、今度は真由美が待ってくれていました。お互いが心細い時にふと

やってきてくれる人。互いに。これは泉の父が結びつけてくれたのね。

家で待ってるね。と一言。泉もとぼとぼと歩いています。


並木道にきました。

あの夏輝いていた5人の人たち。

  多分、これから皆の分まで精一杯生きることが私のたった一つできる

  恩返しなんだと思う。

  たった2ヶ月だけど私の心に足跡を残していった愛する人たち。

  あの人たちの思い、私は・・・。

 

「組長」佐久間の声にふと振り返ると5人が揃っています。

喜ぶ泉はその中に入り6人が一列になります。

  「星泉、頑張ります!」

揃って笑顔で歩き出しました。

                         

映画版を知らないのですが、佐久間とのロマンスがあっても良かったのにと

思っちゃいました。最後に営業マンになっていたのに死んじゃうのがやはりこのドラ

マの宿命なんですね


冒頭にも書きましたが、長澤さんけっこう大きく口をあけていますね。

普段からもはっきりとキレイな歯を見せてくれてたんですね。

今更気付きましたが、本当、体当たりで頑張りました。


真由美という存在が結局泉を救ってくれたんですね。

二人が一緒に暮らすのは自然な事だったのでしょう。

もしも父が生きていたら父と結婚していた人ですし。

そういう視点でみたら親子に見えなくもないけど、せいぜい姉妹ですね。


目高組の持つ、弱小で社会の片隅でひっそりと自分たちの仁義で生きる世界という

のは現在、どうなんでしょうか?

たった5人でいつも大組織に負けていて、それでも正義を貫くという姿勢は美しいし

視聴者の同情も買うし、そういう美徳を出したかったのかと思ったり。


泉はまず有り得ない組長という経験をしてたった2ヶ月でいろんなことを知りました。

この経験を通して、10年後どんな女性になってるか見てみたいものです。

 

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