空手道へっぽこ稽古日誌 An ordinary person's karate practice diary

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被災校舎を避難ビルに再活用 強度・高さ、捨てがたく/12.12.05/河北新報

2012年12月05日 | 【東日本大震災】
被災校舎を避難ビルに再活用 強度・高さ、捨てがたく
2012年11月26日(月)08:15 河北新報

東日本大震災で津波被害を受け、使えなくなった小中学校の旧校舎を災害時の避難ビルなどに再利用する動きが、宮城県東松島、名取両市で出ている。沿岸の平野部には一定の高さと強度を備えた施設が少ない。住まいを再建する被災者や復興事業に携わる工事関係者らのため、万が一の命綱として活用する。

東松島市は22日、津波で1階が浸水した野蒜小、浜市小の校舎と、2階まで水が達した鳴瀬二中の北校舎を一部修繕し、再利用することを決めた。各校とも別の学校校舎や仮設校舎で授業を再開している。

3校の体育館と鳴瀬二中の南校舎は被害が大きいため解体する。保存する3校舎は鉄筋コンクリート2~3階。震災前に耐震工事を終え、地震による被害は軽かった。

地元住民でつくる野蒜地区まちづくり協議会は10月、校舎を津波時の避難場所として生かすよう、市に提言した。斎藤寿朗会長(73)は「地元に住み続ける人もいる。将来、海水浴客が戻った時の避難場所としても役に立つ」と市の決定を歓迎する。

市は今後、避難場所のほか、物資の備蓄倉庫や集会施設、ボランティアの宿泊施設への転用も含め、校舎の活用法を検討する。

名取市も閖上小、閖上中の校舎を、震災前と同じ指定避難所として当面残す方針だ。鉄筋コンクリート3階の両校舎は津波で約1.5メートル浸水し、今は使っていない。

周辺には住民が住んでおり、作業員ががれき処理をしている地区もある。市教委は「交通量の多い県道も近くを通る。いざという時の避難場所が必要だ」と説明する。

緊急時に避難できるよう出入り口を施錠しておらず、安全管理には課題も残る。

閖上中校舎では8月、たばこの不始末が原因とみられるぼや騒ぎがあった。11月には、閖上小の教室の錠を壊して侵入しようとするいたずらが2回あり、市教委は岩沼署に被害届を出した。

市教委は「心ない悪さが続けば、命を守る場所として使えなくなる」と呼び掛けている。