くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

華麗なる一族 第2話 ~木村拓哉 悔しさから得るもの~

2007-01-22 14:15:12 | 華麗なる一族

50%融資希望の10%の減額!

これがイジワルでなくてなんだというの?

金額にして20億円、今なら200億ぐらい?(適当^^;)

そんなあほな・・どうやって集めろというのだ・・ぷんぷん!!

                       

社員に向けてのスピーカーから弾けるような鉄平の声。

皆に集まってもらったのは当社製品の評価が高まり多くの引き合いが来ている。

原料不足で納期に間に合わない事態となったら信用がなくなってしまう。

だから会社としても銑鉄の確保に努め、皆にもスクラップの確保に全力を注いで

もらいたい。とにかく2年間が勝負だ・・ということを告げるのです。

そこに四々彦が2年とはどういう意味かと問い、鉄平はさらに嬉しそうに高炉建設の

着手が決定したことを報告するのです。抱き合い飛び上がり沸く社員達。

銭高は顔を歪ませています。実はまだメインバンクの阪神銀行からの融資回答は

届いてなかったのでした。しかし理想に燃える鉄平は決断を下すのは銀行ではなく

我々だと言うのです。即座に頷く四々彦・・。


その頃大蔵省では金融再編の動きを活発にしていた。

12行の銀行を合併により4~5行に。その目的は海外資本に対抗するということ。


大介のところに大亀専務がやって来て吸収合併は関西がターゲットになりそうだと

報告しています。眉間のしわも深く刻まれ美馬を呼び出した大介は預金順位5位から

9位の銀行を教えてほしいと半ば脅しも加えつつ頼み込みます。


二子が四々彦を訪ね会社にやってくるが鉄平が四々彦に昼飯を誘ったものだから

くるっと背中を向ける。だがすぐに鉄平に見抜かれる。一緒に飯どうだ!ということで

三人が社員食堂にやってくるが労働者たちの豪快な食事風景に恐れをなしている

二子です。好きな人ができたと言ってたがその話か?まさか四々彦を訪ねたとは

思ってない鉄平ですが二子の目配せと四々彦のあたふた加減でようやくピ~~ンと

きました。「これ?」と思わず指しています^^二人そろって頷いて四々彦もすみませ

んなどとつい謝っています。和やかで新鮮で。鉄平も心からほころんだ笑顔になって

いました。万俵家のようないびつな環境で育った妹が地位や名誉に関係なく純粋に

人を好きになっていることが鉄平にはとても嬉しかったのでした。


高炉建設費用。250億。内訳

   50億・・・自己資金

  100億・・・メインバンクの阪神銀行

   60億・・・大同銀行

   40億・・・長期開発銀行など

このような説明をする鉄平に前向きに検討すると返事の三雲大同銀行頭取。

側近の二人が渋く反対しますが志の高い企業を育成することが銀行の使命だと

力強く答えて鉄平を感激させています。しかし通産省の高炉建設認可が必ず必要だ

と念押しされていました。


美馬が富国銀行が阪神銀行を狙ってるという情報を報告すると大介は生き残りをか

けて小が大を食う合併をしかけるしかないと言い出します。

その突飛さに銀平はうちより上位を乗っ取るということかと驚き、相子も驚きつつ

微笑を隠すという微妙な顔。皆の前で美馬に大蔵省の資料を出してくれるように

頼むのです。娘婿に危ない橋を渡らせるのか?しかしいずれ政界に出る野心をも

つならばと説得させられています。

美馬は翌日、大蔵省銀行局検査部に出向き、田中検査官にメモを渡しています。


料亭で話す美馬と田中検査官。

白鷺信用金庫に常務としての引抜を匂わせ、不良貸付の実態を知りたいと5位から

9位までの銀行資料を出せと言い出すのです。もちろん気の小さそうな田中にできる

とは思えないのですが金封筒を出されしかもひと仕事のあとは逃げの道も用意され

てある。彼は動くでしょうね・・。そしてこのが後に何か影響を与えるのでは?


寧子は電話をかけたところは夫の寝室。なんと相子が相手だったようで息遣いも

電話に入っています。複雑な顔の寧子ですが「芥川常務から電話があった」由を

伝えてくれるように頼んでいました。なんつう・・乱れた家ですね。


その夜、池には三人三様の姿があります。

まず大介は無言でタバコを吸っていました。

寧子は散歩し夫の寝室を無言で見上げています。

そして手を叩く音が聞こえふと見ると鉄平がいます。

鉄平は将軍に話しかけているのです。

  将軍。僕は高炉を建てます。間違っていないですよね・・・

くるっと将軍が引き返して池の奥に消えてしまいました。なんだか暗い予感が・・・。

将軍と聞いた母の寧子は風呂のシーンがフラッシュし足早に去っていきます。

その後ろ姿を見た鉄平は声をかけようとして、できず呆然と見送っているのです。


翌朝。銀平に見合いを進めることを伝えています。どうせ駒だからといいますが、

そのお見合い写真は山田優@安田マキコだそうです。かわいいし、いいじゃん(笑

寧子は焦らなくてもというのですが相子は自分が苦労しているのは寧子が何もでき

ないから全て万俵家のためだというのです。その言い方にカチンと来て寧子擁護発

言をする早苗ですがますます図に乗り相子は実印や登記書類がどこにあるかわか

るかと高飛車です。どうも寧子から実権を奪ったのは相子のようですね。そして二子

にもお見合いの件を言いましたが二子はお見合いはしないと反発しています。


鉄平は通産省を訪れています。高炉建設には通産省重工業局の建設許可がないと

建設ができなかったのです。しかし期待しないで待ってろという石橋局長。そしてそ

の後に帝国製鉄の和島所長に出会います。仕組まれた妨害を感じている鉄平。


その夜、鉄平は義父の大川と会います。場所はつる乃家。悔しそうな報告を聞いて

やはり帝国製鉄と石橋が手を結んでる事を直感。それだけ鉄平の会社の成長を

警戒しているということだ。どんな手を使っても認可を出せるという大川に思わず

自分の力でという青い鉄平。しかし目的を達するためにはプライドを捨てることだっ

て必要だと説得されてしまいました。その時に女将が入ってきます。芙佐子を見た

という大川にまだ外国だとごまかす女将。鉄平は何かを感じて廊下に出ています。

そして障子をあけました。そこにはやはり芙佐子がいます。7年間留学していた間に

何があったのかと問う鉄平。相子が来て鉄平の跡取りの人生を台無しにしたいなら

結婚してもいいと言われた事をようやく聞きだすのでした。それまで全く知らなかった

鉄平はやはり悔しく相子に言わずにはいられない気分です。

そのまま新幹線で神戸に向かいました。ただ相子への怒りだけ。


美馬と相子は手を結ぼうとしています。血統書がない二人。つい口説きにかかった

美馬に相子はうまくかわしていますが捨てられるのは閨閥を築いた愛人か大蔵省の

情報網か。メリットは自分に分があるといわんばかりの美馬。


大介が戻り、美馬が報告するのです。田中局長はやりましたね。手が後ろに廻る前

にちゃんと逃げたでしょうか?9位の平和銀行だけが可能性有りだという美馬ですが

大介は平和にはメリットはないと断言。7位の三栄銀行は400億の不良貸し付け。

ここで目が留まりました。


相子が寧子にワインを注いでいます。酔い始めている寧子。大介は相子に耳打。

いよいよ野心に火がついたということね・・意味深な寧子の顔。

飲みすぎたからと自分のベッドに行こうとすると大介は寧子を自分のベッドに引き入

れています。服を脱がせていると相子も入り下着になっています。驚く寧子は抵抗し

ていますが叶わない力に脱力気味。


そんなところに鉄平が到着。相子を呼んでもらおうとしますがもう休んだといわれ

相子の部屋をノックします。そこに寧子が大介の寝室から飛び出してくるのです。

何があったかと聞く鉄平を聞き流し自分の部屋に走っていきます。

銀平は知っていたようです。10年前も同じことがあり寧子は自殺未遂まで起こしてい

たというのです。実家に帰ったが金銭援助をしている大介に実家も娘を引き渡した

ということだったようです。そして寧子はますます弱り相子はますます増長したのね。

それを聞いていた早苗も気持ち悪そうな顔。早苗と結婚したころ寧子と話したという

鉄平は大介を愛しているから相子もいないと困るからとそっとしておいてくれと

言われていたというのでした。


翌朝。家を出て行ってくれという鉄平。何の権利があってそういうことを言えるのかと

言う相子。それならば大介と直接話すという鉄平。しかし相子は大介を怒らせたら

高炉建設の融資も影響すると脅します。頭に血が上る鉄平。なんだと!ご忠告申し

あげますけど・・自分の心一つで大介の考えも左右できると自信たっぷりな相子。

鉄平は相子を他人だと突き放すが相子は大介とは他人の関係じゃないというの

でした。そこに大介と寧子が現れます。相子に向かい自分たちは血のつながった

絆があると言うのですが遮ったのは寧子。しかし鉄平も止まらずこの女は・・と続け

ます。この女に騙されているんだという鉄平。お母さんがどれだけ傷ついてきたか。

しかし大介も「耐え難い苦悩を耐えて寧子を大切にしてきた」というのでした。

意味がわからないという鉄平ですが大介はその上にある肖像画を見ていました。

結局その真意は告げることもなくはぐらかした大介。そして大介は自分が望んだ

経済学部から阪神銀行への道を断り祖父の言葉に従って冶金科へ進み、阪神特殊

製鋼を選んだことを恨みがましく言い出すのです。お前は私のことを聞いてくれなか

ったくせに、それなのに自分のことは聞けというのか。そうかな?親なら無条件と

いうのが本筋。条件ゴッコならもう親子ではなく同士の関係でしょう。そこに何かを

感じている鉄平。「お父さんは僕のことが嫌いなんですか?」

「私はいつもお前のことを一番に気にかけている」そう言うと出ていきます。

相子が勝ち誇ったように融資会議の結果が楽しみだというのでした。

最後のダメ押しのように叫ぶ鉄平。

  お父さん!高炉融資は親子の感情は抜きにして阪神銀行頭取としてのご判断を

  お願いします。

大介は無言で相子と出ていきました。


会社の敷地に「高炉建設予定地」と看板が立っています。見ている鉄平。

車が入り、通産省から認可が下りたと報告が来ました。そんなところにトラックが

何台も入ってきます。休日返上で四々彦達がスクラップを集めてきたというのです。

僕はこの会社を引き継いでよかったと感激している鉄平。


阪神銀行融資会議。大亀専務が帝国製鉄の陰謀も交えながら今後の飛躍を

認める万俵家の中核をなす企業だからと異論がなければ決定したいというのを

遮り大介は「自分の息子だから手心を加える必要はない」と言い出します。

一同目を真ん丸くしています。食うか食われるかの時代に高炉建設100億は痛手。

重々承知していた役員たちですが・・。あらゆる手段を講じて戦いぬかなければ生き

残れないという大介。


鉄平に大介から電話がかかってきます。

高炉建設の融資は決定した。すかさずありがとうございますと喜ぶ鉄平にだが、

満額ではないと告げる大介。50%希望のうち10%減額。驚く鉄平。10%減額・・

つまり20億をどうせよというのだ。メインバンクが減額となれば融資撤回の他行も

でてくるやも。鉄平の不安が大きくなります。お父さん・・つい言ってしまう鉄平。

仕事に親子の感情を入れるなと言ったのはお前だろう?その通りにさせてもらった。


周りで聞いていた工場長と銭高専務はこの融資が銀行にとっては重荷だということ

を話しこんでいます・・・それにしても・・朝の争いがなければ満額融資だったのか?

 その日、父が下した非情な決定は僕と万俵家の人々の運命を大きく狂わせた・・。

                        

息詰まる一時間でしたね・・。はあはあぜーぜーって感じです^^

寧子の繊細な神経ではあの家ではやっていけないでしょうね。

じっと耐えている様子が非常に気の毒です。

相子ぐらいの図太さと寧子のような弱さがあるから大介は燃えるのか?

いやしかし、拓哉さまが鈴木京香の前ではMになりますって言ってましたが、

今回は本当、倒錯した大介たちに目を覆うばかりでした。


耐えがたい苦悩を耐え・・と言った大介はまだ誰にも自分に芽生えている疑惑を

話していません。どんどん祖父に似てくる鉄平を見るたびに、そして寧子を見るに

つけ大介は複雑でしょう。鉄平に罪があるはずがなくてもついイジワルしてしまう

気持ちがあるのは否めないですね・・。それが人間の感情というものでしょうか。


今週、唯一ほっとできたシーンは二子が会社に現れた時でしょうか。

四々彦と二子。純粋に思いあっている二人をみて笑顔も伸びやかになった鉄平。

本当に心から祝福したいような二人ですが・・きっと相子に邪魔されるのでしょうね。


そういえば芙佐子も相子の差し金で別れさせられたのでした。

閨閥作りはこういう家に生まれた宿命でしょうか。

大きな家に生まれて理想に燃えた仕事をしても嬉しくないですね・・。

今週も木村さんの伸びやかさと悔しさ苦悩と変化する様子を楽しませて貰いました。   



20 コメント

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ぶはぁーっ! (まこ)
2007-01-22 15:37:54
こうしてかりんさんの詳細なあらすじを拝見してるだけでも
息苦しくなっちゃいそうデス
相子の独壇場のような万俵家。
そして、皆がそのせいでギスギス・・・
正妻である寧子なのに、文句を言う術も
逃げ出す場所も無いんですね

鉄平の正義感は素敵なんですが、その事が更に
いざこざを招きそうでハラハラしてしまいますわぁ
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こんにちは~ (Lady-e)
2007-01-22 17:47:22
私ね キムタクが出てるドラマは
結構はまるのが多いんですが
今回どーも違和感があってならないのよねぇ

これからムード変わるかなぁ・・・
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こんばんはです (ikasama4)
2007-01-22 22:17:02
このドラマを見た後、文章にするのも
気が重く感じてしまいます(;・∀・)ゞ

万俵家に住むには
大介や美馬、相子らの図太い神経がないと
やってられないのでしょうかね。

外からは豪華に見えても
内情はドロドロの万俵家が
金融再編や政治闘争によって更にドロドロが
増していくような気がします。

更には元カノと何かありそうですけど
結果として相子の下した行動が正しかったのでは
ないかと思ったりします。

あの店を祖父が贔屓にしてたってのがとっても
ひっかかるんですよねぇ(;・∀・)ゞ
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こんばんわ~ (くう)
2007-01-22 23:52:05
大介の融資削減は意地悪とも取れるけれども、
銀行の現状を考えると確かに仕方ない事かも知れません。
でも、その状況をちゃんと説明してあげない事が
意地悪なんですよね~。。。
削られた分はどうするんでしょうね。
それが皆を巻き込んでいく事になるのかな~。。。
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こんにちは! (ads(あず))
2007-01-23 00:14:48
今回はうちでも多くを語れましたよ。
でも、かりんさんには敵わないや。
将軍さまと呼ばせてください。「嫌!」って?(笑)

いや~、息詰まる展開でしたね~。
あれこれあって、鉄平の部下たちが一致団結した時は、
「お~~~!」と同感したものだけど、
その直後に意地悪な融資を決断した大介が。
こうして二人は戦い続けるのかな?
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TBありがとうございました。 (めいほあ)
2007-01-23 00:15:16
こんばんは。万俵家のどろどろが凄まじくて、見てるだけなのに、なんだかとっても疲れてしまいました。
お父さんも、息子と素直に話し合えばもう少し楽になるだろうにと、ドラマなのにそんなことまで思ってしまいました。話せば鉄平君なら、きっと父の想いも分かってくれると思いますし。
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理想に燃える・・・。 (キッド)
2007-01-23 00:40:46
かりん☆スー様、こんばんは。
ココログフリーはなんだか緊急メンテです。
ご迷惑をおかけしてないかと
ヒヤヒヤです。
改めて合格おめでとうございます。
華麗はすでにキッドの中で
ランちゃんをどこで遊ばせるかドラマと化しています。
夜の営みに何かと風あたりの強い世の中なので
大胆なシーンへの反応も心配です。
だってああいうシーンを
描かないと
父の苦渋、息子の苦渋の
本質に迫れないのですし・・・。
持てるものの計算は
資産100億円と資産100億円の
結婚は100億円。
資産100億円と資産0円の結婚は
資産50億円。
というのが基本。
持たざるものはゼロでなくマイナス要因なのですね。
ここが庶民なら
「二人でいればそれが資産だよ」
と愛の花も咲くのですけれど。
ああ、理想に燃える二子の恋の行方が
気がかりなじいやなのでございます。
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こんにちは! ()
2007-01-23 00:46:30
かりんさん、お久しぶりです!
TBありがとうございました(^^)
そして、「のだめ」では、お世話になりました♪

このドラマはホント、息が詰まりますね。
二子と四々彦が登場すると安らぎます。
この安らぎが少しでも長く、続けばいいなぁ・・・って、願っています!
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キッドじいやの心配 (mari)
2007-01-23 01:02:00
かりんさん、こんばんは。
キッドじいやが二子の恋を心配していますが、
この程度しか和む所が無いのも辛いドラマです。

かりんさんのとこにくると、つい、Pちゃんと、松準の別の記事でニンマリしてます。
2になって、松潤は、凛々しい、素敵な雰囲気を感じますよね(←もう完全アホ)
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まこさん♪ (かりん)
2007-01-23 21:52:55
こんばんは!

本当、息苦しい展開にはあはあしています。
万俵家を牛耳る相子には憎たらしさが広がるのですが寧子の弱さが私はいらいらして・・(笑
自分の性格でも相子のほうだと思うのでやっぱりこの時代に自分の能力を活かせる場所を見つけた相子って言う女性はすごいと思います。その能力を見出した大介だってやっぱり幸運だったかも。

>鉄平の正義感は素敵なんですが

アンナちゃんのダーは見事にまっすぐな青年を好演してますね♪この青さが万表家を破滅においやるんでしょうね・・大介の初めの決定が次々と・・
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