くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

華麗なる一族 第3話

2007-01-29 14:54:20 | 華麗なる一族

重苦しいだけでつまらなくなってきました。

でもただ一点、ぽっか~~んと見入ったシーンがありまして、

それはイノシシが出てきたシーンでございます。

                        

50%融資の10%を減額された鉄平。

金額にして20億円。

大亀に「父は朝のいざこざで感情的になってるだけ」と言い大介の姿を探すも

みつかりません。そのまま大介の自宅へと向かう鉄平。

さて大介に頭をさげてもう一度考え直してほしいという鉄平ですが、

終わった話だとにべもない大介に苛立ちを覚えています。

大介は「どこまで親に甘えるつもりだ」というのですが鉄平は

「亡くなった先代に特殊製鋼を世界に通用する企業に発展させると約束した」

鉄平君、「先代」は出さないほうがいいって・・・

案の定、大介は拗ねてしまいました。

「お前は父親の私より、祖父を尊敬するひねくれた人間だ」・・って・・・

どうしてそんなにおじいさんにこだわるんです?おじいさんの何に嫉妬してるんです?

私がいつ爺さんに嫉妬した?

鉄平にはいえないことだし・・大介も苦渋の顔。

そのうえ相子まで大介のことをかばうものだから、鉄平もいきり立って

邪魔するなと突き飛ばしてしまいます。

大介が鉄平をひっぱたく。

きっとした顔の鉄平は「相子」は愛人でしょう、父さんは偽善者です・・と。

そこに現れた銀平はお父さんにはかなわないからと初めから見合いも諦めムード。

それを聞いたら逆に鉄平は奮い立ってしまいました。

「これ以上頼みません。僕は僕の力でやってみます」

鉄平君、とうとう言ってしまいました><


阪神特殊鉄鋼の役員達は大介に20億削減されたことに動揺してしまい、高炉建設を

諦める方向に行っています。もしも月末までに20億を集められなかったら、断念する

ことを約束させられました。

日本橋で銀行に向かう鉄平と錢高の姿が時代っぽくてなかなかgoodです。

だが鉄平の熱い思いは経済を目の前に持つ人々にはなかなか伝わらず、

融資を快諾するところはなかった。

残るは三雲の大同銀行と大阪の阪神だけ。銭高が今にも行こうとするが、メインバ

ンクと同じ金額をサブバンクには頼めないと鉄平が躊躇。


そのころ、安田家と万俵家はお見合い。銀平の相手にふさわしい大阪重工業令嬢。

安田万樹子@山田優ももちろん、相子が見つけた相手です。

安田社長が銀平は父大介に、鉄平は祖父敬介に似てきたという・・それ禁句です


鉄平は妻早苗の勧めにより義父@大川を訪ねます。

融資がうまくいかないことと大介の考えがわからないと正直に打ち明けています。

大介を慎重すぎる男だからという大川ですが、「三栄」銀行に紹介状を書いたから

行ってみろと言います。とっくに断られてるといっても大丈夫だと太鼓判。

鉄平の周りで中腰で歩いたり忍者みたいな側近が二人いて思わず笑えてきます。


大介の応接間身内会議では「三栄」を合併の相手としてねらってることを宣言。

美馬は大蔵省の極秘資料は簡単に出せないといってましたが、前回も誰だったかを

丸め込んで就職先も世話したじゃない?あれと同じことを再びするんでしょ?


鉄平と銭高は「三栄」を訪れたら一度断ってきたのに今回はすんなりと通りました。

大川の紹介状の威力は大きいのねこれで10億。残り10億はやはり大同銀行に

頼むしかないようです。「追加予算」という名目で押し切ろうとした銭高。しかし三雲

の目は鋭い。ウソはつけないと大介に減額されたことを正直に話します。

「日本の鉄鋼産業の将来のためという気持ちに変わりないならば正々堂々と事を成す

べきだ・・ウソをついたということは自信がなくなったことだというのです。

この件は預かると言いました。

 

支店長会議。大介の熱弁が重苦しい雰囲気をさらに圧縮させています。苦しい・・

預金高を順位を9位にするために大阪地区の底上げが必要だという大介。

時は大阪万博を目標に経済が浮上するとき。買い上げた土地代金を預金に回して

もらえるようにするのが目的か。 支店長達を鋭く見渡す。大阪池田支店、

角田支店長!・・・はい・・!目標額が18億だがもう少し増やせないかな?

何かに睨まれたかえるですね。ぶるるる。20億・・いや25億に・・。よく言ってくれた!

次々と上方修正を誓う支店長たち。満足したように大介は頷く。

 

鉄平は本郷の東京大学@母校に行き懐かしそうに冶金科の研究室を見渡す。

そしてもう一つの原点に会いたくなったという鉄平。

それは古い寮のようです。アジア学校を支援するという名札をはずすと鉄平の名が。

そこに芙佐子が現れます。なぜここに?ボランティアで海外に送る物資の保管場所

として借りたという。聞いてみると芙佐子の女将は倒れ売り上げが激減したので

店を一旦休み、今日再開するという。芙佐子を強くなったという鉄平。だが自分は。

弱音を吐こうとする鉄平を遮り昔の鉄平は製鋼するまで諦めなかったといいます。

名前負けしてると怒って走っていく芙佐子。

帰っていく鉄平の後姿に「てっぺい、さびるんじゃないぞ」と叫ぶ芙佐子。


鉄平は芙佐子に勇気をもらったように大同銀行の三雲を毎日訪ねます。しかし

がんと会ってくれない三雲。ひと月が過ぎ、石川社長との約束の期限も3日後。

大同銀行の頭取室によばれた鉄平は融資をしない決定を告げられます。それは

三雲頭取の考えかとつい聞いてしまう鉄平にふんぞり返って当然だという綿貫。

石川社長にだめだったと告げると諦めるように言われています。

その夜、三雲から鉄平に連絡が入ります。「キジ撃ち?」一同、え?という顔

 
大阪万博の道路が通る。その買い上げ資金が数百億。他行と阪神銀行は

預金獲得に熾烈な争奪戦。角田支店長も最後の農地だと言われ、

田植えを手伝っています。時折胸を押さえているのが痛々しい。

そして、この頑張りがついに25億の預金を獲得し、無理がたたって亡くなって

しまうのです。その報告を聞く大介は沈痛な顔。

三栄銀行の債務がまずいことを美馬が報告に来ていたおりで一緒に聞いた美馬は

銀行はひどいと言います。しかし、銀行にそれを押し付けたのは大蔵省だと

怒りで震えているのです。


角田支店長の葬儀。この悲しみをバネに・・・。大介はお決まりのフレーズで

支店長達を泣きの悲しみから這い上がり仕事へのバネにと変えました。

まったくカリスマってこういうものでしょうか。

大亀も銀平には行員の死をもって行員の一致団結を計る大介を凄い人だと

評価しています。銀平も叶わないということをひしひしと感じています。

そして、婚約だけで終えるはずだった安田令嬢を呼び出す。

結婚を決意した瞬間でした。


鉄平は三雲とキジ撃ちに出かけます。

鉄平は三雲と会って目が覚めたといいます。

日本の鉄鋼産業のために高炉が必要だった。しかし、いつのまにか高炉を建てる

ことが目的になっていた。企業同士が足をひっぱりあうのがいやだという鉄平。

高い技術力の製品をだすことで帝国製鉄も技術革新に取り組むはずだと言う鉄平。

足を引っ張る企業競争ではなく技術競争をしたいという鉄平の願いです。

ならば技術で負けたら会社はつぶれてもいいのか?・・・はい。

笑い出す三雲。

そこにイノシシが突進してきます。すごい勢いびっくりした三雲はへたりこみ

鉄平はイノシシを撃とうとして鉄砲を用意しますが焦ってしまし弾を詰められません。

そこに美雲が鉄平に銃弾を投げます。そしてイノシシに一発!

ひっくりかえり消えていきました。

三雲が笑いながら鉄平と一緒だと理想実現ができそうだといいます。

そして追加融資を高炉建設と別枠なら提案できるといいました。


大亀が大介に鉄平は資金を集めたと報告しています。

一人で集めたのか?そうかわかった。大介は敬介から言われたことを思い出します

頭取として鉄平の才能を支えてやれ。金を動かすことは大介や銀平にできるが

モノを作る仕事は大きな才能が必要だ。鉄平はお前よりも器の大きな男だ・・。

これはきつい言葉でしたね。大介が鉄平を煙く思うのも仕方ないのでしょう。


会社でスピーチの鉄平。

資金は集まった!高炉建設が実現する!

社員たちが歓声をあげ大喜びします。

そして皆で拍手し、バンザイし、ジャンプし・・・鉄平は感謝する。

    嬉しかった。いつまでもこの喜びが続くことを僕は望んでいた。

                          

イノシシが突進してきて三雲を守ったからそれで急に三雲の気が変わり

融資決定になった・・・そんな風に見えますよね・・。

う~ん・・なんだか安易過ぎて。

銀行の預金競争も田植えを手伝うことで心象をよくして獲得する。

まあ、似てるといえば似ていますが、

金額が金額なだけにあのイノシシは鉄平には神様以上のものでしょうね。

しかしあのイノシシはCG?模型?面白かったです^^

 

芙佐子と鉄平はあのアパートで一緒に暮らしていたんですね。

それを相子に引き離されてしまった。

それと知らずに早苗と結婚した鉄平。

今の弱音をいう鉄平はいやだと、自分が我慢した甲斐がないといわれて

俄然やる気をだして三雲を日参してました。


強いていうならやはり芙佐子の影響でしょうかね^^

成功の陰には「女」がいるんですよ!!


銀平は大介にはかなわないことを悟り結婚することにしました。

令嬢は多分遊び放題だったのでしょうが、しおらしくいい家庭を築くわという。

こうやって皆、何かを悟り、諦め大人になっていくのでしょうか。

だとしたら鉄平の青さは貴重ですね。



16 コメント

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イノシシ! (まこ)
2007-01-29 20:23:06
セットや調度品やキャストにと、贅沢三昧のこのドラマの
中で、何故か笑いを誘ってしまうイノシシくんと将軍さま
お堅いドラマなので、あえて笑わせてくれてるのかなぁ~?
んな訳無いっ!(笑)

鉄平は、芙沙子の前では今までにあまり見せた事の無い
自然な振舞いでしたよね~
愛人を囲ってる父親に対して、あれほどまでの嫌悪感を
見せる鉄平なので、芙沙子とは距離を置いたままなのかしらん?
それはそれでつまんな~い!(笑)
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ホント (Lady-e)
2007-01-29 20:53:44
オモシロそうに見せかけて作ったって
感じよねぇ
原作読んでないし過去ドラマも
見てないから
当初もう少し内容が濃いのかと思ってて期待してたから
余計ガッカリ感があるのよね

私は庶民だから
貴族たちの世界があんなであるのかってことが
わからないんだけど・・・

あは イノシシ笑ったのね
私 ええええええ_| ̄|○ってなってました(^^;
作り物下手だよね・・・
将軍も下手な作りだし
CGどこが請け負ったんだろう・・・
来週みたらエンドロールで確認するかな(笑
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ぎょえ~ (mari)
2007-01-29 23:57:00
あまりに暗いドラマだから、きっと生き抜きさせてくれるのが、将軍と、イノシシかな
なんちゃって
暗いまま、進んでいきそうで、何か楽しみがないといけませんよね
あのイノシシは、生身に見えましたが、はめ込み画面ですよね。

大河も、親子の確執なので、2時間責められると、キツイです(見なきゃいいのにね
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こんにちは! (ads(あず))
2007-01-30 00:59:53
冒頭のここなんですけど、、、

>それはイノシシが出てきたシーンでございます。

これまで3話見てきたけど、
共通していることの一つは、
「人間でない生物がいい味出している」ということ(笑)。
重苦しいストーリーの中で、
彼らが出てくると自然に笑いがこぼれるという、
そんな妙なアクセントがありますね。
良いんだか悪いんだか・・・(笑)。
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まこさん♪ (かりん)
2007-01-30 21:13:14
こんばんは!

>何故か笑いを誘ってしまうイノシシくんと将軍

確かに私もここでだいぶほっと息を接いでいます^^
将軍とイノシシはでも大事なポイントなんですよね。
この2点があるから過去と現在と2年後を結ぶ事ができるんであって。大事なものなんだから~もっと本物に近くして~~って思うんですが、今の方が面白くていいや^^

元恋人ですが。もしかしたら・・もしかしたらかもしれません。こうなったら家族以上です。ぶるぶる。
全部祖父のせい。
ですが鉄平は何も知らないので変わらず自然なのでしょうね。
少なくとも奥様@早苗サンを泣かせることはしないでしょうね。
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Lady-eさん♪ (かりん)
2007-01-30 21:53:08
こんばんは!

う~ん、壮大なスケールが肉親の争いに変わってしまい今のところわくわくさせるものが何もないの。
1話だともうちょっと広がりが期待できたのになあって感じです。
せっかく上海で撮影して雰囲気を出しているからあと一歩つめてほしいですね。

将軍とかイノシシとか楽しめますよね。
一生懸命に弾をつめて撃っていたのにはけっこう涙を誘いそうです。皆さんもここでだいぶ突っ込んでいますからね。

>エンドロールで確認するかな
少なくとも白虎隊のCGであるクルーの会社ではないみたいね(笑
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え~っと・・・ (tomo)
2007-01-30 23:07:21
かりんさん、こんばんは。

そうですねえ、せっかく楽しみに観てるのに、「う~ん、ちょっと・・・」という感じですわ。皆さんおっしゃるように、あのイノシシが出て来た時は、シリアスな雰囲気が一瞬にして台無しに!「うわ、将軍様の次は、イノシシ!?」まだこのあと、何か出てきそうで楽しみだわ。(笑)

でも、三雲さんが追加融資を申し出てくれたのには、ほっとしました。やっぱり、無意識に鉄平を応援しちゃってますわ。「鉄平の青さは貴重」、確かにそうですね!
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mariさん♪ (かりん)
2007-01-30 23:09:21
こんばんは!

>あまりに暗いドラマだから、きっと生き抜きさせてくれるのが、将軍と、イノシシかな

その通りですよね。皆ここで突っ込んでますし。
私もラストのここでようやく楽しませてもらいました。
はめこみってことはあの銃を撃つシーンは空に向かって?鉄平はすごいですね。しかもイノシシは死んだフリがすごい@@

大河も親子の確執?
疲れそうですね!!(今期見てないです・・)
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あずさん♪ (かりん)
2007-01-30 23:20:55
こんばんは!

>人間でない生物がいい味出している

さすがあずさん、まとめ方が上手いわ~~♪
調度品の豪華さとか話題の上海撮影とか、お金をかけてるっぽいのにこういう模型(?)で手を抜いてるのかもね?そのギャップを皆さん楽しむのが通なのかもしれません。

>良いんだか悪いんだか・・・(笑)。

良いんですよ!
これのおかげでまた見ようという気になっているので結局TBSの勝利です(笑
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tomoさん♪ (かりん)
2007-01-30 23:35:53
こんばんは!

そうですよね。1話のころはすっごく楽しみでしたがだんだん尻すぼみ。
どうしたんでしょうか、今回のストーリーにわくわくするものがなくて少々がっくりでした。

将軍、イノシシ、この二本立てが視聴率にいいとか?
でも本当、内容は重苦しいけれどそれを脚本にするときにもうちょい楽しめる要素を入れたらいいのにね。
もしキムタクが演じてなかったらこんなに数字がいかないと思う。やっぱり数字を残すキムタクってすごいってことを感じています。

三雲の融資は今後、タイヘンなことになりそうですよ。鉄平と二人で理想を歩く勇気が欲しかった・・。
三雲も鉄平と同じくらい青いかもね。
いいコンビです。
こういう爽やかマンがいてドロドロが激しく見えるのかもしれないですね。

ともあれ次回は将軍様がでるか楽しみだったりします。(笑
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